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関西棋院でマイヤー・智洋・フランシスさん入段

2014年02月28日 | 囲碁(ニュース)
朝日新聞
プロとの勝負で合否を決める関西棋院の「研修棋士試験」で、米国出身の関西学院大3回生、マイヤー智洋フランシスさん(23)=兵庫県宝塚市=が合格した。
来年2月1日付で同棋院の研修棋士初段(棋士名はマイヤー・フランシス)になる。
研修棋士は出場棋戦などに制約がある。

関西学院囲碁部

【2014年2月15日 朝日新聞兵庫版(半田尚子)】
関西の囲碁界に、アメリカ生まれのプロ棋士が誕生した。
関西学院大学国際学部3年のマイヤー・智洋(ともひろ)・フランシスさん(23)。
「得意の英語をいかし、欧米に囲碁を広めたい」と意気込む。マイヤーさんは1990年、米・ノースカロライナ州で生まれた。
米国人の父ディビッドさん(50)は、兵庫出身の母成(しげ)子さん(50)の外国生活を気遣い、日本で暮らすことを決意。
マイヤーさんは0歳で来日し、宝塚市で育った。
囲碁に出会ったのは市立小学校6年生のとき。
当時、人気だった漫画「ヒカルの碁」を読み、クラスメートと休み時間のたびに磁石式の碁盤を囲んだ。
連戦連勝。すぐに対戦相手がいなくなった。
放課後は連日近くのアマ2級の祖父宅へ。
見かねた母が探し出した関西棋院の囲碁教室に通い始め、中学1年でプロ候補生の院生になった。
高校へは進学せず、目標をプロ1本にしぼった。ディビッドさんは「碁のプロなんて聞いたことがない。将来が心配だった」と振り返る。
その不安が的中。マイヤーさんは成績が上がらぬまま、院生の年齢制限の18歳を迎え、プロへの道を断たれた。
「一戦一戦が人生に結びつく。その重みに耐えられなかった」とマイヤーさん。
高校卒業程度認定試験を経て、20歳で関西学院大に入学。英語教師をめざし、教職課程を履修した。
転機は昨年夏、院生時代の恩師に通訳を頼まれ、世界中から囲碁ファンが集うイベント「大阪碁キャンプ」に参加したことだ。
欧米の参加者たちにアドバイスをしたり、対局したりすると「どうしてプロにならないの?」と何度も聞かれた。
夢が再燃した。関西棋院にはプロ棋士3人との対局で2勝すれば「研修棋士」としてプロデビューできる制度がある。
マイヤーさんはこの制度に名乗りを上げ、昨年12月、2勝1敗で「合格」した。
父親のディビッドさんは「一度はあきらめた夢をかなえた息子を誇りに思う。プロになっても人間として成長し続けてほしい」とエールを送る。
囲碁は中国、韓国などの東アジアで盛んだが、欧米での競技人口は少ない。
マイヤーさんは「囲碁は陣取りゲームとしての要素が強い。欧米で人気のあるアメリカンフットボールやチェスと似た要素もあり、きっと人気が出る」と話す。
■プロへの道のり険しく
プロ棋士になるには、東京の日本棋院、大阪の関西棋院のいずれかで院生(プロ候補生)になり、初段まで昇格する道のりが一般的。
院生には年齢制限があり、日本棋院が男女とも17歳、関西棋院が男性18歳、女性26歳まで。
関西棋院は2009年から遅咲きの棋士を救う狙いで、プロ棋士3人との対戦で2勝すればプロになれる「研修棋士」の制度を始めた(現在は募集停止)。
院生出身のプロと違い、出場試合に制限があるが、実力次第で「正棋士」にもなれる。
プロを出身地別にみると、関西棋院は所属129人のうち、韓国、中国、台湾の東アジア勢が計13人いる。
マイヤーさんは出身地をアメリカで届け、関西初の欧米出身プロになった。
325人が所属する日本棋院には、マイケル・レドモンド九段(アメリカ)とタラヌ・カタリン五段(ルーマニア)の欧米出身の現役棋士が2人いる。

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とのこと。研修棋士枠は埋まったわけですね。元関西棋院院生で関西学院大学囲碁部部長となり
学生棋戦にも出場し、学生王座戦では立命館の田中伸幸現初段に本戦で敗れるなどしています。
大阪碁キャンプなど、英語が堪能な棋士は
欲しいところですし、今後普及と棋戦両面からの活躍に期待ですね

関西棋院 飯田純也院生入段

2014年02月27日 | 囲碁(ニュース)
朝日新聞

朝日新聞広島版(井石栄司)

尾道市出身の飯田純也さん(17)が入段試験に合格し、4月から関西棋院所属のプロ棋士になる。
尾道市からプロ棋士が誕生するのは、合併した地域も含めると、向島出身の半田道玄以来80年ぶり。
同市は、江戸時代の名棋士・本因坊秀策の出身地・因島があることから、囲碁を「市技」と定めている。
囲碁を核とした街づくりに弾みがつきそうだ。
2月21日、飯田さんは市役所を訪問。平谷祐宏市長にプロ棋士になる報告をした。
平谷市長は「囲碁のまちからプロ棋士が出るのはビッグニュース。
ぜひ、今年の『本因坊秀策囲碁まつり』に出て欲しい。市民も楽しみにしている」と喜んだ。
飯田さんは「囲碁が盛んな尾道で色々な大会に出させてもらった経験が生きた。一流の人と戦える実力をつけていきたい」と抱負を語った。
飯田さんはマンガ「ヒカルの碁」を読んで、小学校1年で「プロ棋士になる」と宣言したという。
母親のみかさん(49)は「ほかの習い事は長続きしないのに、囲碁はマンガの棋譜を覚えていて再現するような子でした。プロになるというので、ただただ応援するしかなかった」と振り返る。
最初、祖父に手ほどきしてもらい、その後は尾道囲碁協会の大人たちから指導を受けた。
小学校高学年からは全国大会に出場するほど腕を上げた。
中学生からは関西棋院の院生に。中学卒業まで週末は大阪の関西棋院の寮に泊まり、腕を磨いた。
卒業後は高校に行かず、棋院で寮生活を送り、2月9日に入段をかけた対局に勝った。
尾道市は本因坊秀策の生誕地・因島市と合併したのを受け、囲碁を市技に制定。
2006年に本因坊戦、2009年に棋聖戦、昨年は名人戦と、3大タイトル戦をすべて開催。囲碁を街づくりの核の一つに据える。
毎年夏にはプロとアマの棋士がトーナメント形式で戦う「本因坊秀策囲碁まつり」も開いており、因島を中心に囲碁が盛んだ。

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内海晃希初段に続いて、院生からの入段です。
昨年だけで、渡辺貢規初段・阿部良希初段・原正和初段・内海晃希初段と
4人が入りましたので、凄い勢いで入段者が出ていますね。

平成26年度女流棋士採用試験結果

2014年02月14日 | 囲碁(ニュース)
日本棋院
金子真季さんが入段を決めました。
次点は牛栄子さんで同星ながらも、前年の採用試験順位が上のため、金子さんの入段です。
直接対決では、牛さんが勝っているのですが。
牛さんは、大島さんに手痛い1敗を喫しましたね。

前年同星次点で涙を呑んだ金子さんが同星で笑うとは、不思議なもの。
3位は岩田院生。院生Aまで行っているので、今度こそはと思ったのですが、金子さん・牛さんに黒星をつけられては
致し方がないところ。
小学6年の院生Aまで行っている、上野院生は4位。

金子さんは年齢的にも機会が少なくなってきていたので、一安心でしょうか。
来年は、どうなるだろう…

会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦 開催

2013年12月20日 | 囲碁(ニュース)
日本棋院
福島民報

 華やかな女流プロ棋士が火花を散らす囲碁の新棋戦が来年、初めて会津若松市を舞台に開催される。「会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント」で、同病院を運営する温知会が協賛する。本県企業がメーンスポンサーとなるのも初めて。優勝賞金は700万円で、女流タイトル戦の中では最も高額となる。1月からの予選を経て、5月に同市の東山温泉で準々決勝、準決勝、6月に決勝が行われる。前夜祭や大盤解説なども予定されており、県内囲碁ファンも女流最高峰の戦いを楽しみにしている。
 会津中央病院杯・女流囲碁トーナメントは、日本棋院主催、温知会(南嘉輝理事長)協賛、関西棋院、福島民報社、県囲碁連盟の協力。優勝者には女流棋戦では最高額となる700万円、準優勝も220万円が賞金として贈呈される。
 予選は1月から3月にかけて日本棋院東京本院、中部総本部、関西総本部の3カ所で実施し、女流棋士約70人が本戦への6枠を争う。
 本戦は準々決勝からで、現タイトル保持者の向井千瑛(ちあき)女流本因坊、謝依旻女流棋聖・名人はシードされる。5月下旬に2日間にわたって準々決勝4局、準決勝2局を行う。決勝は6月。女流棋戦初の2日制の対局(持ち時間5時間)となる。準々決勝、準決勝、決勝はいずれも会津若松市東山温泉の今昔亭が会場となる。
 準々決勝の前日には前夜祭が催される。出場者8人が女性らしい羽織はかまや着物姿で勢ぞろいする。また、準々決勝からは毎日、会場近くで大盤解説会を開き、囲碁ファンに生の勝負を楽しんでもらう。

グロービス杯に続く新規棋戦ですね。
記事中に、女流棋聖・名人になっているのが気になるのですが、
女流名人が賞金下がったか、女流棋聖が賞金増えたかしたのでしょうか。

大和証券杯も開催されず、すわ廃止かというところにありがたいですね。
末長く開催して頂ければ。
女流最強が終了して、ネット囲碁レディースが非公式であったとは言え
お隣将棋界は女流タイトル4つだったので、囲碁の方が少ない状況が続いていましたが、並びましたか。

日本棋院東京本院冬季棋士採用試験終了

2013年12月18日 | 囲碁(ニュース)
日本棋院
張瑞傑院生と外柳是聞さんの入段が決定しました。
高林拓二六段門下のお二人です。

外柳是聞さんは院生Aまで行き入段試験を受けていましたが卒業。
そして今年は予選からで、呉柏毅さんと横塚力さんに2敗で本戦へ。
大西院生と横塚さんに2敗で入段を決めました。
が最後に2敗であり、その前に入段を決めていた状態。

張瑞傑院生は、11勝4敗も序列上位で入段。
最終日時点で入段の可能性があったのは、
11位 呉柏毅さん (11-2、最終戦 林隆羽院生)
3位 張瑞傑院生 (10-3、最終戦 栗田院生)
5位 高嶋湧吾院生 (11-2、最終戦 青木裕孝院生)
呉さんが勝てば、すんなり。呉さんが敗れて自身が勝てば張院生。
上位二人が敗れて自身が勝てば、高嶋湧院生でしたが。
呉さんが敗れ、二人が勝利したために、張院生の入品が決定しました。

後この入品争いをした二人が関西棋院で入段するとは…


岩手日報
外柳さんプロ棋士に 日本棋院、正式採用決定
【東京支社】日本棋院は3日、常務理事会と審査会を開き、盛岡市出身の外柳是聞(せぶん)さん(18)=千葉県白井市在住=を来年4月から囲碁のプロ棋士として正式に採用することを決めた。

読売新聞
囲碁のプロ棋士を目指す盛岡市出身の外柳是聞(せぶん)さん(18)が11月24日、東京で行われた日本棋院の採用試験に合格し、来年4月のデビューが決まった。県内出身のプロ棋士は川村匡迪(まさみち)八段(68)(二戸市出身)以来、53年ぶり2人目。4度目の挑戦で狭き門を突破した外柳さんは「タイトルを獲得できる棋士になりたい」と意気込んでいる。11月24日は、予選通過者16人が約1か月半かけて争う本戦の最終日。上位2人がプロに合格するリーグ戦で、外柳さんは最後の対局に勝ち、対戦成績13勝2敗で優勝を果たした。

ここまでの道のりは決して順調ではなかった。外柳さんが囲碁を本格的に始めたのは、漫画「ヒカルの碁」を読んだ小学4年の時。幼少期から取り組む人が少なくない中では遅いスタートだった。プロ志願者の登竜門である日本棋院の院生試験には入学上限の14歳で合格。上京後、高校には進学せず修業を積んだが、2度受けたプロ採用試験には落ち、院生を卒業しなければならない18歳を迎えた。院生の上位者は試験の予選が免除されるが、卒業後は一般応募者と共に予選から勝ち上らなければならない。両親は企業への就職も勧めようとしたが、外柳さんが弟子入りしていた高林拓二六段(71)が、「プロになる実力はある」と待ったをかけた。外柳さんは高林六段の門下生として、携帯電話もテレビもない環境で黙々と対局や棋譜の研究に没頭し、粘り強い棋風を磨いた。昨年のプロ採用試験では涙をのんだが、今年は予選を通じて31勝7敗と圧倒的な強さで念願のプロの座をつかんだ。

高林六段は「今回の試験では、終盤に逆転する対局があった。精神的に強くなった証拠」と外柳さんの成長に目を細める。高校の囲碁部で全国制覇した経験を持つ母親の悦子さん(53)は、「今年こそプロになってほしかったので本当に良かった」と安心した様子。唯一の県内出身のプロ棋士だった川村八段は、「ようやく自分に続くプロが出てくれた。県内の囲碁が活性化してくれればうれしい」と祝福した。外柳さんは来年4月1日から、プロ初段として年間を通じた対局に参加する。目標は、初の六冠を達成した井山裕太九段(24)。外柳さんは「プロ入りまでに時間がかかった分、早く活躍したい」と先を見据えている。