熊谷市西別府2044に所在する安楽寺を訪ねました。この寺に、別府氏の墓があります。山門前には、「埼玉縣指定 史蹟別府氏墓」の石標が建っています。
安楽寺は、臨済宗円覚寺派の寺院で、吉祥山丈六院と号します。安楽寺は、藤原不比等淡海が丈六の三尊を安置して養老年間(717~724)に草創、
当地に移り住んだ成田助隆の次男次郎行隆(別府次郎)が六阿弥陀を追加、九品仏堂としたと言います。
安楽寺は、その九品仏堂の別当として、繁室玄茂和尚(文和2年・1353寂)が開山となり創建したと言われます。
山門に掲げられた山号「吉祥山」の扁額
本堂 最近立て直しされたばかりのようです
寺号「安楽寺」の扁額
鐘楼
安楽寺九品仏(クホンブツ)堂 墓所を挟んで本堂の左手にあります
九品仏は、上品、中品、下品、さらに上生、中生、下生が組み合わさり、九種の違った印相(手や指の組み方)をしているとのことです。
但し、安楽寺の九品仏には、このうち中品上生、下品中生、中品下生、下品下生の4種はないとのこと。
九品仏堂の扁額 何と読むのでしょうか?
九品仏堂の前の方にも「史蹟 別府氏墓 埼玉縣」の石標があります
別府氏墓碑
史跡指定となっている 別府氏墓
後ろのお堂が九品仏堂
墓の説明と系図が書かれています
中央の板碑が西別府氏5代頼重の墓と称されている
甲斐守 藤原・・・と刻まれた銘文がどうにか読めます
別府氏墓所をうしろから
散策日:2017年’平成29年)1月25日(水)・26日(木)