さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
http://iide.hp.infoseek.co.jp/

さすらいの風景 敦煌 その2

2010年06月23日 | 海外旅行
陽関から戻る途中、敦煌故城によりました。

敦煌は、天山北路、天山南路、西域南道が分かれるシルクロードの重要な分岐点として栄えましたが、都市自体の遺跡は、ほとんど残されていません。

砂漠の中に忽然と現れる敦煌故城は、映画「敦煌」の撮影のために造られたものです。



映画「敦煌」は、井上靖原作の小説を映画化した1988年の作品で、日本アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞しています。

小説をほぼ再現しており、なかなか面白い映画です。

ひきしまった体つきの朱王礼役西田敏行が印象的でした。

日中共同制作の映画ですが、映画の撮影のために敦煌の城壁都市が再現され、撮影後も残されて他の映画のロケに使われ、観光地にもなっています。



壁に掲げられていた、ここで撮影された他の映画のリストです。



入り口の門です。



中は、中国風の街並みが再現されています。太秦映画村や日光江戸村みたいなものですね。



映画「敦煌」でも、酒場の場面で同じような瓶が出ていました。





コスプレ屋も設けられていました。ウィグル族の服装ですかね。




漢の武将に、清朝の皇帝。



時間があったら、着て写真をとるのですが。



映画「敦煌」でも、この建物は出ていましたが、扁額は変わっています。





通りを進んでいくと、反対側の城門が見えてきます。



西夏の皇帝李元昊(りげんこう)が敦煌に入城しようとする際に、朱王礼が反乱をおこして討ちとろうとして激戦となり、からくも李元昊が脱出する場面に使われています。



門の外に出て、城門を眺めたところです。堂々としたつくりです。

当時の武装状態であるならば、この城は、実際の戦いにも使えそうです。



映画の最後には、敦煌は炎上しますが、城壁上の木の建物は再建され、城壁は無事だったようです。



城内に戻り、別な通りを歩きます。ペルシャ風というか、異国風な造りの家が並んでいます。









再び中国風の造りの家。





兵士や軍馬を並べるのによさそうな広場もあります。



城壁の上に登ってみました。



大通りを見下ろしたところ。



城壁の外には、自由に戦シーンを撮影できる砂漠が広がっています。

敦煌の町を訪れる前には、映画「敦煌」を見ておくべきでしょうね。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« さすらいの風景 敦煌 その1 | トップ | さすらいの風景 敦煌 その3 »
最新の画像もっと見る

海外旅行」カテゴリの最新記事