さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ラ・マンチャ

2008年08月14日 | 海外旅行
ラ・マンチャは、マドリッドの南に位置する平原で、ドン・キホーテをミュージカル化した「ラ・マンチャの男」で知られるようになっています。

トレドへの移動の途中、ラ・マンチャを通過すると、車窓から幾つもの風車を眺めることができました。「マンチャ」とはアラブ語で乾いた土地を意味しています。風車は、葡萄畑などへの灌漑に使われているのでしょう。



この風景からは、ドン・キホーテが、この風車を怪物と間違えて、槍を構えて突進した物語を思いだしてしまいます。

有名な話なので、ドン・キホーテを題材にした音楽もいくつかあります。

ドン・キショット(ドン・キホーテのフランス語読みです。)というオペラをフランスの作曲家マスネが書いていますが、あまり面白いものでもありませんね。衛星放送よりダビングしたものの、少し目を通しただけで、そのまま。

R.シュトラウス作曲「ドン・キホーテ」。物語の描写に富んだ、管弦楽曲としては良い曲ですが、スペイン情緒となると、希薄な感じがします。

ミンクスの音楽を使ったバレエ「ドン・キホーテ」が、お勧めでしょうか。この物語では、ドン・キホーテは、脇役ですが、全編を通して繰り広げられる情熱的な踊りは、これぞスペインといった感じがします。ただ、オリジナルの曲は、少し冗漫なので、アメリカン・バレエ・シアターの少し短縮した公演の方が、テンポも良く楽しめます。特に、アメリカ亡命直後のバリシニコフの踊りは、切れもあり、ひとつひとつ大ミエを切るような、興奮の坩堝に誘うようなものになっています。これを見ると、他のダンサーの踊りは物足りなく思ってしまいます。

「ラマンチャの男」についてもふれておきましょうか。ブロードウェイ発のミュージカルです。日本では、松本幸四郎がながらく演じています。舞台では見ていないのですが、ピーター・オトゥール主演の映画として見ています。映画としては、まずまずといったできで終わりましたが、「見果てぬ夢」の歌は素晴らしく、心に残りました。

夢はみのり難く
敵はあまたなりとも
胸に悲しみを秘めて
我は勇みて行かん

道は極め難く
腕は疲れ果つとも
遠き星をめざして
我は歩み続けん
・・・・・・・・

旅人の歌といっても良いような気もします。
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