コピーライターはじめました。

女34歳。コピーライターも気づけば7年目。

仕事場。

2005-01-30 23:55:14 | 日々のこと
コピーを書く場所は、人それぞれ。
机に向かい心を落ち着けて書く、という人もいれば、
電車のなか、シャワー中、トイレなんていう話もよく聞きます。

ちなみに私の周りには、バーでコピーを書く方も。
「ちょっと酔ってるくらいがいい感じなのよ~」と笑う、
美しくもたくましい、女の先輩です。

私はといえば、ファミレスでコピーを書くことが多いです。
わたしの近所のジョナサンでは、
ドリンクバーだけでなく、毎回きちんと食事も頼んでいるためか、
何時間いても、きわめて気持ちのよい対応をしてもらえます。
本当に感謝!


ファミレスでコピーを書く最大の長所は、「誘惑がない」こと。
気分転換にちょっとだけテレビを・・・で2時間!とか、
ちょっと横になってリフレッシュ・・・で4時間!!とか、
よけいなことに時間をロスする心配がありません。
意思の弱い私にはぴったり。

一方で、日によっては思わぬアクシデントも。

突然周囲を幼稚園児とそのママの集団に囲まれたり(←食器を楽器に大合唱)、
大学生のサークル集団が、激しい恋の攻防戦を繰り広げたり(←ファミレスがラブワゴン化)
隣の席で別れ話が延々と3時間続いたり(←結局最後は仲直りしたらしい)
とにかく、あまりにもいろんな事件が起こるので
もう気になって気になって、コピーを書くどころではないことも。

まぁ、かのユーミンもファミレスで、ある名曲の詩を書き上げたというし、
目撃したドラマをいつかコピーに活かせる日がくることを信じて。

今日は5時間、ファミレスにいました。

プロ。

2005-01-28 15:37:04 | 広告など
昨日は、初めてCMの撮影に立ちあいました。

撮影前の段階で企画はほぼ固まっているので、
ナレーションを急きょ変更する場合などを除き
コピーライターは基本、することがありません。

みなさんの邪魔にならないよう、
隅っこで椅子にすわって見ているだけ。

けれど、自分の関わった仕事がどのようにカタチになってゆくのかを
見届けられるのはとても嬉しいことです。

現場はすごい熱気。

スタジオの手配やお弁当、スケジュールの全てを把握しキッチリ管理する人。
短時間で、ものすごいセットを組み上げる人。
細部にまでこだわり美術を作りこむ人。衣装を決める人。
タレントさんの前に入って、立ち位置を確認する人。
タレントさんの魅力を最大限に引き出すメイクを施す人。
もちろんカメラさん、照明さん、音響さん、などなどなど、
あげればキリがありません。

みなさん、プロとして力いっぱいお仕事をされている。
・・・わたしもこの中では「ことばのプロ」と認識されているんだ。

背すじがスッと、伸びました。
甘えはいっさい捨てなくては。

リアリティ。

2005-01-26 15:06:34 | 日々のこと
ある商品の、字コンテを書いていました。

クルマの中で、女性が男性を問い詰めるシチュエーションです。

そのときの男女の会話ネタを、
「私ももう若くない。結婚する気あるの、どうするの?」的なことにしたのですが、
CDに指摘されてしまいました。
「こういうのって、今の人たちにどの程度リアリティがあるの?」

CDいわく、
確かに昔は、20代半ばを越えた女性が男性にこういうことを言う状況はよくあった。
けれど今、年を気にして結婚を迫るという価値観は、それほど当たり前ではないのでは?
本人達も結婚するしないを自分の意志で決めているし、
周りもそれぞれの考え方を尊重している。

君や周りの友人達は、本当に男性に「もう私も年だし、結婚して」なんて言うのかな、と。

グサっときました。
その通りですよね。

自分を含め、少なくとも私の周りでそういう話を聞いたことはありません。
若いカップルの3組に1組が「オメデタ婚」であることを考えても、
(周囲の圧力からではなく)流れに任せて、自然に決めるのが「今」なのかもしれない。

男女の会話なんてこんなものだろうと決め付けて、
架空の人たちを描いても、
結局だれにも届かないものになってしまう。

自分と同じ年頃の女性をあえて主人公にしたのなら、
他にもっと書けることがあるはずです。
もっとリアルな。

今さらながら気づけてよかったと思うとともに、
そういうことを指摘してくれる人がいる環境にいられて
本当に幸せだと思いました。

おひとりさま。

2005-01-25 00:31:41 | 日々のこと
お昼ごはんは、ほとんど一人です。

そもそも、このセクションに限っては
午前中から会社に来てる人が少ないし、
(みんな”プロダクション”か”本屋”か”歯医者”に立ち寄り)
珍しく来ているとすれば、忙しいということなので
パソコンをにらみつつお弁当をかきこんでいらっしゃる。

私は下っ端なので、意味なく午前中休むわけにもいかず、
デスクでお弁当を食べるか、
時間があるときには、ひとりぶらっと外に出ます。

お昼時間をずらせば、どのお店も空いていて貸切状態。
本を読みつつ、ぼーっと過ごします。
ああ、気持ちいいなぁ。

昔から、集団行動が得意ではありませんでした。
クラスのメインストリームの集団には1度も属することなく。
いつもちょっぴり、ふわふわと浮いていたような気がします。

でも大人になってみたら、
私の周りにはそういう人がたくさんいて、
なんだか本当に居心地がいいです。


ところで今日、大変な事件が!!
なんと、財布を忘れてひとりランチしてしまいました。
気づいたのは、タイ風汁ソバのスープを一滴残らず飲み干した後。

・・・どう切り抜けたかは、ご想像におまかせします。

★教訓:おひとりさまを名乗るなら、人一倍念には念を。

わかもの。

2005-01-24 02:00:00 | 日々のこと
流行りものの小説は、手に取れないほうだ。
なんだか気恥ずかしさを覚えてしまう。

けれど、やっぱりベストセラーになるものはそれだけ素晴らしく。
「キッチン」も「ノルウェイの森」も、
いまではわたしの本棚の、お気に入りの段に並んでいる。

というわけで最近、今さらながら「池袋ウエストゲートパーク」を読んだ。
以来、石田衣良の小説にはまっている。最高。

わたしの実家から、歩いて15分ほどの池袋。
街がコンパクトで、駅前でほとんどの用が片付くところも、
埼玉から近く、なんとなく垢抜けないところも、中途半端なところも、
全部ぜんぶ含めて、今でもとても大好きな街だ。

ところで。
「IWGP」を読んでいて驚き、素晴らしいと思ったのは、作者のみずみずしい感性。
たしか、もう40歳を越しているはず。あの小説を書いた頃だって、30代後半だ。
どうしてあんなに、若者たちの今を、を活き活きと描けるのだろう。

私だって、まだまだ20代。
「若いひと」とくくられると若干申し訳ない気分になるものの、
「オバサン」にはまだ早いのではないかと自負している。
でも、今の若者の言葉やはやりもの、生き方のスタンスなど、
正直よくわからなくなってしまった。
身近に、若者がいないからなぁ。

石田衣良は、NHKの「しゃべり場」という番組にも出演していて、
これまた素敵だ。
10代の若者たちの、独りよがりだったり青い、けれど一生懸命な考えを、
同じ一人の人間として、丁寧に聞く。
ときには人生を多く経験している者としての意見も言うけれど、
決して押し付けがましくなく。
そんなとき、若者たちは素直に彼の話にうなずき、本当に嬉しそうな顔をするのだ。

わたしは、したり顔の大人がいちばんキライだ。
私が今いる、クリエイティブという場所には、
40過ぎてもこどもみたいな人がたくさんいて、本当にいいなぁと思う。

人間、年をとると守りに入ったり、
新しい価値を認めるのが怖くなって固まってしまったり。
それも仕方のないことだけれど、自分はそうはなりたくない。

私も、やわらかくいられるだろうか。
石田衣良さんや、まわりのチャーミングな大人たちのように。

新しい街へ?

2005-01-23 01:34:56 | 日々のこと
わたしの中で、お引越し気分が高まっている。

今の部屋も、もうすぐ丸4年。
契約が切れるのは4月末なのだけれど、
2月末までには更新の意向を告げなければならない。
あと一ヶ月。

今の街は、なかなか気に入っている。

駅前においしい弁当屋、週2回以上は通うタイカレー屋。
一人で行っても必ず4人席に通してくれる、
ドリンクバーの充実したジョナサン。
ノーメイクで歩ける、気楽な街。

マンションは駅から5分以内だし、
徒歩30秒の場所にコンビニもある。
住み心地もわるくない。

でも、気に入らない理由もいくつかある。
真北向きで、1年中日が当たらず寒い部屋。
家賃の割には狭いワンルーム(6畳ありません)。
わたしが料理をしない言い訳にしている、1口コンロの狭いキッチン。

そもそも、何年も住んでいるといろんなものが増える。
もう必要ないとわかっているのに、
なんとなく捨てられない服、小物、手紙。などなど。

さて、どうするかなぁ。
帰り道、久しぶりに住宅情報誌を購入した。

名付け親。

2005-01-21 11:28:19 | 日々のこと
最近、ネーミングの仕事がつづいている。

ずーっと昔から続く商品の、リニューアルのネーミング。
ある女性向け金融商品の、ネーミング。
新しいドッグフードのネーミング。
ネーミング、ネーミング、ネーミング・・・。

そこで求められるのは、
聞いた瞬間、商品のことが伝わる「わかりやすさ」と、
その後もしっかり残る「印象の強さ」。
とっぴでなく、しかし他社にまだ使われていないワードを求めて
日夜ネーミングの海に溺れている今日この頃。

ネーミングには、ダジャレ的センスが求められる。
一日何時間もダジャレばかり考えていると、
日常会話のはしばしにもダジャレがでてくるようになったりして。
おもしろいけど、ちょっと頭が痛いです。

はじめての出張。

2005-01-19 18:57:48 | 日々のこと
昨日は、コピーライターとして初めての出張。

CDにくっついて、名古屋と京都のクライアントをはしごしました。
私はプレゼンするわけではないけれど、
「うたをうたう」とか(←女性タレントがハナウタを歌う企画)
「女性の視点で意見を言う」とか(←女性用のサービスのネーミング)
役割をあたえてもらったので、たのしかったです。

コピーライターになってよかったと思うことの一つには、
「女性であること」がとても重宝される、というのがあります。
化粧品や洗剤など、女性用の商品を扱うクライアントも多く、
「こんなとき女性って、どう思うの?」とか「女性の意見を聞かせて」とか。

以前の仕事では「女にはわからないだろう」的なこともあったので、
自分の実感がそのまま必要とされ形になるのは、本当に嬉しいことです。


ちなみに、京都で打ち合わせが終わったのは19時半過ぎ。
軽くご飯の予定が、みんなで妙に盛り上がってしまい、
気づくと最終の新幹線がなくなっていました。
結局、京都駅前のビジネスホテルにとまり、
翌日、始発の新幹線で帰京。

なかなか濃厚な、体験でした。

初笑い。

2005-01-16 02:18:13 | 日々のこと
今日、初めてお笑いのライブを観ました。

わたしとほぼ入れ違いで今の会社を退社された、先輩の初公演。
いやぁ、面白かったです。
ネタによっては、お笑いオンエアーバトルに出てても遜色ないくらい。

先輩は、社内で売れっ子のCMプランナーだったのですが、
昨年お笑いの脚本家を目指して独立。
最近、少しづつ仕事も集まりはじめているとか。さすがです。

それにしても意外だったのは、局長をはじめ、
クリエイティブ局内の半数以上の人が先輩の応援に駆けつけたこと。

日ごろ群れる姿をみない人ばかりなので、
他人になんか興味ないのかなと思っていましたが、
実は温かい心の持ち主なのだなと嬉しくなりました。みなさんシャイなんですね。
もちろん、先輩が人気者だということもあるのでしょうが。

コントは、仕事の上でも大変勉強になりました。
人を笑わせるには、なにが必要なのか。
特にラジオCMを考える上で、とても参考になりそうです。

そうそう、広告批評のラジオCMの賞もはじまりましたね・・・。

シチュエーションを考えたり、オチをつけたり、実は苦手なのですが、
今年はちょっと頑張ってみようかなと先輩のライブを観ながら思いました。

締め切りは、2月末。

相棒。

2005-01-13 15:39:34 | 広告など
今日の夜、デザイナーさんと会う約束をしました。
前にも書いた、朝日広告賞に向けての打ち合わせです。

締め切りは今月25日だというのに、今回が初めての打ち合わせ。
時間がなくてかなりピンチ・・・。

なぜこんなことになったのか。

実は、昨年から社内の若手AD(アートディレクター)さんと
一緒に企画する約束をしていたのです。
が、彼があまりに忙しくなりすぎて、打ち合わせができないうちに、
締め切り間近に。

このままだと企画を揉むどころか応募すらあやうい状態と、
あらたなペアを探すべく、
一度だけお仕事をしたことのある外部のデザイナーさんへ
昨日泣きのメールを送ったというわけです。

こんなに急なお話だし、無理を承知でのお願いでしたが、
なんとOKをもらっちゃいました!
以前お仕事をしたときの印象は、とてもセンスがよく
アイディアフルな方だったので、たのしみです。

足を引っ張らないように、頑張らなくては。

ADとコピーライターは、二人三脚。
お互いが刺激し合い、時には対立もしながら、アイディアを練りあげてゆく。
いいパートナーとの出会いが、その後のクリエイター人生を決める、
と何かの本にも書いてあった気がします。

わたしにはまだ、そういうパートナーはいないので、
今回のデザイナーさんが、赤い糸の人だったらいいなと
ちょっぴり期待してます。