心配でお迎えに来てくれたのは2組の保護者。
車に乗り、夫婦でお迎えにきたのは一時預かりの親。
赤ちゃんを抱っこしながらお迎えにきたのは、上の子のお迎えにきたママさん。
「スゴかったですね~」
「運転中車が揺れて驚いたんだぁ、なぁ」
「子供たちが無事で良かったです」
そんな話をしながらも一向に、帰らない保護者たち。
泣いている子がいるのが気になり、帰れないようだった。
話をしているうちに、だんだん寒さが増し、うっすら雪が降り始めてきた。
風が少し強く吹き、よりいっそう寒さを感じる。
いがらたちは子供らが寒さをしのげるよう、毛布を増やし、シートの周りに囲いを作り、頭の上にさらにシートを被せていく。
すると、秘密基地が出来たように思ったのか、気持ちが変わって笑い声が聞こえるようになった。
「すげー」
「シートの中に入っちゃったぁ」
いがらたちは、そんな声を聞きほっとする。
しかし、そのあとに驚きの声がかけられた…