イーダちゃんの「晴れときどき瞑想」♪

美味しい人生、というのが目標。毎日を豊かにする音楽、温泉、本なぞについて、徒然なるままに語っていきたいですねえ(^^;>

徒然その237☆ <獅子座はダメ ♥>by イーダちゃん ☆

2017-01-22 11:06:59 | ☆イーダちゃん音楽工房☆



 Hello、皆さん、凍るような大寒のさなか、元気におすごしでせうか?
 いろいろあるけど、僕は元気。
 今朝方は、例の突発性難聴の症状がでてて、耳の聞こえがこもってますが、まあ僕の場合は耳管の狭さ所以の聴力低下だからほぼ心配ナッシング。
 さて、僕の周辺にはやたら占星術の関係者が多いんですが、そういえばいままで占星術の歌つくったことなかったなあと思って、今回はその勤めを果たすべく奮戦してみました。
 下敷きは、あの「うる星やつら」のテーマソング----あれに僕流にいろいろ手を入れてみた。
 ま、いいたいことはホントは山ほどあるんだけど、それは歌のほうに語ってもらいませうか。
 たぶん、そっちのほうが雄弁だから。
 ただ、獅子座っていうのはあくまで譬えなんで、実際の獅子座生れを攻撃したわけじゃないんで、そのへんくれぐれもヨロシク。
 これは、あくまで一種の寓話でありまする。
 僕あね、正直者が好きなんですよ。
 カチカチ山じゃないけどね、不正直者がのさばるのは太古より歴史の必然。
 そのような不埒な天由来のカルマに対する、これは、僕流のロックンロールなのですよ、うん----(^0-y☆彡

    youtube iidatyann    <獅子座はダメ♥>by イーダちゃん



徒然その236☆ ひさびさ関西・南紀白浜温泉紀行! ☆

2017-01-11 17:23:27 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆


 あけおめ、皆さん---!
 2017年の1月4日から6日にかけて、僕・イーダちゃんは、ひさびさ関西の温泉ツアーに行ってきました。
 僕の温泉行っていうのは、基本ひとり旅なんですが、今回は珍しく大阪の友人であるYと。
 ま、激動の2016年、いろんな裏切りやら手痛い傷心、幻滅やらをどんすか経験して、それらの厄払いみたいな意味をこめた温泉行だったんですけど、
 和歌山・南紀白浜の今回の湯は、なんかとりわけ染みたなあ…。、
 なんだかんだで僕、学生時代をふくめて白浜の地に赴くのはこれで5度目なんスけど、
 いままでのなかで、この旅が、たぶんいちばん印象深かったように思います。
 うーんと、僕、万葉集が好きでね----これ、僕は、日本最大の叙事詩だと考えているんだけど----そのなかでも人麿を別格とすれば、
 有馬の皇子が好きなのよ。
 万葉の時代には、こちら、白浜じゃなくって「牟婁の湯」と呼ばれてたようなんだけど、
 潮騒の響きを聴きながら、ここの湯に浸かっていると、僕の胸にはいつも彼の歌がほのかにこだましてきます。

-----岩城の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあれば また帰り来む…。

 ご承知の通り、有馬の皇子はここに生きて帰ってはこれなかったんだけど…。
 敬愛するフェブリアット女流漫画家の清原なつのさんも有馬の皇子のファンだったらしく、彼を主人公に作品を仕上げてられるんで、
 今回は参考までに、それ、ひとつ挙げておきませうか---ホイ。




 これ、「飛鳥昔語り」っていう1970年代中期の作品。
 30年以上前の作品なのに、いまだに読み継がれてるんだから、その魅力は推して知るべし。
 ちなみに清原センセは、獅子座生まれね。
 僕のいちばん尊敬するヴァイオリニストのジョルジュ・エネスコも獅子座生まれだし、バンド仲間のK氏も獅子座だし、
 例の彼もやっぱり太陽・獅子座だし…僕の火星も獅子宮の20度だしね----サビアンで読むと、ここ、実はヤバイんだわ----どうも獅子座宮に縁が深いような気もします。

 それはそうと今回の旅行が実現したのは、実は、地元に激安レンタカーを見つけたからなんですよ。
 フツーのレンタカーでクルマ3日くらい借りたら3、4万はすぐいっちゃいますが、
 僕が地元で見つけたここ「ガッツレンタカー」は、なんと1週間借りて1万1千円!
 まあ、アクセルベタ踏みして登りで100キロがギリの、年期入った軽なんだけど、それにしても安いっしょ?
 この場を借りて、ひとつ「ガッツレンタカー」の宣伝、入れちゃいますか?




 てなわけで<ヨコハマ--大阪>間を軽でばびゅーんと飛ばしていってきたんです。
 天候に恵まれて、とちゅうの富士が信じられないくらい綺麗だった。
 あ。ちなみに大阪の友人というのは、以前、僕の過去記事で紹介したこともある、古書「うんたらた」のご主人。
 ほんとは着いた当日から旅行にでかける手筈だったんだけど、僕、会社でひきこんだ風邪がだいぶ悪化してて、
 運転中も鼻ばっかりでるし、しかも、高速の乗り換えまちがえて最初滝谷不動じゃなくって神戸くんだりまでいっちゃったりして、
 大阪の彼のとこ着いたらもう午後の6時まわっててすっかり日も落ちてたんで、
 その夜は彼の家に泊めていただくことにあいなりました。

 いつもながらの無計画----でも、僕、この無計画っていうのがとっても好きなの。
 計画で人生管理しちゃうとそりゃあ楽だけど、それをしないほうが人生の苦さや甘さやアクシデントとより深く付きあえるってのが、僕の持論。
 今回の旅では、この持論が、皆「吉」のほうにむけ働いてくれましたねえ。

 で、翌日の5日、有馬にいこうか白浜にいこうか、ちょっと迷ったんですが、僕等、ノリで南紀白浜のほうをセレクトし、そっち方面にむかったと思いねえ。
 岸和田を経由して、和歌山の白浜到着は、PMの15時くらい。
 白浜にきたのは2008年の11月の熊野行のとちゅうに立ち寄りして以来です。
 なんか、ぜんぜん変わってない。
 な、懐かしいゾ、おい---!
 天気はよかったんだけど、海風が強く、白波が騒いで、めっちゃ寒かったですね。
 白浜にきたら、イのいちに行くお湯は、当然こちらです。
 あの中大兄皇子も天智天皇も噂の持統天皇も浸かったという、海際の歴史的名湯「崎の湯」---!






 あいかわらず素晴らしかったです、「崎の湯」…。
 友人のYが温泉初心者だったんで、掛け湯のこと教えたりして、いつものひとり沈殿入浴とはいくらか勝手がちがっていたんですが、
 なに、それはそれ、彼も予想を上回る「崎の湯」の凄さに瞠目している気配が伝わってきました。
 分かるよ、Yチャン----だって、ここ湯力凄いもん…。
 関西系にやや多い塩素投入もないし、ここ、海辺ならではの熱海みたいなよくあったまる塩辛湯でしょ?----しかも、底のほうにかすかな硫黄臭を伴ったこの湯の浸透力ときたらないもんなあ。
 しかも、たったいま湯舟に注がれたばかりの、このお湯の鮮度---!
 さらにさらに、この目のまえの海原の息吹きときたらどうよ?
 それにこの横殴りの海風---薄っぺらな言葉を交わす余裕と暇なんてなかったですね、正直いって。
 あれえ、空ってこんなに高かったっけ…?
 風が吹いて、湯気が流れて、淡い硫黄の香りがあたりにぱーっと散りひろがって、
 僕等ふたり、俗世の言葉なんかすっかろ失念して、青いあおーい空の下----
 それこそ太古の二匹の猿みたいに、無心のからっぽになりきって、いつまでも「崎の湯」にぷかぷかと浸かっていたんです…。






 夕飯後には、前々から入りたいと思ってた上記の「牟婁の湯」にも入ることができて、まさに宿願達成。
 こちら、いつも白浜にくるたび「入りたい入りたい」と想いつつ、いっつも白浜の顔である露天の「崎の湯」にさきに入って、
 エネルギー使い果たしちゃってたんで、なかなか行くことできなかったんですよねえ。
 でも、今回は、こちらの湯にも入ることができてよかった----やっぱ、こちら、噂通りの凄玉湯でありました。
 旅は、やっぱ、泊まりがいいよねえ---。

 泊まりはまったく予定立ててなかったんで、看板で見つけた素泊り4000円の民宿をとって、そこで巣ごもり。
 話すことがありすぎて、もう熱っぽくて体調わるかったけど、いやあ、Yチャン、楽しかったよなあ!
 俺は俺で東京でのゴタゴタを全部話しきれたし、
 君にしてもあんなに酔っぱらって、あれほど思いのたけをブチ撒けてくれるとはねえ…。

 最後に仏蘭西の問題作家、L・F・セリーヌの一説を引用して、この個人的すぎる記事にケリつけることにいたしませうか。

----旅に出るのはたしかに有益だ。
  旅は想像力を働かせる…。
  それ以外はすべて骨折り損のくたびれ儲け。
  それにこれは誰にだってできることだ---目を閉じさえすればいい。
  すると人生の向こう側だ……。


 うーん、視線、ややひねくれているかもだけど、セリーヌはやっぱいいっスねえ----じゃ、そういうことで今夜はここらでお休みなさい…グッナイッ…!(^o-y☆彡



 
 


 

徒然その235☆<Bye-Bye Love> by 東池袋ばんど ☆彡

2016-12-24 22:07:36 | ☆イーダちゃん音楽工房☆


 Merry X'mas、東池袋ばんどのマイケルです。
 激動の2016年最後の年の瀬に、僕等・東池袋ばんどは、新曲をリリースしましたっ。
 これ、政治絡みじゃない初のナンバーなんじゃないかな?
 題して---

     <Bye-Bye Love> by 東池袋ばんど♥ youtube iidatyann 

 政治ネタの歌って自分が隠れるんですよ。
 だから、いつでもわりかし楽に歌えるの。
 でも、今回はそうじゃないから、ちょっち緊張しました。
 ま、僕はヴォーカリストとしちゃあ全然ダメダメなんですが、抑えて歌ったほうがパワー入って聴こえるっていうのもふしぎなもんですねえ。
 この歌が、悩んだり苦しんだりしてるひとの心に届けばいいんだけどなあ。
 あ。Buddy である MR.Kazuta のテナーが絶品だから。 
 MR.Kazuta って僕にいわせれば、もの凄い60年代を感じさせるテナーを吹くひとなんですが、今回はその芸風がモロに出てる気がします。
 メジャーセブンのスケール吹いてて、なんでまたブルーズ演ってるよりブルージーなのよ?
 いやー ユニークだなあ……凄えや。

 「別れ」ってさ、ビターでほろ苦くって、いままでの自分の歩みがぜーんぶあぶくに帰するみたいで、
 とてつもなく虚しくって、もう一言でいって超・たまらんもんなんですが、
 僕は、この虚しさこそが人生の基本の土壌なんだって前々から思ってる。
           
 騙されたって何されたって全然オッケー!

 ブルーズの花は、必ずそこから咲くんだから…。

 というわけで東池袋ばんどの新曲 <Bye-Bye Love> 聴いてくれたら嬉しいっス!(^o-y☆彡


立て続けの新曲発表、ありがとうございます。今朝、東池袋サンタのプレゼントが、枕元の靴下の中に届いてました。
世間はこの時期、どこへ言っても聴き飽きた同じ曲だらけの日常に、斬新な切り口のこの曲。珠玉の逸品に仕上がっていますね。たまには、政治から離れたスタンスのしっとりとした大人のテイストも、良いスパイスになっていると思います。
クリスマスの朝に聴くには、ちょっとビターな歌詞、そのほろ苦さもしっかりと旨味を強調していると思います。 (2016年12月25日 06時41分31秒 お茶当番さんより)



lalameans さん こんにちは。
東池袋ばんどさんの バイ バイ ラブ

25日の昼下がり、窓辺の景色を眺めながら
まったりしっとり聴いてました♪

ひと言… せつない…
私は過ぎ去った若い頃に思いを馳せる感覚に。
まして、わかれは突然に訪れるといいますね。

この岬やかもめの風景はどこでしょう。
しばらく海は見ていないこと思い出しました。

二つの新曲おめでとうございます。
恋や愛の歌もいいですね。 (2016年12月25日 15時33分35秒 じゅみさんより)



 お茶当番さん、じゅみさん、ありがとう…。
 たとえ今どんな悲しみ・虚しさに見舞われようと、僕等のあしたの空が晴れやかでありますように----!


 



徒然その244☆<世界革命助太刀ブギ!>by 東池袋ばんど♥ ☆

2016-12-12 01:52:52 | ☆イーダちゃん音楽工房☆



 Hello、先日12月2日に、不正選挙裁判、行ケ15号の原告として、またまた高裁入りしてきたイーダちゃんです。
 しかしまあ、不正選挙裁判は、マスコミに取材の勧め教えても誰もこないし、新聞にも決して乗らないし、
 ニッポン・マスゴミの完璧なタブーとして圧殺されるパターンにすっかり抑えこまれてきた感もありますねえ。
 今回、15号の訴状は全部僕が書いたんだけど、またどうせ読み上げだけさせていきなしの結審だろうなあ、と思うと、
 追加訴状まで粘る気、正直起こりませんでした。
 で、結果はまたしても前回、前々回とおなじ結果になったわけなんだけど…。
 
 ま、でも、トランプ大統領誕生のおかげで、いま、世界には確実にいい風吹いてきてますね。
 トランプをわるくいう人間はむろんのこと多い、彼、既得権益側の完全な敵ですから。
 トランプの本当の素性なんて、他国の一庶民でしかない僕なんかに到底分かりっこない。
 政治家のトップだもん---意に反することでもいわなききゃいけないことは、それこそ山のようにあるでせう。
 しかし、ロシアを「友」と呼び、「我々に必用なのは友人であり、敵ではない」というアメリカのトップを応援しないわけにはいかないよ。
 というわけで東池袋ばんど♥ ひさびさの新曲です----

       <世界革命助太刀ブギ!>by 東池袋ばんど♥   youtube iidatyann

 今回も Buddy である MR.Kazuta がとっても個性的なテナーを吹いてくれてる。
 この曲、つくったのは僕だけど、それを背後からコントロール&指揮してくれてるのは彼ですね。
 ま、そのへんの理窟はこの際いいや----聴いてくれたら嬉しいっス----Dears!!(^o-y☆彡


 注:歌の後半でてくる写真は、2011年の4月----ガイガーカウンターもって友人のN氏と福島入りしたときのもの w 。 詳細は僕のブログの<むーチャンネル>前半部をご賞味あれ♥ Thank you!





徒然その243☆ 忘れじの名湯たち (別府「神丘温泉」と宮城「佐藤旅館」) ☆

2016-11-26 16:02:40 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆



 世に忘れられない女というのがあるように、忘れらない温泉というものもまた存在します----。
 僕的にいうなら、まず閃くのは、九州大分の温泉王国・別府にあった「神丘温泉」というのがまずそれですね。
 2008年の3月18日、僕が世界一の温泉として敬愛する泥湯の名湯「別府温泉保養ランド」に宿泊した際、いっぺんだけここを訪れました。
 道々に菜の花がいっぱい咲き乱れた、町のやや外れにあったこの温泉は、どう見ても温泉には見えなかった。
 噂にはいろいろと聴いていたけど、目の前にしてみると、これは、噂以上の雑貨屋風情。
 というか、実際に商店に座ったオバちゃんが、雑貨とかお菓子とか売ってるし。
 これで、ここが温泉だって分かるほうがむしろどうかしてるって。
 しかし、こう見えてこのやたら雑貨屋風の、一見しがない感じの商店さん----実は、とびきりの凄玉温泉だったのであります。
 実際、僕もなかに入ってみるまで、それは分かんなかった。
 いかにもジモティーらしい丸椅子に座りこんだオバちゃんと、どうやらここの商店主らしいオバちゃんが、なにやら熱心に話しこんでる。
 本当にここが温泉なのか不安だから、どうしてもこっちは上目遣いの物言いになる。

----あのー、こちらに温泉があるってうかがってきたんですがぁ…?

 しかし、対するオバちゃんは悠々たるもの、自信に満ちた態度でもって、

----ああ、ありますよ。泥湯のほう? それともフツーのお湯のほう?

----じゃ、泥湯のほうで…。

----泥湯ね。なら、〇〇円いただきます(いくらだったかは忘れた。予想外に安かったのはたしか)。泥湯のほうはね、フツーの湯より高いんだわ。

----はあ…。(ト硬貨で払って)

----あと、お兄さん、泥湯はね、そこの廊下の突き当りいったところだから…。まえの扉はそこ籠でてるでしょ? いまご夫婦が入ってるからあけないでね。あと、お兄さんもそこのご夫婦みたいに、服脱いだらその籠扉のまえにだしといてね…。誰か入ってるって印になるから。あと…泥湯の湯舟の底ねえ、格子みたいになってるけど、そこに指入れないようにね…とっても熱くて火傷すっから。いや、火傷するひと、結構いるんだわ、これが……。

 いやいや、微に入り細に入り、もう細かいの。
 説明に礼をいって、廊下を突き当りまでいって、さっそくその扉をあけたら、

----ほう…!

 と、ついため息がでちゃったよ----あんまりキュートな湯舟だったから。





 ちなみに、湯場全体の景観はこんな感じ----なぜか、観葉植物の大きな鉢が入口付近にドスンとおいてあって。




 広さはそうない、広いといえばまあ広いのかもしれないけど、湯舟自体がまずちっちゃいし、総スペースの4分の1の端の部分だけ風呂が占めてる感じっていうか。
 ま、しかし、この泥湯の色合いは、とにかく並じゃない。
 掛け湯してみたら、これが超・熱いの。
 壁の水道で洗面器に水入れて、湯舟にそれ入れて、その往復を何度か繰り返したのち、ようやく入れそうな温度になってきたんで、えい、ままよ、と足先からこの泥湯に身体を沈めたら、
 もう、震えました…。
 入った刹那、これはほとんど藝術だ、と全身の細胞で思ったな。
 なんてサラサラの、しかも軽々とした、しかも、底のほうに威力を秘めたお湯だろうか。
 別府独特の、やや酸っぱい感じの硫黄臭もちゃんと加味してるこのお湯は、まぎれもなく特A級のお湯でありました。
 お湯のなかで手足をちょっと動かすだけで、泥湯の流れが身体を微妙にくすぐり、その体感がえもいわずたまんない。
 泥湯マニアでもあるイーダちゃんは、前述した「別府温泉保養ランド」やおなじ別府にある「鉱泥温泉」、あと、秋田の泥湯温泉の「奥山旅館」、岩手・藤七温泉の「彩雲荘」なんかの極上泥湯を経験していましたが、そのうちのどれともちがう。
 とにかくクリーミーで、どの泥湯より爽やかに軽く、あとを引かない感じのお湯なんです。
 しかも、その効能は、壁の但し書きにもあるように、関節リウマチ、糖尿病、婦人病、ムチウチ症から、なんと原爆症まで効くっていうんだから、ハンパない!
 原爆症はさすがにどうかと思ったけど、無茶苦茶身体に効くお湯だっていうのは、入ったニンゲンなら誰だってすぐ分かると思う。
 それくらいこちらの湯は別格のお湯でした。
 あのリストがショパンのことを「花影のなかの大砲」と称したことがあるけど、まさにそんな感じ。

 こちらのお湯一件のために九州まで飛行機で飛んで行ってもいいと思えるくらいの、まさにスペシャルなお風呂だった「神丘温泉」----残念ながら2012年の7月に閉館となってしまいました。
 いまじゃ、まさに幻の温泉となってしまったわけで…。
 とっても残念---お風呂途中でちがうところの扉あけたら、いきなり犬が吠えてきた、なんてびっくりもいい思い出です。
 それにしても忘がたい、湯力(ゆぢから)も佇まいもアメニティもすべて含めて、ほかとは到底替えがたい、唯一無二の素晴らしい温泉でした。
 こういう愛らしい温泉が消えていくっていうのは、ほんと、淋しいと思う。
 いまでも菜の花の咲き乱れる田舎道を歩いていると、なんかの拍子にときどきあの神丘温泉の泥湯の硫黄臭がふっと僕の鼻孔をよぎることがあるっていっても、それ、まんざらうそでもありません…。





                                 ✖             ✖             ✖

 忘れじの温泉トリビュートのふたつめは、宮城・温湯温泉にあった、創業700年の歴史をもつ、あの「佐藤旅館」さんです。
 「佐藤旅館」については余計な言葉なぞいらない、この写真さえ見ればどれだけここが素晴らしい宿だったか、誰でも一発で分かります----じゃ、ホイ!




 どうですか、あまりの抒情に心ごとよろめきそうな眩暈を感じられたんじゃないですか----?
 2008年の6月2日から3日にかけて、僕は、こちらのお宿に2泊させていただきました。
 素泊まりの2泊3日で、たしか料金は7000円だったように記憶してます。
 僕の借りた部屋はこの写真向かって右手奥側の、自炊処隣りの1階のお部屋だったんだけどんね、
 この向かい正面のやっぱり1階の部屋に、僕とおなじヨコハマからやってきたご家族がその日は泊まられて、
 夜になるとそのご家族の子供さんらの愉しげな笑い声が中庭越しに、こう流れてくるんですよ。
 静かな静かな夏の夜----客は、僕とその一家さんだけ----
 あのシチエーションは、なんというかとてもよかった…。
 中国の古い詩で漢の武帝作のこんなのがあるんだけど、

     簫鼓鳴りて 棹歌起こり
     歓楽極まりて 哀情多し…

 いうまでもなく、武帝の詩と僕の佐藤旅館での1夜はシチエーションちがいすぎなんですが、
 古い日本家屋ですごしたあの初夏の夜の子供たちの笑い声は、草陰で鳴いていた虫たちの声とともに、僕の耳にいまも焼きついています。
 
 この「佐藤旅館」さん、内湯も露天もとてもよかった。
 特にこちらの露天、泉質はもちろんだけど景観も素晴らしくてね、透明な綺麗なお風呂に肩までちゃぽんとつかると、モミジと、紫のヤマフジと、ヤマツツジの集落が眺められるんですよ。
 露天からでて、いくらか背伸びして囲いの外に目線をやれば、あそこの赤いのは「温湯橋」----
 その下を流れているのは、あれは「一迫川」…。
 もう、いるだけでなにか心身ともに満ち足りてくるような、素敵な宿でした。
 じゃ、露天と居室の古い写真とをちょっとUPしときませうか----








 2009年3月11日の東日本の震災で、こちらの宿のお湯はとまってしまった…。
 僕、心配になって地震直後にご主人に電話したりもしたんですね。
 当時やってた nifty温泉のクチコミ欄から応援のメッセージなんかも入れてみた。
 ご主人は、やっぱり新聞の報道通り、宿のお湯がとまってしまった、といってました。
 あと、今後1年分以上の予約取り消しの電話をかけることで忙殺されてる、ともおっしゃってました。
 いろいろ大変だけど、必ず復旧する、ともいってられた。
 でも、いま現在まで、いまだ「佐藤旅館」さんに再開の気配はありません。
 700年もつづいてきた、まるで文化財のような極上宿だったのに…。
 
 いま患ってる胃潰瘍のせいか、なんとなく後ろ向きの記事になっちゃったけど、
 営業をとめてしまった、ここには書かなかった素晴らしい温泉宿さんらにも、
 疎遠になってしまったかつての友人たち宛てのものとおなじメッセージを送りたいと思います。

----おーい、元気ですかぁ…? あれからどうしてる? 僕は元気…。君はどう? 今度、機会があったらまた逢おうねえ…!








 

徒然その242☆ 北温泉再訪記 ☆

2016-11-25 20:34:10 | ☆湯けむりほわわん温泉紀行☆



 2016年11月の19日から20日にかけて、イーダちゃんは、わが最愛の温泉宿であるところの、あの那須の「北温泉」に2連泊してきました。
 いやー、例によって米と飯盒持参の北海道行以来のマイ自炊スタイルでいったんですけどね、
 実際こちらを訪れるのは2011年の5月19日の愛車クラッシュ全損事故以来のことですから、
 なんというか、すべてが懐かしく、いろんな意味でたまんないものがありました…。
 今回の旅が可能になったのには、地元で激安の「ガッツレンタカー」というのを見つけたのがでかかった。
 こちら、軽を1週間借りて、なんと1万1千円という激安価格---これなら文無しのイーダちゃんにもじゅうぶん利用可能です。
 でもって、夜勤明けにこのガッツレンタカー(メーカーはスズキでした)を駆って、ガガガガガーッといってまいりました。
 肌に染み入るほど大好きな、ほとんど身体の一部といいきってしまってもいい、あの特別な、懐かしの「北温泉」に----!
 
 ひさびさの「北温泉」---2011年以来の訪問だから、これは、なんと5年ぶりの宿泊となります。
 東北インターの那須口で降りて、懐かしの那須の道筋が見えてきたら、お恥ずかしい話ですが、心臓がドキドキしてきたことをここに告白しておきませうか。
 那須という地はセレブの別荘地なんて一面もあるのですが、「北温泉」はそんなセレブなんかが集う別荘地とはまったく位相のちがう、奥那須のかなり外れのほうにあるのです。
 那須の観光センターの雑踏も、温泉神社も、それからあの有名な濁り湯の「鹿の湯」も「殺生石」もずっといきすぎて、R15号を延々直進----
 むかし有料道路だった一角も越えて、道の両側に熊笹の集落がだいぶ目立ってきたころ、「北温泉→」という表示のある看板を右折、 
 人家のまったくない山のくねくね道を延々いくと、やがて「北温泉」の駐車場に突きあたります。
 ひさびさにきてみると、駐車場が新しく綺麗になってるんでびっくりしました。
 かつての修験道の修行の地だった「北温泉」---クルマのドアをあけると、あのいくらか厳しさを帯びた、冷涼とした独自の山の気配を首筋に感じます。

----ああ、あの北温泉にきたんだな…、という実感じんわり。

 今回のイーダちゃんの湯治旅の目的は、実は、癒しなのでありました。
 失恋、じゃないんだけど、ちょっと個人的に大きな幻滅と失望とを感じさせるある事件がありまして、
 僕、自分で思ってるよりかなーりダメージを受けちゃってたんですね---軽い胃潰瘍なんかにもなっちゃって、
 こんなことはまえの会社でリストラ喰らったときにもなかったことです。
 自分のなかのタフネスが目減りして、計測の針がもうレッドゾーンでふれているのを、ええ、僕は意識してたんです。
 だから、徹夜明け運転で「北温泉」の駐車場にやっと到着して、荷物をクルマからだし、宿への400mのくねくね道を下りはじめたときに兆した安堵感は、 
 ほとんど筆舌に尽くしがたいものがありました。






 一歩づつ「北温泉」に近づくごとに、その重圧感が心なしすうっと薄れていく。
 山の寒気にくるまれ、夜笹川の瀬音が近づくごとに、ああ、帰ってきたんだな、というふしぎな安堵感が募っていく。
 5年ぶりの「北温泉」は、あいかわらずの佇まいでした。
 帳場も、山小屋みたいな玄関風景も、玄関前でかんかん燃えているマキストーブの風情も、記憶のまんま。
 僕は、もう、ただ静かに、単純に嬉しかったな…。






 宿の御主人から部屋の鍵をお借りして、316号の、寛永の部屋(実際に寛永のとき作られらた古い部屋なんです、ここは)に案内されます。
 ここは、たしかまえにも泊まったことがある部屋。
 暖房器具は炬燵オンリーの、8畳の部屋---隙間もあって、冬には寒い部屋なんですが、ここに荷物を置くと、いつもながらなんとも心が安らぐのを感じます。




 お茶を一杯飲んで、5分ほど休んだのち、僕は、すぐに同階の廊下の突き当りにある、「北温泉」のいちばんメインである「天狗の湯」に行きました。
 知ってるひとには説明不要かと思いますが、こちら、お湯処と廊下のあいだに、なんとドアすらないんです。
 部屋がフツーに並んでる廊下をまっすぐいったら、すだれ一枚隔てて、もうそこ湯治客らの裸の天国なの。
 ふっと居室からでて湯処のほうを見たら、まるだしの男性局部が見える、みたいな前近代の世界。
 でもね、こちらのお湯が恵んでくれる「癒し」っていうのは、ほかとは比べられない深いものがあるのも事実。
 だからこそ、「北温泉」の「天狗の湯」は、いつきても日本各地からやってきた湯の客でいっぱいなわけ。
 なにせ5年ぶりですから、こみあげてくるものも少々ありましたが、
 ああ、やっぱり、こちら、むかしのまんまの神々しくて威厳に満ちた、あの「天狗の湯」でした…。








 もうね、ここのお湯に浸かっちゃったら、いうことなんかなにもないよ…。
 だって、言葉なんかなにほどのものかね? 
 那須の山伝いに大量に流れてくる「天狗の湯」の源泉は、「北温泉」が雨に見舞われると、たちまちのうちにその温度を下げて39度のぬる湯になったり、 
 お湯のなかに遠くから運ばれてきた茶色の葉っぱがいくつも混じっていたり、
 でも、それから3、4時間もすると、雨以前のときより激熱の熱湯になってたり、近辺の山といっしょでまったくの話生きてるんですよ、こちらのお湯は。
 中世の修験道のころから那須の山とともに粛々と生きてきた「天狗の湯」----
 こちらのお湯で湯浴みをするというのは、つまり、那須の山々の命の恵みをいただくって側面もあるわけであって。
 はっきりいって尋常のパワーじゃありませんや。
 今回ひさびさに湯浴みしてみて、傷心の僕は「天狗の湯」の恐るべきパワーを全身の肌でもって痛感しました。
 たぷたぷとお湯と同化するうち、自分のなかにあった傷心の固い結ぼれが、お湯のたゆたいにあわせて、ゆるゆるとほぐれていくのが感じられました。
 湯気湯気、ゆらゆら----
 源泉は、じゃぶじゃぶ----
 若いお姉さんがおひとり途中から入ってこられたけど----追記:こちらのお湯、混浴なんです----とちゅうまで全く気がつきませんでした。
 ほかの湯浴み客の会話も裸も、もうなんていうかこの世のすべての事象が、湯気の作りだす幻影みたいに思えてきちゃって……
 こんな深い瞑想的な湯浴みを体感できたのはひさしぶりです。
 僕、日本各地のさまざまな温泉地を巡ってはきましたけど、
 そうして、お湯のパワーだけなら「北温泉」を凌ぐくらいのお湯もいくらかは知っちゃあいるけど、
 那須という土地全体の地母神から受けとるパワーの総量という見地から改めて見てみると、
 こちら「天狗の湯」から注がれるパワーというものは、ひょっとしたら日本一の高みにあるのかもしれません…。
 


                     ✖             ✖             ✖

 さて、「天狗の湯」をたっぷり堪能されたら、お薦めめなのは、やっぱりこちら「北温泉」館内の探索かと---。
 特に寛永の世に建てられた「天狗の湯」のある旧館は、素晴らしい。
 そう、「北温泉」ってね、基本的に魔窟なんですわ。
 常に薄暗い廊下は、古代の夢の迷宮さながらに錯綜していて、三叉路、四叉路なんてわけわからない地理もここじゃあ当たりまえ。
 行き止まりになってる謎の昇り階段があるわ、
 わけのわからん神サマを祭った小さな社がほとんど曲がり角ごとにあるわ、
 そこで焚かれている香の香りが、おかげで館内中にくまなく四六時中立ちこめているわ、
 さらにはトイレ前の通路下には暖房代わりの源泉が流れていて、そこに宿猫である「モモ」が腹をぺったりつけていつも眠げにくつろいでいるわ、
 湯ボケしたアタマと心を癒してくれるキテレツ風景が、もう満載です…。








 さあ、このへんまで読まれてくれたら、貴方もそろそろ「北温泉」にいきたくなってきたんじゃないですか?
 うん、「北温泉」は、とてもいい。
 誰がなんといおうと、僕は、昭和の香りたなびくこちらの宿「北温泉」を推薦します。
 女性の方には、たしかにここの混浴のハードルは、高めかもわかんない。
 でもでもでもね、着替処が男女いっしょくたの「天狗の湯」がむりにしても、宿前の広大な温泉プールなら女性用の着替処もちゃんとありますから。
 実際、僕にしてもここのお風呂で混浴したことは、数知れずありますし。
 極上の湯のなかで、見ず知らずの裸の異性と、性じゃない、温泉や旅行の世間話をするのは、とてもいいものです。
 人間の生活というものを、これほど厳かに肯定してくれる場所って、そうそうないんじゃないかな?
 俗世の汚猥と汚れとを落とすためには、ウイ、私見ですが、こちらは最上の場所であるかと存じます----m(_ _)m   
                                                                          (了)






                 ★北温泉旅館★
                 栃木県那須郡那須町湯本151
                 ☎0287-76-2008
 

 



 

徒然その241☆ Say Good-Bye The Hollywood! ☆

2016-11-12 12:35:42 | ☆<不正選挙訴訟>の巻☆

----ISIS「イスラム国」は、オバマ大統領を崇拝している、オバマがISISの創始者だからだ。彼がISISを創設したのだ。
 そして私は心のねじけたヒラリー・クリントンが、ISISの共同創始者である、といいたい。(2016.8.11.ドナルド・トランプ)


 これまで長いこと、世界政治において「正義」はパロディでした。
 正義は、「砂漠の正義」だの「正義のための戦争」だののキャッチコピーにときおり使われるだけの、山椒のようなスパイス言語でしかなかった。
 現実の世界が、そんなものを基軸に動いていなかったからです。
 民主主義の本場と謳われたアメリカ合衆国を例にとってみると、これは、非常に分かりやすい。
 アメリカが「元・役者だって、黒人だって大統領になれる自由の国」というほとんどディズニーのような架空の神話を表看板にして、
 その実、歴史上最強・最悪の戦争国家であり、比肩する国家がないほどあまたの人間を殺戮してきた国家であることは、
 いまや歴史学者でない人間にもよく知られている事実です。
 アメリカには表に出せない裏のヒルエラキーがあり、
 その階層のトップに位置していたのが、今回大統領選挙に敗れたヒラリー・クリントンに代表される、アメリカの裏権力グループでした。
 彼等には、そもそも公的な名称というものが存在していない。
 あるひとはそれを「ユダ金」あるいは「アメリカ1パーセント」と呼称してみせ、
 また、あるひとは、それを「シークレット・ガヴァメント」と名づけてみせた。
 旧世界のあらゆる世界的な戦争・政策において---ここでは、たとえばTPPとかイラク戦争等を想像してください---彼等の影のような巨大な手腕が窺えないことはいちどもなかった。
 ええ、彼等こそ、現代のローマの覇者であり、また暴君であったのです。

 彼等の素性を具体的に列挙していくならば---それはヒラリー・クリントン、その夫ビル・クリントン、ブッシュ親子等に代表される政治的エリートであり、
 またはその背後にいる世界最大の富豪の総帥デイヴィッド・ロックフェラーとそのグループであり、
 彼等の窓口ともいえるCFR(外交問題評議会)であり、
 さらにはFRB($紙幣を発行している私企業)等でありました。
 彼等の資本の傘下には、あのアイゼンハワーが辞任時にその危性険を警告した、巨大な軍産複合体(ミリタリー・インダストリアル・コンプレッククス)があり、 政治機関であるCIAもFBIも彼等の指揮下にありました。
 マスコミの9割9分も当然彼等の手飼いです---CNN、WSJ、FOX、NT、WP、エトセトラ、エトセトラ…。
 官僚組織、警察権力、共和党・民主党議員の相当数も彼等の傘下。
 ちょっと茫然となるくらいの、これは、あまりにも巨大すぎる権力です…。

 ちなみに、ここでちょっと注---これは、陰謀論ではありませんので念のため。
 陰謀論とは、ケネディ暗殺事件の真相追及派を目くらましさせるために編みだされた、真相追及者の信用失墜のための国家プロジェクトです。
 NSAがプロデュースして、CIAが現場サイドの総まとめをしました。
 その手口は、手飼いの大マスコミを使って、真相追及者のネタをいっぺん大々的にもちあげる。
 煽って煽って、世論が沸騰してきたころをあえて見計らって、真相追及者のゴシップや下ネタなどを唐突に暴露(警察権力を用いたでっちあげ、ハメ技なんかが一般的)する。
 いわゆる「登らせておいて頂きで梯子外し」のテクでせうか。
 真相追及者の社会的信用はこれでお陀仏、もう浮かびあがれない---ケネディ暗殺陰謀説、UFOネタ、あとネッシーネタなんかもこれで闇に葬られました。

 話が飛びました---回帰します。
 彼等の闇の手はね、むろん、わが国ニッポンにも深く根をおろしています。
 彼等に派遣されたジャパン・ハンドラーズ、R・アーミーテージ、M・グリーンなどの人間が、わが国の政治人事を決めます。
 それにあたって使われる手口が、いわゆる「不正選挙」ね---投票後8時ジャストに当確が決定する摩訶不思議な例のやつです。
 この「不正選挙」には、わが国の官僚・財界・司法・警察組織・ヤクザなんかが深く関わってます。
 ロックフェラーやアベ総理なんかが株主を勤める株式会社「ムサシ」のマシーンを用いての票の書き換え、 
 アメリカの窓口である電通が、選挙に関する情報を総括管理し、表に出すべき情報を配下たる各マスコミ・TV局に伝えます。
 で、この「不正選挙」により現日本内閣の与党人事、一丁上がり! ってな寸法ですか。
 TVに登場する政治家の人相が例外なく嫌悪感を呼びおこすほど悪いのは、そのためです。
 民衆の意向なんて素通りして、アメリカの利益のためだけに働く傀儡ばかり選出されているのですから---えずくのは当然。
 彼等が庶民の年金なんか気にかける道理がありません。
 実際、年金は、$を支えるため株相場にGPISによって37兆円以上突っこまれすぎたため、もう余禄がありません。
 事実上、年金も福祉も崩壊してる。
 永田町では、これ、いうまでもない暗黙の了解済みの話題なんですが、新聞TVは決して報じません。
 なぜか?----本当だから---それだけ。

 このアメリカの超・権力は非常に強大であり、その黒い手はあの北朝鮮にまで伸びてます。
 ええ、マスコミの喧伝する「ヒールとしての北朝鮮像」なんかにだまくらかされちゃダメですよ。
 あんな漫画じみたキャラ設定自体が、そもそもハリウッドの広告代理店的な匂いをさせていると、だいたい貴方、感じませんか?
 あれは、極東に騒乱を導くために、アメリカがあえて意図して置いている、戦争惹起のための「役者国家」です。
 極東に戦争を起こせば、アメリカにとって仇役である中国の経済台頭もとめられるし、
 アメリカ一極支配に邪魔な日本の「円」も一挙に痛めつけられる。
 さらには、極東全部にアメリカの武器を大々的にセールもできる。
 爆弾は1発数千万の世界ですから---これは、連中にとってウハウハの大儲けなわけ。
 いいですか?---わが国で毎度話題になる「靖国参拝」も「尖閣問題」も、対中国感情を悪化させ、極東を戦争に導くための布石なんですから。
 もちろん、大衆にそんな真相を漏らすわけにはいかない。
 その隠蔽のために、わが国のマスコミ&TVの存在意義があるのです。
 いうなればこうです----アメリカ・トップの意向 > 日本与党 > ブラックマスコミ > 国民へのブラックキャンペーン…。
 ここまでいえばようようお分かりでせう---そう、わが国ニッポンはね、アメリカ戦争権力の末端の一員なんですわ。
 いわば犬---いやあ、素晴らしい国に生まれてきちゃったもんだなあ…。




 ところがこんな悪夢世界が、2016.11.8.のドナルド・トランプ新大統領誕生によって、変わりました。
 それこそ一夜にして変化(へんげ)したのです。
 トランプは、大富豪たる自分の莫大な資産を使って、いわばアメリカ闇権力に一切の借りをつくらず、経済権力のあらゆる妨害&ゴシップ攻撃をふり払い、大統領の座を射止めた、稀有の傑物です。
 ある意味、あのジョン・フィッツジェラルド・ケネディに似てる。
 ただ、ケネディの場合は、これほどあからさまな妨害が毎日のようにふり撒かれたわけじゃないから、
 これほどの妨害をふり切って、大統領になったというのは、たぶん彼がはじめてでせう。
 普通だったら、アメリカ戦争権力が自らの都合のいいエージェントとしての大統領---オバマとかヒラリーとかのね---をあえて選出するのが、これまでの大統領選挙の常態でした。
 それが、トランプの台頭によって、すべてが変わった。
 トランプを後押ししたのは、アメリカの一般市民の圧倒的支持と爆発的な人気です。
 この選挙でもヒラリー側は、不正選挙をやはり繰りだしたようなのですが、あらゆる不正技を駆使してもかなわぬほどトランプの人気は高かった。
 事実、市井の選挙の末端の現場で、不正選挙マシーンの使用がその場の民意で手書き票に変えられたりした現場が、米国内で無数にありました。
 選挙前に書きためられた無数あまたのヒラリー票のトン級の束も、選挙事前にいくらでも発見されて報道もされている。
 ヒラリー側の戦争権力は、なんとしてもこの大統領選に勝ちたかった。
 しかし、彼等は勝てなかった。
 5月18日にヒラリー派の暴走を危惧したあのキッシンジャーが自宅にトランプを呼んで、

----ドナルド、君に頼む。ヒラリーたちに世界戦争を起こさせるな。北朝鮮を上手に抑えこんでくれ。

 そして、あのユダヤの王ロックフェラーもそれを肯定して、

----ヘンリー、君にまかせる。トランプでいい…。

 といったという情報もある。
 この大王の意見がどこまで影響したかは分からない、しかし、いずれにしてもネオコン、シオニストの連合は敗れたのです。
 彼等・闇権力の擁立したのではない、民衆が真の意味で選んだ大統領は、僕は、アメリカの大統領選挙史上、彼がはじめてなんじゃないか、と思ってる。

 これは、アメリカにとってのみならず、世界にとっても革命的な出来事でした。

 事実、彼の当選確定後、世界中から祝辞が舞いこみます。
 その面子がいちいち凄いの---ロシアのプーチンでしょ? フランスのルペン、あと、フィリピンの英雄ドゥトルテ、トルコのエドリアン、中国の習近平、シリアのアサド……これは、もう新世界の英傑大集合の世界じゃないですか----!

 ディランじゃないけどね、うん、「時代は変わる」んですよ。
 世界はもう「正義の戦争」も「リーダーとしてのアメリカ」も必要としていないのです。
 トランプ大統領の誕生は、「経済のための戦争」だとか「企業による世界統治」だとかの旧世界の戯言とはまっさら無縁の新大陸から届けられた、
 一通の便りみたいなものだと僕は感じてる。
 日米のマスコミともども、今回のトランプ当選を予測できなかったんじゃない、
 トランプを落として、ヒラリーを大統領に据えるのが、アメリカ・トップの意思だったんです。
 それが、ものの見事に失敗して、マスコミを使った国民コントロールの秘密の方式が、見事なまでに露わになっちゃったってわけ。
 だいたい洗脳、大衆コントロールなんてゴーマン発想自体が、もう古いんですよ。
 そんなのはさ、セピア色の20世紀の滅びゆく帝国主義へのオマージュでしかないのに、なんでこうもしがみつくんだろう?
 ともあれ、彼等・権力オバケたちの牙城は、いま現在、崩れ、傾きつつある。
 ああ、いい風だなあ!---ねえ、トランプさん、ニッポンはいまドン底だけど、きっと大丈夫---いいほうに舵切れるよ---傀儡は所詮傀儡---戦争権力が失墜すれば、自然に崩壊していくでせう---むろん、その道はひと筋縄じゃいかないでせうが---ようそろ、ようそろニッポン----!



                                                                                   (了)



 

 
 

 


 
 

徒然その240☆ トランプ=アメリカ・世界革命のはじまり ☆

2016-11-08 11:25:28 | ☆<不正選挙訴訟>の巻☆



 いま現在、アメリカで革命が進行中といったら、あなた、驚きますか?

----大統領選が佳境に入ってるのは、知ってる。でも、革命なんて…聴いてないよ…。

 なんて反応が、たぶん、一般的なのかな?
 もしくは、もうちょっとスレた反応としては、

----ヒラリーに好感はあんまもってない。けど、トランプってどうよ? 人種差別発言があったり、女性蔑視があったり、なんちゅーかちょいエキセントリックすぎるキャラなんじゃない?

 なあんて意見が、いま現在の傍観ニッポンのなかじゃ、主流の意見なのかもしれない。
 ま、日本に入ってくるトランプ情報は、大抵CNNだとかWSJだかの「戦争帝国御用達」のブラックマスコミ経由ですから。
 なーんも知らない一般の人々がそっち系のトタンプ嫌悪に傾くのはまあ当然。
 手飼いであるあらゆるメディアを総動員して、アメリカ戦争帝国のメディアは、現帝国擁護体制の使徒たる「ヒラリー・ロンゼンベルク・ロックフェラー・クリントン」を大統領にすべく全力を傾けている。
 認めたくない事実ですが、日本はどこからどう見てもこの帝国の属国であり傀儡であり僕(しもべ)でしかありません。
 独立国なんて呼称はいわば建て前のみのHNであって、
 政府も財界もマスコミ機関も多国籍企業も例外なくすべてはこの権力集団に属しており、
 この寡頭エリート集団の総括ボスキャラが、あのヒラリーでありオバマなのです。
 彼等の仕事は大衆の支配であり、世界中の動乱・戦争のコントロールなんです。

----私の息子たちがそう望めば、世界中の戦争は終わります。(ロックフェラー夫人)

 官僚組織も政府もマスコミもすべてそのために組織されてたから、いままでこの秘密は陰謀論というレッテルに阻まれ、表にはでてこれなかった。
 しかし、トランプの登場で、すべてが変わりました。
 小難しい理窟はいらない、次の画像がすべてを説明してくれます。
 最初の画像がヒラリーの集会、次のがトランプさんの集会ね----






 一目瞭然---説明はあえてつけません。
 この人気差に蓋をするために、ウォールストリートジャーナルやらCNNなんかの大マスコミ組織の暗躍&協力があったわけ。
 でも、それもヒラリーメールの流失ですべてが終わりました。
 自宅からの私用メールでヒラリーは、アフリカの英雄カダフィの暗殺を指示し、ベンガジ事件の指示までしてた。
 それが暴露され表にでて、ヒラリー下部組織であるFBIも体面上動かざるをえなくなった。
 ヒラリー一派は権力と金力とでそれをむりやり抑えこんだ。
 しかし、その抑えこんだ事実が今度は表にでちゃった。
 で、再び動いたんだけど、権力の構造上、またしても追及しない動きになったようで-----

 いやはや----凄まじきデタラメと誤魔化しっスねえ、あいかわらずよぉ…。
 けど、今回の大統領選の絵が以前と根本的にちがうのは、その報道を聴くべきアメリカの一般大衆が、今回は、みんなそれらの報道がうそだって点に、それがブラックマスコミ恒例の体制擁護の隠蔽手法だってことに完璧気づいちゃっているという点です。
 そう、アメリカ人は、いまや911の真相を知っている。
 数々の大統領選挙が、やらせの不正選挙であった事実も知っている。
 ブラックマスコミの総ざらえのうそも偽りも、そのすべてを知っている。
 ヒラリーメールの告発者は、みんな暗殺され死んでます---
 告発者の雄エドワード・スノーデンは、ロシアに亡命してる。
 ロシアのプーチンも、トルコのエドリアンも、中国の習近平も、フランスのルペンも、フィリピンのドゥテルテも、みんなトランプ応援を表明してる。
 
 これは、もはや一国の選挙なんてレベルじゃとてもない、そう、これはね、もはやアメリカ始発の世界革命なんですよ。

 300年間、戦争で世界を動員してた傲慢連中の滅びのときが、やったときたんです。
 トランプが勝っても、不正選挙の魔法でヒラリーが勝っても、動乱は必至。
 クリントン財団は、昨日、全財産をスイスに移行しました。
 オバマも今日はアメリカ国内にいない、
 ジョン・ケリーに至っては、なんと今日南極にいるんだから笑えるよ。
 ヒラリーに代表されるアメリカ・トップの1%は、過去に例のないとびきっりのパニックに襲われてる。
 自らの傲慢ローマが崩壊かどうかの瀬戸際なんですね、いま現在は。
 ブラックマスコミ及びFBIなんかの国務機関は、まだヒラリー一派を擁護してる。
 FBなんかで圧倒的に不利なヒラリーを、恒例の「不正選挙」でむりに勝たしちゃう算段も当然用意してるでせう。
 ただ、それをした場合、圧倒的多数のトランプ応援の国民が、国内で超規模の内乱を引き起こす恐れがある。
 というよりヒラリーが勝ったら、間違いなくアメリカ国内は騒乱状態になるでせう。
 軍隊も警察もどうにもできない空前規模での内乱の勃発です。
 不謹慎かもしれないけど、僕的には、これは非常に面白い。
 長いことアメリカ嫌いを標榜してきましたけど、さすがアメリカ---いざ行動するとなると日本の比じゃねえな、と感じます。
 この革命の火は、いずれ日本にも飛び火するでせう。
 アベ内閣に代表されるこの日本こそ、暴力アメリカ最大の応援・傀儡・お財布国家なんですから…。

 2016年11月8日を末永く記憶しませう!
 3年後の教科書にはもうこの日が「世界革命の日」として乗ることを、いま、僕はここに予言します。
 新世界陣営の存在感溢れるさまざまな熱いキャラに匹敵するべきキャラをひとりも持たない、貧しい陰謀まみれのヒラリー一派の闇権力は、犯罪の海に沈むでせう。
 アメリカ合衆国は、これまで英国の東印度会社のように、世界人民の分裂と搾取とを担当してきました。
 巨大な軍備と情報統治と傀儡国サウジを使ったエネルギー独占とでもって、世界の富と美をいいように吸血しまくってきた。
 でも、それも今日で終わりです。
 僕は、滅多にない「歴史の大分岐点」の証人として、この世界権力の移譲劇をしっかりと見届けたい。
 トランプ万歳! 戦争追放!----いまは亡きジョン・レノンに、嗚呼、この光景を見せてやりたかった…。(ToTy☆彡



追記:現在PM16:30---トランプ勝利の報を聴き、株価ぐんぐん下がってます。一時、円98円まで。きたきたきたーっ!!







 


徒然その239☆ グリズリーベアーと出逢ったら ♡ ☆

2016-10-14 01:17:31 | エアガン小唄



 2010年の7月---もう6年もまえのことです---秋田の後生掛温泉を訪れた際、八幡平のクマ牧場に寄ったんですよ。
 ええ、後年の2012年4月20日、クマの管理不行届きで、従業員2人が脱走グマに喰い殺され、センセーショナルな大事件になった例のあの牧場のこと。
 僕が訪れたときには、平日だったせいか、広大な駐車場の敷地に駐車したのは、僕のクルマただ1台っきりでね、
 全然流行ってる様子がなくて、入るのを躊躇したのを記憶してます。
 でも、まあせっかくきたんだし、と入場しました。
 そしたら、入場の受付にひとが誰もいなくて---
 呼び鈴を押したらしばらくして農家の装いをしたオバちゃんが慌てた様子でやってきて、にわか作りの笑顔で切符をだしてくれました。
 入場料は500円---受付をくぐると、いきなり音楽が鳴りだしまして---

----こりゃあ、まったくお客がきてる様子ないなぁ…。大丈夫かしら?

 なんて他人事ながら心配になってもきてね。
 で、場内をいくとだいたい分かるんですが、広大な牧場内に、案の定お客は僕ひとり…。
 これは、なんというか、気持ち的に腰が引けてくるものがありました。
 最初に熊の檻がふたつほどあって、そこやりすごすと、広大な熊さんたちのいるエリアが開けてました。
 5、60頭ほどの巨大な羆さんらのご一団。
 それが、ひさびさのニンゲンを見つけて、喜びの雄叫びを、あげてる。
 そこ、観覧用の道からいくと5mほど下がった、いわゆる下からはあがれない羆さんらの生活エリアになっていて、
 つまり、上には這いあがれない構造になっちゃいるんですが、僕、正直かなりビビリました。
 だって、足のすぐ下には、もう巨大な羆の大集団。
 それが皆興奮してガーガー吠えて、歩きまわったり、僕の足下の壁に飛びついたりしてる。
 ニンゲンは…見渡すかぎり僕ひとりでしょ?
 僕、「餌」としての自分を強く認識せざるをえませんでした。
 ええ、「餌」ね---長らく眠っていた野生でのランクをふいに思いだした感じ。
 ああいうシチエーションになると、原始の直観が蘇ってくるもんなんですね。
 ニンゲン社会のルールだとか価値なんて、もう一瞬で飛んじゃう。
 野性のヒエラルキーが舞いもどってくる。
 金も地位も社会的地位なんてやつも一切無関係。
 一瞬で、本能が、もう気取るわけ。

----こいつら、途轍もなく強い…。逃げろって。

 実際、足下の巨大な羆さんら、完璧に僕のこと格下に見てましたから。
 熊囲いから見上げられる観覧用通路のとこに、熊用のエサ(固パンみたいなやつ)の販売機がありまして、
 よし、じゃあ、このクマさんたちに餌でもあげるか、と僕が小銭をだすと、
 熊スペースからすかさず多数の雄叫びがあがります。

----グオーッ! グオーッ! (そうだそうだ、早くよこせ:イーダちゃん訳)

 ふりむくと、それまで興味なさげに黙ってダラーンとしてた熊さんたちまで立ちあがって吠えはじめてる。

----グオーン! (それ早くよこせ! こっちだ。俺のとこにすぐよこせ!:イーダちゃん訳)

 ざらざらした野性臭のなかに、「殺気」の香りが立のぼりはじめます。
 この「殺気」に気圧された僕は、もうさながら即席の自動餌撒きマシーンと化しておりました。
 五つ買い求めたそれのビニール梱包をあけ、次々と足下の熊さんらの求めるまま固パンを放るのみ。
 僕、以前ある関係でアシカに魚放ったこともあるんですが、そのときはアシカとの心理的交流めいたものが味わえて、それ結構愉しかったの。
 でもね、このときの熊さんとの交流は、あんま愉しくなかった。
 というより、むしろ怖かったというのが本音かな?
 だって、羆さんら、むちゃくちゃ運動神経いいんスよ。
 コントロールが外れた固パンをも、すっと身体を流して完璧口キャッチしちゃう。
 全盛期の佐山悟ばりのガタイに似合わぬその素早さがなおさら不気味。
 噛んで、飲み下して、もっとよこせとまた吠えはじめるの。
 で、自分のとこに投げられない熊さんは熊さんで、やっぱり吠えはじめるし。
 結果、羆牧場は、もう餌強要の咆哮の渦----

----グッオーン! (なぜ、オレのとこによこさない? はよよこさんかい!:イーダちゃん訳)

 てなよなわけでこのクマ牧場をあとにしたとき、イーダちゃんは神経をすり減らし、すっかり疲労困憊していたのでありました…。






 2012年の4月20日、経営難のためクマの餌を減らしていたところ、飢えに駆られた羆6頭が、当牧場より脱走しました。
 脱走を可能にしたのは、八幡平の多量の雪---こちら、あの八甲田山の麓の部分ですから、ま、世界有数の降雪地帯なわけ。
 ハンパないその降雪はクマの居住スペースにも容赦なく降りそそぎ、結果的にクマ壁になだらかな雪の坂を作っちゃった。
 で、6頭がそこから逃げ、飢えの要求するまま従業員の女性をふたり襲った。
 ひょっとして僕の会った方だったかもしれないと思うと、これ、複雑な思いです。
 飢えたクマに襲われたら、ニンゲンなんかひとたまりもないもん…。
 僕が人類最強の闘士のひとりと思っているあのダニー・ホッジにしても、若いころプロレスのギミック・ショーで体重230キロのレスリング・ベア「テディ」と闘って、

----闘ってみて、とても人間の勝てる相手じゃないっていうのがよく分かった…。

 なあんていってる---。
 ええ、あのウサイン・ボルトより速く、横綱10人分のパワーでもって必殺の爪と牙をふりまわす、最凶のプレデターがクマなんです。
 で、このクマたちを「処理」するためには、地元の猟友会のひとらがあたったそうです。
 これは正解ですよね---警察の装備程度じゃ、とてもとても猛り狂ったクマは抑えられない。
 ハンドガンはまったくの無意味、ライフルにしても対人用のライフルじゃ、とてもクマをしとめきれません。
 熊はねえ、絶えず警戒のためアタマを小刻みに動かしてるし、頭骨自体もニンゲンとは比較にならないくらい分厚く頑丈だし、しかも、脳髄の大きさはせいぜいニンゲンの拳大とくる。
 ここをピンポイントで撃ちぬかないと、即死させることはできません。
 つまり、目と目のあいだの小さなポイントを真正面から狙うしかないわけ。
 たとえ心臓を撃ちぬいても、野性のクマは心臓が破裂しないかぎりは動きつづけるんです。
 野生の鹿だって、心臓を撃ちぬかれてもその場に崩れ落ちたるするケースはむしろ少ない---ピョンピョン跳ねて、息耐えるのは、大抵遠くの藪のなかだったりね。
 まして相手は列車と正面衝突しても、何食わぬ顔して、ノシノシと歩み去っていけるミスター・タフネスの羆さんですから…。
 そのあたりの機微を読みそこなって返り討ちにあったハンターは、わんさかいます。
 手負いにしたら、即、撃ち手が危ない。
 猟友会の名手らによって射撃は慎重に行われ、6頭全部が射殺されるまでに総計6時間あまりもかかったそうです…。


                  ✖             ✖             ✖


 で、長い枕になりましたが、ここからが当記事の本論です。

----もし野性のクマと対峙したら、どうするか?

 考えるだに怖すぎる想定とは思いますが、僕、2010年の8月に北海道放浪した際に、ニセコや知床でクマの脅威をまざまざと感じたんですね。
 ニセコでは早朝に神仙沼を訪ねたんですが、時間が早いすぎたせいか、いってみたらあてにしてたほかの観光客が誰もいなくて。
 神仙沼ってとても美しい神秘の湖なんですが、あちこちにやたら「クマに注意!」みたいな立て札が立ってんの。
 実際、早朝のあのへんを藪漕ぎしてたら、ほかの動物の気配は誰だってびんびん感じられるものなんです。
 僕、藪漕ぎのとちゅうで怖くなって、熊鈴と防御用のハンマーとをとりに一端クルマにもどりました。
 事故時にフロントガラスを一撃で粉砕できる例の脱出用の特殊ハンマー---あれ、案外重いんス。
 もっとも実際に野生のクマに出会ったら、こんなもの役に立たないってことは重々承知しちゃあいましたが、手ぶらよりはいくらか心強かったんですよ。
 夜明けの神仙沼見て、帰りの下りの道でようやくやってきた観光客らと出会えて、心底ホッとしました。
 観光客らは、僕が物騒なモノを肩に担いでるんで、皆、ギョッとしてたようですが…w

 知床でも、もうクマさん、わんさか見ましたねえ---あちら、まあ世界でも有数の羆の生息地ですから、遭遇はいわば必然。
 羅臼の道の駅では策の向こうの山の先に黒い点が動いてて、みんながクマだクマだと騒いでましたし、
 知床五湖にある電気網に守られたクマ散策路から見れる野生のクマらの佇まいは、非常にしなやかなものでした。
 知床五湖からカムイワッカの滝に向かう専用バスの車窓からも、クマの姿はやはり見られたし、
 ウトロ港発のオーロラ号からの海路から眺められる知床岬は、もうあちらもこちらもうじゃうじゃとクマだらけ…。

 都会にいるとまったく実感できませんが、わが祖国ジャパンは、実は、世界でも有数のクマ生息国だったのですよ。
 それが知識じゃなく肌感でもって実感できました。
 しかし---それはあくまで羆という種の話---たとえばカナダやアラスカには、この羆よりさらに大型の、ハイイログマという種がいるのです。
 身長3m、体重600キロを超える怪物が、あたりまえに存在闊歩してる土地が、世界にはあまたあるのです。
 このことを、ねえ、貴方どう思います----?

 




 僕はもう考えるだに怖いなあ…。
 当記事冒頭にUPした怪物をよくご覧ください---膝頭が自然と震えてきませんか?
 このグリズリーベアーの隣りに立ってる親父さん、180センチあるんスよ。
 もうニンゲン風情が対抗できる種じゃないなんてことは、この写真を見ただけで誰もが感知可能な事実かと思います。
 この地で暮らすならライフル所持は、必須です。
 実際、ライフルを撃てないと、不動産屋が部屋を貸してくれないの。
 もちろん対人用のM16アサトライフルなんかじゃダメダメよ----わるいけど、あれじゃあ、イノシシ猟もやれません。
 かの地で携帯するならば、最低.30-06クラス----いえ、このクラスですら、ときとしてレディースライフルと揶揄されるのですから。
 ええ、かの地で要求されるのは、最強の銃弾マグナム300を発射できるレミントンM700かウインチェスターM70----それが、かの地でのスタンダードな選択なのです。
 ハイイログマ、グリズリーというのがいかにしぶとくて狡猾な動物なのか----その種の逸話は山ほどあります。
 
----米軍制式ガンのベレッタの9ミリオートあるよな? あれを至近距離から全弾撃ちこんでも、グリズリーベアーの前進はとまらない。それにアンタ、至近距離に迫ってくるアイツにむかってダブルタップしたって何発撃てると思う? 口の中に1ダース撃ちこんでも奴は即死なんかしちゃくれない。しかも、そのあいだ奴はとまっていない。動いてるんだ。オレのいう意味分かるだろ? 近代のセミオート・ピストルなんて、ここじゃあなんの役にも立たない玩具みたいなもんなのさ。ここで暮らすなら、300クラスのマグナム・ライフルとサイドアームの44マグナムは絶対要るね。357じゃダメだ。ここアラスカで長年ベストセラーの座を守りつづけているサイドアームを教えてやろうか? ここじゃあ誰もが携帯してる、どのガイドもみんな保持してる。それは、ルガーのスーパー・ブラックホーク44マグナムさ…。

 というわけで、ようやくのことGUNの紹介です---スタームルガー社のスーパー・ブラックホーク44マグナム---まずはその雄姿をご覧あれ---!




 うほほ、ごっついな、アンタ----!
 ルガーのブラックホーク44マグナムは、いわずと知れたあの往年のアクション漫画「ドーベルマン刑事(デカ)」で有名になったハンドガンです。
 当時はこれ、S&Wの44マグナムM29---「ダーティーハリー」で一挙にブレイクした例のやつっス---と並んで、世界最強の GUN と呼ばれたりもしてたんです。
 コルト・ピースメーカー、いわゆる「ピーメ」と同型の、もう見るからに郷愁の濃い香りがぷんぷん漂うシングルアクション・リボルバー。
 写真にUPしたのは、安全のためのトランスファーバーが機構に組みこまれた、73年以降の後期型の「ニュースーパー・ブラックホーク」のほうですね---。
 おまけに、オール・ステンレス製---ここ、ポイント高いっス---普通のオートなんかじゃ、それこそ過酷な環境にやられて、それこそあっというまに錆び錆びの作動不能になっちゃうアラスカの地---そんな環境下であってもあくまでタフに機能しつづけられる稀有な銃---モダンで近代的な瀟洒な香り、爛熟文化の移り香なんかには欠けてるかもしれないけど、「タフネス」「パワー」「信頼性」の3点において、この GUN に匹敵しうるハンドガンはちょっとありません---これぞ、まさに対モンスター・グリズリーのために製造されたような究極GUN ではないですか!
 むろん、市街戦でブラックホークを使おうとは僕にしたって思いやしません----
 ワンマガジンで20連発近くファイアーパワーのあるグロックやシグなんかの最新鋭のセミオートと比べたら、旧式然とした6連発リボルバーのブラックホークは、いかにも分がわるい。
 弾の詰替えだけでも30秒はかかるしね---いくら威力があっても、このタイムロスはヤバすぎでしょ?
 複数が相手だったら、もうやるまえから結果が見えてる感じじゃないですか。
 つまるとこ、いわゆる市街地向きの GUN じゃないんですよ、このブラックホークは。
 けれども、ことアラスカの広大な荒野においては、この評価は完璧に逆転します。
 9ミリのセミオートをつづけざまに全弾撃ちこんだところで---たぶん、グリズリーベアーの突進は止まらない…。
 そのあたりのニンゲンVSグリズリーベアーのリアルな闘争を見事に表現した文章を、ここに少しばかり引用してみませうか。 

----その刹那、灌木の茂みからブラウンベアーが飛び出しハンター氏に飛び掛った。ウエザビーが火を噴く…はずだった! 
 ところがライフルを叩き落され、ストックがグリップの所から真っ二つに叩き折られた。
 ガイドと私はナイフを捨てそれぞれのサイドアームをホルスターから引き抜いた。 
 ブラウンベアーはハンター氏を弾き飛ばし、二人のほうへ低い姿勢で突進してきた。
 距離は15フィート。真正面なので横腹は撃てない。
 ワンハンドの抜き撃ち。ガイドはシングルアクション、私はダブルアクション。
 彼は1発、私は2発撃った。
 ブラウンベアーは正面から3発の240グレイン弾を受けけた。それにもかかわらず勢いは止らない。
 更に彼はもう1発、私は更に発撃ち込んだ。
 さすがに6発のソフトポイントとホローポイント弾の混合弾を身体に受けたブラウンベアーは転倒した。
 ガイドは傍らに立てかけてあったライフルを取り、.375SH&Hマグナムのグレイン弾で止めの1発を横腹に撃ち込んだ。
 合計7発のマグナム弾をくらってやっと動かなくなった。
 このベアーもスキニングと解体をしてみると、2発は脳天に当っていた。
 だが、いずれの弾も頭骨は貫通せず、くぼみが出来ただけで横に跳弾となっていた。
 ビッグゲームでは、正面から攻撃された場合、ファイヤーパワーを全開にすることだ…。
                                                        (ウッデイコバヤシ「野性との対峙」GUN.2014.2月号より)

 うーむ、凄すぎる…!
 至近距離から撃たれた44マグナムを2発とも跳ねかえす、戦車の装甲板みたいな頭骨なんて…。
 まさに野生の戦車じゃないですか、こいつは----。
 僕は平和主義者でして、いかなる殺生にも反対の立場取りしたいタイプのニンゲンなんですが、体内に流れる「オトコ」の血のせいか、この種の話にはどうしても魅きつけられてしまう。
 うん、抵抗できない、興味よりなにより血が騒ぐんですわ。
 このブラックホークは、たしかマルシンさんあたりがグスガン化してたはず。
 マルシンさんは贔屓じゃないんで、そのブラックホークの出来はよく分からないんですが、
 こんなの書いてたぎった僕内の野性の血は、なんだかまだ収まりそうにない…。
 夜もようよう更けました---今夜のとこは枕辺に対ハイイログマ用の空想のブラックホークでも1丁置いて、そろそろ休むことにしませうか?---アラスカはいま氷点下20度とのこと、夜風は幸いのこと今夜は凪いでます---では、そろそろ…(あくびしながら)お休みなさい……。(-o-)zzz


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徒然その238☆ 小さな怪談・詰めあわせギフト♡ ☆

2016-09-24 00:13:58 | じつは怪談



 Hello、怪談マニアのイーダちゃんです---!
 実は先日、会社帰りに携帯を落としまして、探しまくってもどこにもない、涙を飲んで大嫌いなポリスにいったら、
 ぬあんとちゃんと届けてくれている人がおりまして、あな、ありがたや~(-_-;)
 ただ、台風の夜に落としたんで、水浸しになり、携帯機能はほぼ全損…。
 かろうじてなかのSDカードの3分の2は無事でしたが、
 アドレス機能は全滅無残---いま、製造元に頼んでせめてアドレス情報の再生をお願いしてはいるものの、
 結果がどうでるか、は分からない。
 というわけで皆さん---携帯情報のバックアップはこまめにねっ❤
 あと、いま僕、修理期間中代車の携帯借りてまして、アドレスとか以前のままですので、
 僕といささか疎遠中の皆さまには、僕の携帯にメールとTEL番号とをお暇な折り、
 是非にも送付していただけたらなあ、なんて風に思っております。

 しっかし、携帯生活に慣れちゃうと、携帯なしの日常の時間って長く感じられるものですねえ。
 ただ、今回の記事は携帯の話じゃあない、あくまでも怪談系のお話であります。
 20代のころから僕はすでに怪談のマニアでありまして、
 稲川淳二のライブやら---「生き人形」は凄かったなあ---よく行ったりしたもんです。
 30代の後半に、実話怪談の天才・平山夢明氏が登場し、彼の世界にむちゃくちゃにハマリました。
 あと、HONKOWA の漫画、山本まゆりさんとかひとみ翔さんの「霊感お嬢」シリーズなんかも結構好き。
 作家の加門七海さんなんかも作品も案外読んでる---氏の「怪談徒然草(角川ホラー)」は傑作です。
 あと、最近じゃ、メディアファクトリーと角川ホラーから本を出しはじめた、郷内心瞳氏の拝み屋シリーズ、いいですねえ!
 残念ながら(幸運にも、というべきかな?)僕には塵ほどの霊感もなく、
 根がラテン系のせいか日本風のじめじめ世界に埋没することも苦手な口なんですが、
 異界からの風をふっと体感するあの感触は、いまだ大好きです---。
 というわけで僕の体験した実話怪談の小さなギフトを、ここに開示したいと思います…。


★二十代、夜間清掃のバイトをしてたころ、八王子在住のOとよく廃墟巡りをしてたんですね。
 Oは山口出身で、部屋に犬の頭蓋骨を飾ったり、カメレオンを飼ったり、
 ときどき泥棒をやったり、トム・ウェイツやフリージャズを聴いたりするトッポイ奴でした。
 で、ある晩、僕等はつるんで、恐れ多くも深夜のあの「八王子城」にいったんですよ。
 いまはとても怖くていけませんけど、当時は怖いモノ知らずだったんですねえ。
 芥川の修辞にあるまんまの「黒滔々たる闇」のなか、僕等は石垣を登ったり降りたりをくりかえしました。
 若いから、いくら歩いたって疲れない。
 で、足の向くまま何時間もウロウロしてたら、どこだか分かんない墓地についちゃった。
 かなり広大な墓地ですよ。
 折しもその夜は見事な満月でね---月明りに照らされた、ほの明るい無人の墓地を放浪するのは、結構愉しかった。
 肝試しならではの高揚感に包まれて、僕等ははしゃいでいたように記憶してます。
 「月光浴だ!」なんて互いにいい交わしてね---実際、試してもらえば分かるけど、月光浴って案外酔っぱらうんですよ。
 深夜の墓地のかもしだす異界のムードと、月光のもたらすこの世ならぬ光に照らされて、僕等、墓地のまんなかで仰向けに寝たりもしたんです…。
 一晩中そんな風にしてすごして、夜明けとともにOの部屋に帰ってちょっと寝て、
 それから僕自分のクルマで家に帰ったんですが、その帰りのとちゅう、
 愛車の中古のサニーのエンジンルームから真っ白い煙がふいにモコモコとあがりはじめたの。
 「うわあ、火事かよ」とまわりのクルマがびっくりするほどの煙の量。
 なんとかニッサンのお店見つけて修理に飛びこめたんですが、いつエンジンが止まるかほとんどひやひやものでした。
 あのときはこの事象を墓地とは関連づけて考えなかったけど、
 いま思うとアレはどう考えても「バチ」ですよねえ、うん…。
 修理費はたしか4、5万かかったように記憶してます。

★以前つきあっていたある女性と日光にいったとき---
 さんざん遊び倒して、帰り際にもう一軒温泉に寄っていこうって話になったの。
 だいぶ日は落ちてきてたけど、温泉宿の看板があったから、
 僕はそれならとハンドルを切り、古色蒼然としたその木造のお宿にクルマとめたんです。
 「すいませ~ん!」と玄関でひと呼んでみたけど、返事なし。
 ほの暗い受付にもその奥の廊下にもひとの気配はありません。
 「あのー」とか「誰かいませんかぁ」とか10分くらい粘ったように思う。
 いま、それ考えたらちょっと異様ですよね?
 フツーそこまでして粘らないもの---もしかして、そのときからもう呼ばれてたのかもしれない…。
 あんまり返事がないのでふたりして顔見合わせて、だめだね、帰ろうか、という空気が流れはじめたとき、
 奥から中年の痩せた半纏姿の宿のひとがようやくやってきて、
 ああ、すいません、と目をあわせないでいうんですね。
 ご入浴ですか? でしたらおふたりで千と〇百円いただきます。
 お風呂はそちらの廊下をまっすぐいったところの突き当りにございます。
 なんちゅうか、とにかく陰気な感じでね、廊下も風呂場前の販売機の明かりもなんとなく暗めに感じるわけ。
 でも、とにかく風呂に入ろぜ、と僕等入口で男湯と女湯とにまあ分かれたの。
 で、男湯に入ったんですが、僕の温泉史上あれだけ気味わるいお湯はなかった。
 結構広くて大きめの丸いタイルのお風呂なんですけど、最初に掛け湯したときからもう落ち着かない。
 誰かに見られてるみたいな視線の感覚が強烈にあるんです。
 しかも、それ、ひとりじゃない。
 気分を変えようと湯気向こうの窓を見てみたりもしたけどどうも駄目---気味のわるさが勝っちゃった。
 結局、10分足らずで僕は風呂を出ちゃってね、ビール販売機の明かりのまえで彼女が出てくるの、待ってたんです。
 そしたら長湯が身上の彼女もそれから5分くらいしてすぐにお湯からでてきて、いうことには----
 「なあに、ここ…? 入るとき私ひとの気配がいっぱいしたから、失礼しまあすって挨拶してから入ったんだよ。
 でも、入ってみたらだあれもいない。びっくりしたよ。絶対誰かいるっていうか、賑やかだったもん、このお風呂…」
 ふたりしてゆっくり目を見合わせて、それからほぼ同時にゾッとして……
 身体全然あったまってなかったけど、すぐ退散することにしたんです。
 エンジンまわしてアクセル踏んでブワーッとね---
 けどね、一方通行なんかであちこち曲がって、ふと気づいたら、また僕等さっきのお宿に向かってるんですわ。
 「ちがうちがう、戻ってきちゃったじゃんか!」
 「やだあ、なにこれ! ちがうほういってよ!」
 で、またほかの界隈をぐるぐるしたんだけど、またしてもかの宿にご到着---
 「呼ばれてるよ、これ! なんだよ、ありえねー!」
 もうほとんど悲鳴状態---結局僕等30分ほどのあいだに3度、このお宿に呼ばれてもどってきちゃって---
 このループから離れて大きな街道に出られたときには心底ホッとしました。
 帰りの車中で僕等、喧嘩したもの---だいたい、最初からひともいないのにあれだけ粘るのはおかしい、
 あのときから〇〇〇、なにかヘンだったよ---なんていわれちゃって…。
 あれから僕は温泉マニアの道を突き進み、それこそ千以上のお湯に入ったもんですが、
 いまだあれ以上薄気味のわるい湯浴みを体験したことはありません。
 恐山での湯浴みより、うん、あれは確実に寒かった。
 いまじゃ名前も覚えていない、日光のとある温泉旅館でのふしぎな湯浴みのお話でした……。

 と---ここまで書いて清書するためPCをイメージ画像に切替えたら、PCいきなしフリーズ。
 しかも3度---そのたびシャットダウンしてやり直して---なんか気味わるいなあ…。
 それ系の話してると電子機器が誤作動するってのは、あれ、ガセじゃないですね。
 霊界のプラズマと連動するせいかしら? ウームなり。
 いずれにしても去りゆく夏に哀惜をこめて送った、ちっちゃな実話怪談のおひろめでした。
 縁があったらまたどこかでお逢いしませうね---夜もやうやう更けました---それでは明日も無事に眼がさめることを祈りつつ、お休みなさい…。m(_ _)m