さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ブラチスラヴァ その1

2011年10月11日 | 海外旅行
旅行三日目は、ブタペストを離れて、スロヴァキアの首都であるブラチスチラヴァに向かいます。

この日も朝焼けに空が染まり、暑い日になりそうです。



ブタペストからブラチスチラヴァへは、3時間半ほどのバスの旅です。

広大な平野が広がり、途中には風力発電の風車が並ぶのを見ることができました。中国をはじめ、海外では風力発電も盛んになっているようです。



ハンガリーの国境検問所。係官は見当たらず、バスは停車せずに通過しました。



続いてスロヴァキアの国境検問所。ここもそのまま通過しました。ハンガリーは独自通貨で、スロヴァキアはユーロ通貨なのですが、国境を越えての商品の行き来はどうなっているのでしょうね。



ドナウ川を渡ってブラチスチラヴァに到着すると、ブラチスチラヴァ城がまず目に入ってきました。ブラチスチラヴァ城は、その形から「ひっくり返したテーブル」とも呼ばれています。

ブラチスチラヴァは、現在ではスロヴァキアの首都ですが、長い間、ハンガリーに属していました。1541年、ブダがオスマン帝国の手におちると、ブラチスチラヴァにハンガリーの首都が移されて、1563年から1830年までの、ハンガリー王11人と女王7人がこの街の聖マルティン大聖堂で戴冠式をとりおこないました。マリア・テレジアもこの街で戴冠式を行っています。



昼になったので、観光前に、河畔にあるレストランで昼食。

野菜スープ



食事にはビール。

「ピルスナー・ウルケル」は、チェコのビールで、ピルスナータイプの元祖ですね。ここで面白かったのは、ミネラルウォーターやソフトドリンク類は2ユーロだったのに対し、ビールは1ユーロと半値であったことです。



メインは、フィッシュ&チップ。写真を撮る前にひとかじりしてしまいました。



デザート



ドナウ川には、大型の観光船も停泊していました。ウィーンからは、ドナウ川クルーズで1時間半ほどの距離にあります。



ドナウ川にかかる橋の南の主塔は、「UFOの塔」と呼ばれる展望台になっています。



昼食後、市内観光のため旧市街の北でバスを下りました。ブラチスチラヴァ城が街を見下ろしています。



ブラチスチラヴァの街は、現在ではほとんど取り壊されていますが、城壁と堀に囲まれていました。まずは堀の跡にかかる橋を渡ります。



見えてきたのは城壁の名残のミハエル門。



門を抜けると、幅広のミハルスカー通りが続いています。観光客向けのカフェ・レストランが並んでいます。



各国からの観光客が多いのか、通りには方位盤が埋め込まれており、代表的な都市の方向が記されていました。手前右にTokyoと書かれています。



脇道も風情があります。



現地ガイドの説明で示されましたが、写真の上よりに黒い丸が見えるのは壁に埋まった大砲の玉です。ナポレオン軍によるもののようです。ヨーロッパの街の現状維持の努力には驚かされます。



街としては古いのでしょうけど、こぎれいに塗り直されています。



この家では、リストが演奏したということです。



リストの銘板が取り付けられています。



戴冠式の行われた聖マルティン大聖堂に至る道沿いに埋め込まれているマークです。



モーツァルトが演奏した家。



モーツァルトの銘板。

この他にハイドンやベートーヴェンが滞在して家というのを現地ガイドが説明していましたが、いずれも当時の売れっ子音楽家なので、演奏旅行で訪れた街をあげていったらきりはないということになります。この街は、歴史はあるようですが、エピソードに乏しいという感じです。
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