さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ニャック・ポアン

2010年05月13日 | 海外旅行
ニャック・ポアンは、アンコール・トムを作ったジャヤヴァルマン七世によって12世紀末に建立された仏教寺院です。

池の中に中央詞堂が佇んでおり、治水に対する信仰と技術を象徴する寺院です。

ニャック・ポアンは、ジャヤヴァルマン七世によって各所に作られた病人のための沐浴所の一つと考えられています。

訪れた3月末は、乾期の終わりであったため、池の水は僅かになっていました。



中央詞堂の壁も、良く見ると像に飾られています。



中央詞堂に祀ってある観世音菩薩の像でしょうか。



池の四方には、水路が設けられて、出口には像が飾られています。



西には、馬。



南には、獅子。



東には、人面。ちょっと不気味ですね。



北には、像。

これらの口から聖水が流れ出ていました。



中央詞堂の回りは、ナーガが取り巻いており、その前には神馬ヴァラーハ像が置かれています。



この像は、ヴァラーハ伝説によるものです。

昔、観世音菩薩をあがめていたシンハラという男がいた。ある日航海中に難破し、美しい女に化けたラークシャーシー(人食い女)の夫にされてしまう。ある日、部屋のランプから「彼女は人食い女です。危機が迫っているので、海辺で待っている馬に乗って逃げなさい。ただし、向こう岸にたどり着くまで目を開けてはいけません。」というお告げを聞いた。彼は、仲間とともに馬にしがみついて逃げた。馬は天高く駆け、目を開けなかったシンハラだけが助かった。この馬こそ、観世音菩薩の化神のヴァラーハであった。

神馬ヴァラーハには、18人がしがみついています。



観世音菩薩像かと思われます。

二日目の遺跡観光も、このニャック・ポアンでようやく終わりました。
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