さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 セランゴール川の蛍鑑賞

2017年09月13日 | 海外旅行
夕暮れ時にクアラ・セランゴールに到着し、セランゴール川沿いのレストランで海鮮料理の夕食をとりました。

空も赤く染まってきました。観光客を乗せた船が行き交っていましたが、これは自然公園でのバードウォッチングのものでした。



夕日が川面に赤いラインを引きました。





夕食を取り終えると、ようやく暗くなってきました。時間は7時半になっていました。駐車場は大型バスが何台も停まっていて混雑していると思ったら、船は8時半まで待たないと乗れないということで、別の遊覧船乗り場に移動することになりました。この船乗り場は、カンポン・ブキッ・ブリンビンだったようです。



20分ほど走って、カンポン・クアンタンの船乗り場にやってきました。ここは駐車場も空いていました。船乗り場周辺は、最小限の灯りで薄暗くなっていました。



闇に眼が慣れると、川に手漕ぎボートが浮かんでいるのが見えてきました。

少し待っただけで、順番がやってきました。救命胴着を着て、船に乗り込むみました。船には五名が乗り込みました。



対岸に移動すると、小さなLEDのような光が見えてきました。

スランゴール河流域に生息するホタルは Pteroptyx Tener(ペトロプテックス)という種類とのこと。それぞれの個体の寿命は3ヶ月程度で次々に世代交代していくため、一年中いつでも見ることができます。日本のホタルは清流でないと生息できませんが、ここのホタルは濁った川で生きることができます。



手漕ぎボートは、ホタルの光っている木の下まで寄ってくれて、ホタルがボートの中に飛び込んでくることもありました。



旅の準備で悩んだのは、ホタルの撮影条件でした。スリランカのシーギリアのホテルの庭でもホタルの撮影を行いましたが、この時は三脚を使うことができ、時間も自由だったので条件を変えて試みることもできました。今回は船の上からの撮影なので、三脚は使えず、条件もあらかじめ考えておく必要がありました。



結局、次のような条件で撮影しました。

撮影機材
Canon EOS 70D
SIGMA 30mm F1.4 DC

撮影条件
焦点距離 マニュアル 6mほどの距離でテープ固定
ISO 12800
絞り優先 
絞り開放 F1.4
露出補正 2/3 アンダー
露出時間 1/13 秒

ファイダーをのぞいてもまったく見えないため、ホタルの方向にカメラを向けて、ぶれないように注意してシャッターを切ることになりました。撮影後、カメラの液晶画面で、かろうじてホテルの光が確認できる状態でした。



ホタルは一斉に点滅しており、タイミングによっては、ホタルがまったく写っていないこともありました。船も揺れていますし、下手な鉄砲もかずうちゃ当たると思って、シャッターを切り続けました。



ホタルは、川縁に自生するブルンバンという種類のマングローブを好みますが、集まっている木といない木がありました。









手持ちではこれが限界でしたが、一応はホタルの撮影ができました。

日本では見ることが少なくなったホタルなので、マレーシア旅行の際には、このホタル観賞が含まれているツアーを選ぶとよいでしょう。

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