さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
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さすらいの風景 パリ その7

2008年11月11日 | 海外旅行
パリには、ルーヴル美術館以外にも、見逃せない美術館がいくつもあります。

これは、セーヌ河畔にあるオルセー美術館。以前の印象派美術館の所蔵品は、ほほここに移っています。



オルセー美術館の建物は、1900年のパリ万国博覧会開催に合わせて、オルレアン鉄道によって建設されたオルセー駅の鉄道駅舎兼ホテルを利用したものです。

正面の壁に掛けられた時計は、駅の名残の備品です。



彫刻も並べられています。
これは、ブールデル作「弓を引くヘラクレス」。ロダンとは違って、筋肉隆々の力強さが特徴ですね。



印象派の作品が主に並べられており、これはゴッホの作品。



これは、マネ作「オランピア」。

娼婦を描いた絵として、サロンに出品の際に、スキャンダルになった作品です。この時代まで、裸婦を描いたとしても、それはヴィーナスなどの、神話の題材としてでなければ許されませんでした。

もっとも、この絵は、ティツィアーノの「ウルビーノのヴィーナス」(ウフィツィ美術館所蔵)の構図を模倣したものでしたが、発表当時にそのことは知られていませんでした。

マネ自身が、神話なら許されるが実際の裸婦は許されないという、通俗的な良心なるものを揶揄しようと狙ったものかもしれませんね。オランピアという名前は、当時、娼婦が良く使っていた名前だったということで、作家の戦う姿勢が現れていると思います。



続いて、ロダン美術館



考える人。背景は、アンヴァリッドのドーム。庭園の風景に像はとけこんでいます。



バルザック像

ねまき姿のこの像は、この大作家をおとしめるものだという批判が出たともいいます。



地獄門

ダンテをモデルにした考える人が上部に据えられています。

上野の国立西洋美術館にもあるよという疑問がわいてきますよね。

世界には、七つの鋳造体があるそうです。国立西洋美術館のものは、「松方コレクション」で有名な松方幸次郎氏の注文による鋳造とのこと。



現代美術は、ポンピドュー芸術文化センターの国立現代美術館に集められています。



このオブジェのどこが芸術なのやら。現代美術は判りにくいですね。

この他に、モネの睡蓮の絵で有名なオランジュリー美術館。一角獣のペストリーで有名なクリュニー美術館。幻想的な絵で愛好家多い、モロー美術館なども必見です。

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