さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ポレッチ その2

2014年06月12日 | 海外旅行
聖堂の裏に回ると、邸宅跡が残されていました。

昔は右端に聖堂に入る通りが設けられていたようです。



海からの入り口であったアーチが残されています。



保護のために金網で造られた通路が設けられていました。



通路からは、残されたモザイクの床を眺めることができました。







住居跡から鐘楼を振り返ったところ。



聖堂脇の建物内にも、モザイクの床が残されていました。



保存のための工事が行われていましたが、奥に見えるのは、エウフラシス司教の棺のようです。



聖堂内部に入りました。



一番上には、キリストを中心に12使徒が描かれています。

ドームの部分は、神の子羊を中心に殉教の聖女たち。その下のドーム部には、父なる神がマリア様に冠を授けていることを著す、冠を持って天から伸びる手が描かれています。

聖母子は 天使に付き添われています。左から二番目の教会の模型を持っているのは、教会の寄進者のエウフラシスです。









内陣の壁には、斜めになって見にくいですが、一方には「受胎告知」の場面が描かれています。大天使ガブリエルが美しい姿で描かれています。



一方の壁には、もう一つの受胎告知のエピソードである「マリアのエリザベト訪問」の場面が描かれています。

マリアは、エリサベトが身ごもって6か月になることを受胎告知の折に告げられて、エリサベトを訪ねていきます。エリサベトと胎内の子(洗礼者ヨハネ)は聖霊に満たされ、エリサベトはマリアを祝福しました。マリアはマニフィカトを歌って主を賛美し、エリサベトのもとに3か月ほど滞在しました。このヨハネは、後に荒野で修行を積み、ヨルダン川の畔でイエスに洗礼を受けさせることになります。

このモザイク画は、この聖堂に描かれているものの中でも傑作と言われています。

なお、このマニフィカトは、キリスト教会の聖歌になっており、バッハの同名作品やモンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」の一部に用いられてクラシック音楽の分野でも有名になっていますね。



内陣下部の壁も美しいモザイクで飾られています。



柱の柱頭も化粧漆喰で飾られています。



自由行動になり、展示場をのぞいてみました。教会の宝物も展示されていました。



古そうな木彫り彫刻も置かれていました。



十字架に架けられたキリスト像。



古そうな祭壇。



時間も限られていたので、鐘楼に急いで登りました。鐘楼は、1522年に建てられ、ロマネスク様式のものです。



鐘楼からは、オレンジ色の屋根の街並みを見下ろすことができました。



沖合のスヴェチ・ニコラ島(聖ニコラオス島)もすぐ近くに見えます。



真っ青なアドリア海を眺めることができました。



歴史を感じさせる家が広がっていました。



エウフラシス聖堂の見学を終えて海岸通りに出ると、多くの船が停泊していました。



ボレッチの見学を終えて、少し早かったものの、海岸沿いのレストランで昼食をとりました。
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