さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ウィーン その9

2011年10月25日 | 海外旅行
王宮のリンクを挟んだ向かいは、マリア・テレジア広場と呼ばれ、マリア・テレジアの像が置かれています。

広場の奥に見えるのは、かつて王宮の厩舎であった建物で、現在はミュージアム・クオーターと呼ばれる美術館の複合施設になっています。現代美術やクリムトやココシュカといったウィーン世紀末を代表する絵画が収められているので入館したかったのですが、ここも時間切れになりました。



広場を挟んで、似た建物が向かい合っています。王宮から見て右は自然史博物館

マリア・テレジアの夫のフランツ1世が集めた好物・岩石のコレクションがもとになっています。



左の建物が、美術史博物館です。



1891年開館の重厚な建物です。三階まで展示室がありますが、絵画を目当てに二階に進みました。



中央階段の踊り場には、アントニオ・カノーヴァ作(1782年)「ケンタウロスを殺害するテセウス」の像が置かれています。





二階ホールは、カフェ・ゲルストナーになっています。閉館間近であったため、お客は数人でした。



階段ホール天井画は、ムンカーチ・ミハーイ作「ルネッサンス賛歌」

ここで見たかったのは、クリムトが描いたという壁画です。二階のホールから見ましたが、見つかりませんでした。



踊り場まで戻って見上げると、探しているクリムトの壁画がありました。



中央の壁画のアップです。

左には、「古代ギリシャの美術」と題し、アテナ像が描かれています。右側は「古代エジプトの美術」という題で、少女が描かれています。



アーチ右側の絵は、夕方になって光が当たらなくなり写真になりませんでしたので、本からの画像をのせておきます。

左には、「初期イタリア美術」と題し、フィレンツェのクアトロチェントが描かれ、右の柱の左には聖告の天使、柱の右にはダンテの胸像と少年が描かれています。



少しアップして見てみましょう。左には、「初期イタリア美術」と題し総督の姿。その右には、「古代ギリシャ美術」としてタナグラの少女が描かれています。



真ん中は、「古代エジプト美術」ということでミイラが描かれています。

クリムトの壁画として有名ですが、遠くから見ることになり、また暗がりに隠されてしまうこともあるので、光が十分に当たる時間を選ぶ必要があります。
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