さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ライン川下り その3

2009年02月26日 | 海外旅行
前方に迫ってきた崖が、ライン河下りで、もっとも名前が知られているローレライです。

高さ130mの崖で、航路が大きく曲がる、難所になっていました。

この岩山の頂上には、金髪の水の精が住み、船が通ると歌声を聞かせます。船乗りがその声と姿に魅せられてわれを忘れると、船は岩に衝突して難破し、命を落とすことになったといいます。

岩壁に向かって叫ぶと、木霊が返ってくることから、伝説が生まれたようです。

ハイネ詩・近藤朔風訳詞・ジルヘル作曲の歌で有名です。

なじかは知らねど心わびて
昔のつたえはそぞろ身にしむ
さびしく暮れゆくラインのながれ
いりひに山々あかくはゆる

うるわしおとめのいわおに立ちて
こがねの櫛とり髪のみだれを
梳きつつくちずさぶ歌の声の
くすしき魔力(ちから)に魂(たま)もまよう

こぎゆく舟びと歌に憧れ
岩根もみやらず仰げばやがて
浪間に沈むるひとも舟も
くすしき魔歌(まがうた)うたうローレライ

伝説に引き込まれる名訳ですね。近藤朔風は、このほかにも野ばら(わらべは見たり野中のばら・・)や菩提樹( 泉にそひて、繁る菩提樹・・)などの愛唱歌を生んでいます。



ローレライを振り返ったところ。

また、この岩山の下のライン川の底には、「ラインの黄金」が沈んでおり、ライン乙女が守っているといいます。このラインの黄金から絶対的な権力をもたらす指輪が作られ、最後には、神々の没落を招くという、ワーグナーの楽劇・指輪四部作中の「ラインの黄金」の舞台としても見逃せません。



ザンクト・ゴアスハウゼンとブルク・カッツ(猫城)

名前の通りに、耳が立っているように見えますね。これも有名な古城ですね。



ザンクト・ゴアのラインフェルス城

ライン川沿いの最大の城だそうです。



ねずみ城

猫城の持ち主に小さなと馬鹿にされて、ねずみ城と呼ばれるようになってしまいました。



シュテレンベルク城

次のリーベンシュタイン城との間で、「反目する兄弟」の伝説があります。



リーベンシュタイン城跡



マルクス城

1150年に築城されてから、一度も陥落しなかった堅固な城です。



シュトルツェンフェルス城

トリアー選候帝が建てた城です。





エーレンブライトシュタイン城

1100年頃に建てられ、後に破壊されますが、1816年~32年にかけて、最新の要塞に改築されました。

さて、このコブレンツで、ライン河下りも終わり。脇を走る列車に乗り換えてケルンに向かいました。
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