ウィーンの街の北西から南西にかけての郊外には、ウィーンの森と呼ばれる広大な丘陵地が広がっています。
ヨハン・シュトラウスの「ウィーンの森の物語」と題されたワツツでも有名ですね。ワインの名産地でもありますが、ベートーヴェンの足跡を訪ねました。
まずは、ウィーンの森がドナウ川に落ち込む東の橋にあるカーレンベルクに向かいました。その最高峰点のレオポルドベルク(425m)からは、ドナウ川の眺めを楽しむことができます。あいにくと朝はガスがかかっていました。
レオポルドベルクから、丘を下っていくと、グリンツィンクの村に出ます。
きれいに塗られた家並みが続いています。
歩いていると、玄関先に針葉樹の枝飾りがさげられていました。これは、ホイリゲといって、ワインの醸造所兼レストランの目印です。日本の造り酒屋で、新酒の印に杉玉をぶるさげるのと、偶然とはいえ一致しています。
ホイリゲでは、中を囲むようにテーブルが並び、小人数のシュランメルと呼ばれる楽団がワルツを演奏します。ワインは、新酒で、小さなガラスジョッキで出てきます。
映画「会議は踊る」で、ロシア皇帝とお針子の逢引きの場所としても登場してきます。この場面で演奏された「新しい酒の歌」は、「唯一度だけ」の歌と並んで忘れられないメロデイーです。
なお、このホイリゲで飲んだワインで酔いがまわり、路面電車でウィーンに戻るのにも、正気を保つのに苦労しました。
グリンツィンクの隣り村がハイリゲンシュタットです。ベートーヴェンは、この村に住んでいましたが、何度も引っ越しをしているため、ゆかりの家も多くあります。
ここで有名なのは、ベートーヴェン・ハウスです。ここで、「ハイリゲンシュタット遺書」が書かれました。
日ごとに悪化する難聴への絶望と、芸術家としての運命をまっとうしようとする願望を書いています。
この遺書を書いたのは、1802年ですが、作品リストと比べると、交響曲第二番、ピアノ協奏曲第二番がようやく書かれた時期です。
1804年に交響曲第3番「英雄」を発表したのに続き、傑作の森と呼ばれる作品が続くので、ベートーヴェンの傑作は、難聴を克服して作曲されたことになります。
中庭の奥の二階がベートーヴェンの住んでいた部屋で、記念館になっています。
この記念館には、訪問者ノートが置かれており、そこに記帳すると、ベートーヴェンに一歩近づくことができたような感激に包まれました。
プファール広場のベートーヴェンの家。中庭はホイリゲになっています。
ベートーヴェン・ガンク(小道)
小川に沿って、遊歩道が続いています。
ここで、交響曲第6番「田園」の第二楽章「小川のせせらぎ」のモチーフが作曲されました。
夏のためか、水が干上がる寸前で、名前負けしそうな小川でした。
ベートーヴェンの家
ここで、交響曲第六番「田園」が作曲されました。
クラシック音楽好きなら、ベート-ヴェンの足跡をたどることのできるハイリゲンシュタットは、是非訪れる所でしょうね。
ヨハン・シュトラウスの「ウィーンの森の物語」と題されたワツツでも有名ですね。ワインの名産地でもありますが、ベートーヴェンの足跡を訪ねました。
まずは、ウィーンの森がドナウ川に落ち込む東の橋にあるカーレンベルクに向かいました。その最高峰点のレオポルドベルク(425m)からは、ドナウ川の眺めを楽しむことができます。あいにくと朝はガスがかかっていました。
レオポルドベルクから、丘を下っていくと、グリンツィンクの村に出ます。
きれいに塗られた家並みが続いています。
歩いていると、玄関先に針葉樹の枝飾りがさげられていました。これは、ホイリゲといって、ワインの醸造所兼レストランの目印です。日本の造り酒屋で、新酒の印に杉玉をぶるさげるのと、偶然とはいえ一致しています。
ホイリゲでは、中を囲むようにテーブルが並び、小人数のシュランメルと呼ばれる楽団がワルツを演奏します。ワインは、新酒で、小さなガラスジョッキで出てきます。
映画「会議は踊る」で、ロシア皇帝とお針子の逢引きの場所としても登場してきます。この場面で演奏された「新しい酒の歌」は、「唯一度だけ」の歌と並んで忘れられないメロデイーです。
なお、このホイリゲで飲んだワインで酔いがまわり、路面電車でウィーンに戻るのにも、正気を保つのに苦労しました。
グリンツィンクの隣り村がハイリゲンシュタットです。ベートーヴェンは、この村に住んでいましたが、何度も引っ越しをしているため、ゆかりの家も多くあります。
ここで有名なのは、ベートーヴェン・ハウスです。ここで、「ハイリゲンシュタット遺書」が書かれました。
日ごとに悪化する難聴への絶望と、芸術家としての運命をまっとうしようとする願望を書いています。
この遺書を書いたのは、1802年ですが、作品リストと比べると、交響曲第二番、ピアノ協奏曲第二番がようやく書かれた時期です。
1804年に交響曲第3番「英雄」を発表したのに続き、傑作の森と呼ばれる作品が続くので、ベートーヴェンの傑作は、難聴を克服して作曲されたことになります。
中庭の奥の二階がベートーヴェンの住んでいた部屋で、記念館になっています。
この記念館には、訪問者ノートが置かれており、そこに記帳すると、ベートーヴェンに一歩近づくことができたような感激に包まれました。
プファール広場のベートーヴェンの家。中庭はホイリゲになっています。
ベートーヴェン・ガンク(小道)
小川に沿って、遊歩道が続いています。
ここで、交響曲第6番「田園」の第二楽章「小川のせせらぎ」のモチーフが作曲されました。
夏のためか、水が干上がる寸前で、名前負けしそうな小川でした。
ベートーヴェンの家
ここで、交響曲第六番「田園」が作曲されました。
クラシック音楽好きなら、ベート-ヴェンの足跡をたどることのできるハイリゲンシュタットは、是非訪れる所でしょうね。