さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ウィーン その12

2015年03月04日 | 海外旅行
シェーンブルン宮殿のクリスマスマーケットで昼食をとってから、次は技術博物館に向かいました。

宮殿の正門前から延びる道に進み、右手の公園が終わった所で右に曲がると、技術博物館が現れました。路面電車も利用できたようですが、停留所を探して歩いているうちに着いてしまいました。

入り口には観光バスも停まっていましたが、一般的な観光客ではなく、校外学習の一行を乗せてきた車のようでした。



技術博物館ということで、エナルギー開発関係の工業機械などが並んでいました。



二階に上がると、古い機関車が展示されていました。



鉄道ファンなら興味深く、一つずつ眺めていくのでしょうが、それほどのファンではありません。



ここでの目的物が見つかったようです。



外見からはなんの変哲も無い客車のように見えますが、これが皇妃エリーザベト(シシィ)が旅に使った王室専用客車(御料車)です。

皇帝フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリーザベトは列車の旅を好み、ハプスブルグ帝国の莫大な富をつぎ込んだ贅をつくした皇帝列車が造られました。しかし、第一次大戦中にほとんどの車両は破壊され、唯一残ったのが、この車両です。

1873年に作られたこのシシィ専用車両は、実際は二両あり、Hz0010はサロンカーでしたが、これは残っていません。このHz0011は、長距離の旅の際に寝台車として使われたものです。シシィは、この専用車を一般の定期運行の列車に連結してお忍びの旅を行ったようです。



車両はソファールーム、ベッドルーム、トイレの三つの部屋に分かれています。内部は暗くて、撮影が難しい状態でした。

これはソファールーム。



ベッドルーム。

皇帝をほったらかしての一人旅なので、シングルベッドですね。



車両の脇には、専用車両で使われ食器も展示されていました。プライベートな食事ということで、簡素な造りです。











シシィ博物館でも専用車両の展示が行われていましたが、やはり本物を見ると、シシィの旅が身近に迫ってくる感じがしました。といっても、日本人観光客でここを訪れる者はめったにいないでしょうね。

これだけを見学して、技術博物館を後にしました。この日は、まだまだ見て回る予定が残っていました。
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