さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 トルファン(吐魯番) その6

2010年06月15日 | 海外旅行
火焔山は、トルファン盆地の中央に横たわる東西約100km、南北10km、平均海抜500m、最高点851mの山地です。

火焔山の名前は、西遊記において、燃え盛る山として登場し、その火を消すために牛魔王夫人の鉄扇公女の持つ芭蕉扇を借り受けるという物語が、全般中でも良くしたれた場面になっています。



西遊記は中国でも良く親しまれている話であるためか、ベゼクリク千仏洞の手前には、西遊記をモチーフとしたテーマーパークのようなものもあり、ベゼクリク千仏洞入り口近くにも西遊記の像が置かれていました。

火焔山は、赤い砂岩が浸食されて褶曲運動によってひだが入っています。夏には、地表の温度が80度にも達するといいます。このような猛烈な暑さが、火が燃え上がる火焔山の物語を生んだものと思われます。



ベゼクリク千仏洞の手前で、火焔山の展望ポイントがあり、バスを下りて見物しました。



崖下を見下ろすと、川が流れて、緑に覆われていました。



ここは、現地ガイドの説明によれば、西遊記のロケにも使われたとのことです。中国ロケが行われたのは、1980年当時に放送された堺正章と夏目雅子が出演した「西遊記II」だろうと思われます。

なお、撮影当時、ウィグル自治区方面では、中国が核実験を行っており、夏目雅子が後に白血病で亡くなったのは、その影響だという説が、産経新聞の発行する月刊誌の「「正論」で取り上げられたことがありました。ところが、中国では俳優を使ったロケは行われておらず、夏目雅子も当然中国には出かけていなかったとのことです。どこが正論なのやら。



ベゼクリク千仏洞のあるのは裏側で、一般に火焔山の風景とされる表側の展望ポイントには、入場料を払う施設が設けられていました。

地下通路の壁には、西遊記でおなじみの場面が描かれていました。芭蕉扇で、火を吹き消している場面ですね。



火焔山の模型が置かれていましたが、火焔山といっても山塊一帯の名前でした。



地表に出るところの温度計ですが、55度を示していました。



地表に出ると、鉄扇公女の像がお出迎え。昔読んだ子供向け小説では、羅刹女でおなじみですが、最近では鉄扇公女と呼ばれるようです。



こちらは牛魔王。



褶曲襞が見事です。



記念写真用のお立ち台も設けてあります。ウィグル語も書かれていますが、漢字はそのまま日本語として読むことができますね。



ウィグル族の女性が記念写真に応じてくれますが、これは有料。砂漠の真ん中で楽な商売ではありません。

火焔山の見学は、その名前通りに暑さが堪えました。
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