さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
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さすらいの風景 コペンハーゲンのクリスマス

2014年12月23日 | 海外旅行
2014年12月にウィーンのクリスマスマーケットを訪れましたが、30年前に見たコペンハーゲンのクリスマス風景とかなり異なっていたので、再度振り返りたいと思います。

30年前なので、現在とは違っているかもしれませんが、ヨーロッパ各地で見られる観光化されたクリスマスマーケットの原点が見られたような気もします。コペンハーゲンでも夏に期間限定されていたチボリ公園が、クリスマス時期にオープンされるようになって変わってきたようです。

コペンハーゲンのクリスマスのシンボルは、市庁舎前広場に立てられたモミの大木です。



デンマークではクリスマスのことをユールと呼び、北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の冬至の祭が、キリスト教の伝播に伴い合わさったものです。クリスマスツリーの起源もゲルマン民族の樹木信仰が転じたものです。



クリスマスツリーの下には、妖精のユールニッセがライスプディングを食べている人形が置かれています。

ユールニッセは、家中どこにでもいて、子供たちや家を守ってくれるといわれています。デンマークでは、クリスマスイブにプレゼントを持ってやってくるのも、サンタクロースではなくユールニッセであると考えられています。



コペンハーゲンでは、夏の白夜と正反対に、冬は午後3時には暗くなり、気持ちも落ち込みがちになります。12月に入って始まるとユールの飾り付けが施されると、その灯りに心も癒されることになりました。

コペンハーゲンを代表する繁華街のストロイエも、クリスマス飾りで華やかになりました。





ストロイエの真ん中にある小広場もクリスマス飾りが置かれていました。



クリスマス飾りを得る露店も出ていました。



花やリースが売られていました。



ショーウィンドウもクリスマス飾りに変わりました。これは陶器で有名なロイヤル・コペンハーゲン。





百貨店のショーウィンドウ。





百貨店前のクリスマスツリー。飾り付けは電球だけでシンプルです。



クリスマスマーケットという雰囲気があったのは花市場でした。花としてはポインセチアやシクラメンが売られていました。



クリスマスシーズンで目立つのはキャンドルとリースでした。リースの中央にキャンドルが一本あるいは二本立てられています。

イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のアドベントでは、四本のキャンドルを用意し、毎週一本ずつ燃やしていく習慣もありますが、これはデンマークでは行われていないようです。

なお、アドベントに関しては、24もしくは25までの日付の窓やポケットがついていて、その日の窓やポケットを開くと、イラストが現れたり、お菓子が入れてあったりするアドベントカレンダーがあり、これはユールカレンダーとしてデンマークでも習慣になっています。





クリスマスリースも売られていますが、日本でのイメージからすると、地味です。





ストロイエのような繁華街だけでなく、アパートを借りていた中心地から外れた商店街でもクリスマスの飾りが施されていました。



デンマークで世話になった教授宅に招待された時の光景です。食事の後に、歌を歌いながらクリスマスツリーの周りを回りました。クリスマスツリーの飾りもシンプルなものでした。ロウソクが本物で火が付けられているのは日本と違うところですね。



上の写真を一部拡大したものですが、ツリーには紅白のハート型の飾りが付けられています。これはJulehjerter(ユールヤーター)またはクリスマスハートと呼ばれるデンマーク伝統のクリスマス飾りです。

このユールヤーターの造り方は、ネット上でもいろいろのっているので、クリスマスオーナメントを手造りしたい人は試みてください。

クリスマス飾りといっても、国によって大きな違いがあることが判ります。
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