白石勇一の囲碁日記

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Master対棋士 第45局

2017年07月01日 23時59分59秒 | Master対棋士シリーズ(完結)
皆様こんばんは。
本日は中央大学囲碁部の現役・OB交流会に参加しました。
OBは20代、30代が多いのですが、60代以上のOBも毎回何人か参加されています。
世代の壁無く交流できるのも囲碁の魅力ですね。

さて、本日はMasterと時越九段(中国)の対局をご紹介します。
時九段は世界戦優勝経験者です。



1図(実戦)
白△と押して左辺を拡大した場面です。
一見するとお互いに弱い石が無く、落ち着いた局面に見えます。
ここで私なら、黒Aあたりに打つでしょうか?
右辺を大事にする作戦です。





2図(実戦)
しかし、実戦は黒1、3と、上辺の白を分断して行きました!
この手自体は棋士なら誰でも思い付くものですが、実際に決行するかは別問題です。
と言うのは・・・。





3図(実戦)
白1~5と反撃される手が見えるからです。
上辺を突き破られてしまいますし、もし黒Aと空き三角でつながされることになってはつらい限りです。
また、分断した白△も取れる石ではありません。





4図(実戦)
その後の進行です。
黒Aの切りは成立せず、白△は安泰です。
むしろ黒△が心配で、黒1と守ることになりました。
白2と右辺に入られては、黒がやったようには見えないのですが・・・。
左辺白模様の盛り上がりを防いだことに、大きな価値を見出しているのでしょうか?
どうにも納得し難い進行なのですが、手順が進むにつれて黒の優勢が明らかになってくるのです。
不思議ですねぇ・・・。
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