さすらい人の独り言

山登り、日々の独り言。
「新潟からの山旅」別館
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さすらいの風景 ケチャ その2

2016年07月07日 | 海外旅行
侵攻してくるラーマ一軍に対し、ラーヴァナの息子のメガナダ(別名インドラジット)が出陣してきます。



メガナダが矢を放つと、矢はナーガに変わり、ラーマとラクシュマナに絡みついて身動きできなくさせてしまいます。



ケチャの男性たちは、ラーマとラクシュマナの周りに仰向けになって横たわり、ナーガを現します。



ナーガに束縛されて絶体絶命のピンチ。



そこにガルーダが登場し、ナーガを殺して、二人を開放します。





解放されたラーマとラクシュマナは、再び戦いを続けます。



劣勢になったラーヴァナは、ブラフマー神の呪いによって眠りについている弟の猛将クンバカルナを目覚まさせて出陣させます。



猿の王スグリーバ登場。



クンバカルナとスグリーバの戦いが始まります。





クンバカルナはスグリーヴァを打ち負かしてしまいます。



ラーマとラクシュマナは、矢でクンバカルナの手足を撃ち抜きます。





無残な姿になっても国のために戦おうとするクンバカルナの姿を見て、ラーマと行動を共にしていた弟のウィヒサナは、早くとどめをさすように頼みます。



ラーマは、クンバカルナの勇気を称え、心を込めて矢を放って命を絶ち、祈りを捧げます。



戦いの勝利を喜ぶラーマ一行。





ラーマ物語の上演は、このクンバカルナの死まででしたが、この後にシータは解放されてラーマのもとに戻ることになります。



最後に、サンヒャン・ジャランが上演されました。

舞台中央の焚火にヤシ油が注がれ、炎が高く上がりました。



男性の踊り手が、ヤシや竹、木などを使って作られた馬(ジャラン)の形態をした人形をかついで登場。この人形には神が宿っています。



ケチャの音楽に合わせて踊り手は意識が無いまま踊りつづけます。



詠唱の文句によって、踊り手は火に魅せられる状態に陥り、焚火中に入って思い切り蹴り上げました。

最初は突然のできごとで、ャーターチャンスを逃し、身構えていた二度めにようやく写真に収めることができました。



その後も、燠を集めて火力を高めた後に、何度か蹴り上げを行いました。このため、サンヒャン・ジャランは火渡りのサンヒャンとしても知られています。



最前列にいたため、熱風も遅い掛かってきました。



最後に踊り手をトランス状態から戻します。



聖水をかけているようです。



これにて、サンヒャン・ジャランも終了。



ケチャの見学を終えて通りに出ると、夜にもかかわらず大勢の観光客で賑わっていました。王宮の角で迎えのバスを待ち、ホテルに戻りました。

昔から見たいと思っていたケチャでしたが、迫力のある詠唱に引き込まれ、念願がかないました。ただ、ケチャを見るには、ラーマヤナの粗筋を知っておかないと、粗筋が書かれた印刷物が渡されても、登場人物が誰でどのような場面か理解するのが難しいと思います。
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