さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 アテネ6

2010年10月05日 | 海外旅行
古代アゴラの東に隣接して、ローマ時代のアゴラがあります。ユリウス・カエサル(=シーザー)が資金を提供して建築を始め、アウグストゥスがBC12年~2年の間に完成させた市場です。



古代アゴラと同じように、廃墟状の遺跡が広がっています。



建物や泉の遺構が見られます。



ローマ時代のアゴラの西入り口には、BC1世紀に天文学者アンドロニコスが建てた風の塔があります。



大理石造りで、八角形の塔の壁面には、風神の浮彫りがあります。当時、日時計、水時計、風見の機能をはたしていたといいます。



リュシクラテス記念碑



BC334年、リュシクラテス合唱団が、コンクールで優勝した記念に建てられたものです。

戦勝記念のようなものでない個人的な記念碑が、当時の姿を保っているのは、ある意味ですごいことです。



ハドリアヌスの門

BC132年、ハドリアヌス帝によって、アクロポリス側の古代都市と、同皇帝が建設した新都市ハドリアーヌスポリスとの境界を示すために造られた門です。

現在では、アテネを訪れる国賓が、この門でアテネ市長から市のカギをもらうと言います。



ハドリアーヌスポリス側にあるのが、ゼウス神殿です。

ゼウス神殿は、正式にはオリンピエイオンと呼ばれ、オリンポス山のゼウス神を祀る聖域です。



神殿の工事は途中で中断し、完成まで700年かかったといいます。

現在残っているのは、BC130年頃、ハドリアヌス帝が造ったものです。



現在は、13本のコリントス式の柱が並んでいます。

アクロポリスで見たドーリア式、イオニア式に加えて、コリントス式の柱がそろったことになります。



アクロポリスの丘とも一体になった眺めを楽しむことができます。



遺跡巡りの最後として、ケラミコスです。古代ギリシャの墓地跡で、多くの陶器が発掘されています。英語のセラミックの語源になっています。

このように遺跡を続けて見て回っていくと、しだいにごっちゃになって、草臥れてきます。
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