さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ベルナー・オーバーラント その2

2009年01月24日 | 海外旅行
クライネ・シャイデックでユングフラウ鉄道に乗り換えますが、まずは駅の周辺を散策して、アイガー北壁の眺めを楽しみました。



多くのドキュメントあるいは小説の舞台になっているアイガー北壁です。しばし、これがアイガー北壁かと、みとれました。

アイガー北壁は、グランドジョラスのウォーカー側稜(ウォーカーバットレス・北壁)、マッターホルン北壁とともに困難な三大ルートの一つとして知られ、三大北壁とも呼ばれます。

太陽は高く昇っていましたが、北壁は、オーバーハングのために日陰のままになっていました。高さは1800mと言われていますが、目の前にそそり立つ巨大な壁は、スケール感が判らなくなります。

6月の訪問ですが、岩と氷の世界が広がっています。



ユングフラウの眺め。

ユングフラウやアイガーをめぐる山々では、多くの日本人クライマーが、足跡を刻んできました。長谷川恒男の、世界初のヨーロッパアルプス3大北壁の冬期単独初登攀の成功が思い浮かびますが、その陰になるような「狼は帰らず : アルピニスト・森田勝の生と死」にも心が引かれます。



クライネシャイデックには、レストランもあって、そのテラスからは、アルプスの絶景が広がっています。

怖いとおもったのは、アイガー北壁に命がけで挑むクライマーは、このテラスでビールを飲みながら休暇を楽しむ観光客に見られるということでした。エベレストといったヒマラヤの奥地とは違って、命をかける舞台は、一般人の目の前にあります。



風景を楽しんだら、クライネ・シャイデックから、ユングフラウ鉄道に乗りましょう。アイガーグレッシャーからは、岩壁の中のトンネルになります。途中で、二つの駅が設けられて、登りは5分の停車をしますので、駅の窓から外を眺めることができます。

最初のアイガーヴァントからの眺め。アイガー北壁から下を見下ろすことができます。オーバーハングになっていて、岩壁自体は少ししか見えません。



アイスメールからは、フィッシャー氷河を眺めることができます。



窓の外には、岩と氷の世界が広がっています。
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