
エルミタージュ美術館の宮殿装飾を見ていきましょう。
1812年祖国戦争の画廊
ナポレオン戦争に参加した300人の将軍の絵が飾られています。正面に変わられているのは、アレクサンドル1世の騎馬像です。


クトゥーゾフ元帥の肖像。
クトゥーゾフ将軍は、1805年の対フランス戦争ではロシア・オーストリア連合軍の総司令官として、ナポレオン1世が率いるフランス軍と戦いますが、アウステルリッツの戦いで敗北し左遷されます。ナポレオンのロシア遠征(1812年)が始まると、再び総司令官に就任します。仏露両軍はボロジノの戦いで激突し、両軍ともに甚大な被害を出したものの決着はつきませんでした。その後クトゥーゾフは退却を強行し、聖都モスクワすらも放棄し、ひたすらフランス軍の自滅を待つ作戦をとりました。冬の到来で根負けしたナポレオンがついに退却を始めると、執拗な追撃戦を敢行し、フランス軍の撃退に成功しました。
トルストイの「戦争と平和」の主要登場人物ですね。

聖ゲオルギーの間(大玉座の間)
歴代皇帝による謁見の間です。

玉座にはロシアの国章である双頭の鷲が描かれています。
双頭の鷲の国章はローマ時代に用いられはじめ、ローマ帝国の継承を自負する神聖ローマ帝国とハプスブルク家の紋章となり、オーストリアやドイツなどでも使われました。
ロシアの双頭の鷲は、ローマ帝国の後継を表し、その「双頭」は、「東(アジア)」と「西(ヨーロッパ)」に渡る統治権を示しているといいます。さらに胸元には、聖ゲオルギーの竜退治が描かれています。

玉座の上にも、聖ゲオルギーの竜退治のレリーフが置かれています。

天井に描かれた国章

寄木細工の床

続けて、パヴィリオンの間
元は四つの部屋に分かれており、エカテリーナ2世の愛人が住んでいたといいます。エカテリーナ2世は、生涯に約10人の公認の愛人を持ったといいます。
ここに置かれた「孔雀の時計」は、ポチョムキンによってエカテリーナ2世に贈られたものです。
ポチョムキンは、エカテーナ2世の生涯唯一の真実の夫と言うべき男性で、私生活のみならず、政治家・軍人としても女帝の不可欠のパートナーとなりました。2人に男女の関係がなくなった後も、エカチェリーナの男性の趣味を知り尽くしたポチョムキンが、選りすぐった愛人を女帝の閨房に送り込んでいたといいます。
ポチョムキンの名前は、ロシア革命の際の水平の反乱を描いたエイゼンシュタインの映画の「戦艦ポチョムキン」で知られていますね。

パヴィリオンの間には、見事なモザイク模様も置かれています。

パヴィリオンの室内

パヴィリオンからは、二階部に設けられた庭の「空中庭園」を眺めることができます。

部屋の扉も凝った造りになっています。


宮廷劇場への渡り廊下です。

絵の展示室でも、天井の装飾に目が引かれてしまいます。

寄木細工の床

ラファエルの回廊。旧エルミタージュと新エルミタージュをつなぐいでいます。

ヴァチカンにあるラファエロのフレスコ画のコピーをエカテリーナ女帝が描かせたものです。

天井には聖書に由来する場面が描かれています。


壁の装飾も見応えがあります。





ガイドが案内した見学は以上のラファエロの回廊まででしたが、自由時間に二階の奥にある部屋の見学をしました。
これは、白の間

黄金の客間
金ピカというのでは、宮殿内で、ここが一番です。

真紅の客間

ブドゥアール
婦人用の私室で、華麗なロココ様式の装飾が施されています。

壁には、絵がはめ込まれています。
この後、ニコライ2世の図書館を目指したのですが、閉鎖されていました。

十二本の列柱の間
古代ギリシャの神殿の内部を模しています。
エルミタージュ美術館では、宮殿そのものに目が奪われますが、続けて展示品を見ていきましょう。
1812年祖国戦争の画廊
ナポレオン戦争に参加した300人の将軍の絵が飾られています。正面に変わられているのは、アレクサンドル1世の騎馬像です。


クトゥーゾフ元帥の肖像。
クトゥーゾフ将軍は、1805年の対フランス戦争ではロシア・オーストリア連合軍の総司令官として、ナポレオン1世が率いるフランス軍と戦いますが、アウステルリッツの戦いで敗北し左遷されます。ナポレオンのロシア遠征(1812年)が始まると、再び総司令官に就任します。仏露両軍はボロジノの戦いで激突し、両軍ともに甚大な被害を出したものの決着はつきませんでした。その後クトゥーゾフは退却を強行し、聖都モスクワすらも放棄し、ひたすらフランス軍の自滅を待つ作戦をとりました。冬の到来で根負けしたナポレオンがついに退却を始めると、執拗な追撃戦を敢行し、フランス軍の撃退に成功しました。
トルストイの「戦争と平和」の主要登場人物ですね。

聖ゲオルギーの間(大玉座の間)
歴代皇帝による謁見の間です。

玉座にはロシアの国章である双頭の鷲が描かれています。
双頭の鷲の国章はローマ時代に用いられはじめ、ローマ帝国の継承を自負する神聖ローマ帝国とハプスブルク家の紋章となり、オーストリアやドイツなどでも使われました。
ロシアの双頭の鷲は、ローマ帝国の後継を表し、その「双頭」は、「東(アジア)」と「西(ヨーロッパ)」に渡る統治権を示しているといいます。さらに胸元には、聖ゲオルギーの竜退治が描かれています。

玉座の上にも、聖ゲオルギーの竜退治のレリーフが置かれています。

天井に描かれた国章

寄木細工の床

続けて、パヴィリオンの間
元は四つの部屋に分かれており、エカテリーナ2世の愛人が住んでいたといいます。エカテリーナ2世は、生涯に約10人の公認の愛人を持ったといいます。
ここに置かれた「孔雀の時計」は、ポチョムキンによってエカテリーナ2世に贈られたものです。
ポチョムキンは、エカテーナ2世の生涯唯一の真実の夫と言うべき男性で、私生活のみならず、政治家・軍人としても女帝の不可欠のパートナーとなりました。2人に男女の関係がなくなった後も、エカチェリーナの男性の趣味を知り尽くしたポチョムキンが、選りすぐった愛人を女帝の閨房に送り込んでいたといいます。
ポチョムキンの名前は、ロシア革命の際の水平の反乱を描いたエイゼンシュタインの映画の「戦艦ポチョムキン」で知られていますね。

パヴィリオンの間には、見事なモザイク模様も置かれています。

パヴィリオンの室内

パヴィリオンからは、二階部に設けられた庭の「空中庭園」を眺めることができます。

部屋の扉も凝った造りになっています。


宮廷劇場への渡り廊下です。

絵の展示室でも、天井の装飾に目が引かれてしまいます。

寄木細工の床

ラファエルの回廊。旧エルミタージュと新エルミタージュをつなぐいでいます。

ヴァチカンにあるラファエロのフレスコ画のコピーをエカテリーナ女帝が描かせたものです。

天井には聖書に由来する場面が描かれています。


壁の装飾も見応えがあります。





ガイドが案内した見学は以上のラファエロの回廊まででしたが、自由時間に二階の奥にある部屋の見学をしました。
これは、白の間

黄金の客間
金ピカというのでは、宮殿内で、ここが一番です。

真紅の客間

ブドゥアール
婦人用の私室で、華麗なロココ様式の装飾が施されています。

壁には、絵がはめ込まれています。
この後、ニコライ2世の図書館を目指したのですが、閉鎖されていました。

十二本の列柱の間
古代ギリシャの神殿の内部を模しています。
エルミタージュ美術館では、宮殿そのものに目が奪われますが、続けて展示品を見ていきましょう。