さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 コペンハーゲン18

2008年05月09日 | 海外旅行
宮殿内部のある王座です。ライオンは、やはり権力のシンボルですかね。



宮殿内部を見ていくと、このように壁に陶器を飾った小部屋があります。おそらく、景徳鎮の陶器だろうと思います。

ヨーロッパの宮殿を見ていくと、東洋からの舶来である景徳鎮の陶器やインドあたりの細密画など、値打ちもののコレクションを飾った部屋があることがあります。大抵は、角の小部屋が使われています。



こちらは、ロイヤル・コペンハーゲンの初期のものだろうと思います。



晩餐会などで使われたであろう、食卓用飾り。



ロイヤル・コペンハーゲンで現在も作り続けられているフローラダニカの食器。

以下は、ロイヤルコペンハーゲンのホームページからの引用です。

 1790年、当時ロシアの勢力下にあったデンマークからロシアの女帝、エカテリーナII世への贈り物としてフローラダニカの製作は始められました。当時のヨーロッパでは、陶磁器を所有し、質の高い器を作り出すこと自体が国の文化や技術をあらわし、国の威信につながっていたのです。

 フローラダニカ(“デンマークの花”の意)はその名が示す通り、17世紀のデンマーク植物図鑑の挿し絵を元絵としてつくられたディナーサービスで、デンマークの草花が図鑑、そして実物に忠実に描かれています。この植物図鑑の下絵を描いたアーティスト・J.C.バイエルに王室の命により、植物図鑑の全ての植物を器に描く仕事が与えられ、ただ一人で2,000種類を超える植物を描く作業は12年の歳月の内に彼の視力を失わせてしまいました。

 1802年、ディナーセットとしての完成を目前にエカテリーナII世の死により、製作は中止され、1802点の完成品が残されました。この最初のフローラダニカは火事や盗難、損壊などをくぐりぬけ、200年を経た現在1530点が残り18世紀の磁器コレクションとして世界的に貴重なものとなっています。

このローゼンボー宮殿に展示されているものは、この初期完成品の一部のようです。

現在でも、このフローラダニカシリーズは商品化され続けており、ティーカップ&ソーサーの一セットで、日本の輸入価格で210,000円のようです。さすがに手が出せませんね。











王様は、この宮殿でどのような夢を見たのでしょうか。


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