三度のメシより…イタグレびっちゃん☆

イタリアングレーハウンド(イタグレ)わさび(♀)の大百科

決意 ~わさびの肘~

2010年11月12日 | 変形骨癒合矯正骨切り術&皮膚トラブル
ホームドクターB先生からこんなことを言われていました。

「肘の部分の筋が途中で切れている…かもしれない」

本来なら、上腕から肘の部分、肘から下腕に向かってしっかり伸びているはずの筋(生物学上なんという名前の筋(腱)なのかは私にはわかりませんでしたので、以下『筋』と記します)が、つくべきところに付いていない、というのです。
整形外科専門の病院で一度診てもらったほうがいいんじゃないか?ということで、その日のうちに紹介状を書いてくださいました。


後日、リハビリ先のC先生に、同じく筋があるかどうかを相談してみると…
「あるにはあるんだけど、内側に入り込んでいるんじゃないかな」
とのこと。
やはりこれは専門の先生に診ていただいたほうがいいだろうということで、先日病院で診ていただきました。


骨折治療をしたA先生のところで撮ったレントゲン写真は縮尺が小さい、とのことで、新たに気になる肘の部分を含むレントゲンを取り直し。
専門医D先生はわさびの肘の状態について、このように説明してくださいました。

☆肘頭骨(ちゅうとうこつ)がない
☆肘頭にくっついているはずの筋が、別のところで癒着しているようだ
☆手根骨の骨量が十分ではない。関節が拘縮しているだけでなく、手術により?神経がダメージを受けている可能性がある。
☆骨が癒合不全のため曲がっている


まず、肘頭がない、筋が癒着している、ということについて。
肘頭とは
(いぬのきもち2010・2月号の誌面より引用)
この肘の出っ張った先端部分のことをいいます。


これはD先生もなぜ無くなってしまったのか、理由がわからない、とおっしゃっています。
可能性としては、
◆ギブスでずる剥けの時期が長くあったので、そのときに徐々に削れていってしまった
◆実は肘頭も骨折していたんだけど、それに気付かないままきてしまった


私は前者のほうではないかと思っています。
一時期、何か筋らしき堅いものが患部から出ていることがありました。
それが本来肘頭にくっついていたものだとしたら、削れていった果てに、露出してしまった可能性があります。
その後皮膚で覆われたことで、この『筋らしきもの』は見えなくなりましたので、どこかに癒着してしまい、リハビリのC先生がおっしゃるように「内側に入り込んだ」状態になった、と考えるとすべて納得できます。




肘頭というのは、上腕・下腕の橋渡し的な部分のようで、両者をつなぐ筋が集まっているところなんだそうです。
つまり、足を使うと、上腕だけでなく、同じく筋でつながった下腕にも同じように運動パルスが伝わって、鍛えられるはずなんだとか。
散歩をがんばってもなかなか下腕の筋肉がつかなかったのも、肘頭が神経をつないでくれていれば、問題なかったのだけれど、癒合不全を起こしているがために、下腕に運動パルスが伝わらなかった(=運動効果が伝わらず、腕は細いまま) と考えるとやはり納得できます。



専門医D先生曰く、肘頭が無くなってしまったことは、もうどうにもできないようです。


しかし、腕をまっすぐに矯正してやること(=3次元的に複雑に変形してしまった腕を、手術により、元に近い状態に戻してやること)で、足を使いやすくさせたり、このままでは近い将来起こりうる関節症のリスクを減らしてやることはできるそうです。


非常に悩みましたが、手術を受ける決心をしました。


元に近い状態の腕に戻るわけですから、リハビリの効果向上も、今よりも期待できるそうです。
ただ、当たり前のことですが、手術が100%成功するとは限りません。
膝蓋骨脱臼などに用いられる手術とよく似ている手法のようですので、特異な例ではないのですが、麻酔をかけることになりますし、安静期間も必要になります。
それ相応の注意が必要になりますが、わさびの若さと生命力と、そして、今後の健やかな生活のことを考えて決意しました。


手術内容としては、「骨切り(こつきり)」といわれるものです。
名称は少々グロテスクですが、簡単に私の解釈で言えば、『意図的に骨を切って、骨格を本来あるべき姿に戻してプレート装着し、骨再生を促す』といった感じでしょうか。(ギブスはしません)



ブログでの公表は急ですが、明日、手術に挑みます。
不安と期待が入り混じる複雑な心境ですが、びっちゃんはがんばってくれると信じています。

みなさん、びっちゃんを応援してあげてくださいね。

(わ)がんばります