囲碁の果樹園(囲碁の木がすくすく育つユートピアを目指して)

人間とAIが集い囲碁の真理を探究する場の構築をめざして、皆様とともにその在り方を探っていきます。

2間高バサミ(4)

2018-05-06 08:16:01 | 実験

いよいよ、AlphaGo Teachの推奨手である図1白1の検討に入ります。G15オシの効きを打たずにカケるのは、いかにもAlphaGoらしく筋の良い機略に富んだ手に見えます。もちろん、AIに機略があるわけではなく、双方の最善を求める深い読みの結果、このように変化の多い手を選ぶということなのでしょう。黒が強引に出て行く手はうまく行かないようです。

 

白1は、天頂の囲碁7の発想にはなかったようですが、これを示されたときの反応は、図2の黒2でわずかに黒持ちです。しかし、同図黒6までと黒が活きをはかったとき、図3の白1のキリコミが手筋で、図4の黒1と抜くと白2とオサエて、天頂の囲碁7の評価はわずかに白持ちに変化します。不思議なのは、同図黒3と攻め合いに行く手をあまり真剣にヨンでいないらしいことです。

図5の白1から白3のウチカキを決めて、白5、7とハネツぎ、この時点でも天頂の囲碁7はわずかに白持ちなのですが… 図6の黒1をあまりヨンでいなかったようです。同図白2黒3を交換して白4とハネれば隅の攻め合いはコウです。図7の黒1の方からハネるのが良いようです。

続いて、白のコウトリに対して図8の黒2をコウ立てに使い、コウを勝ちに行きます。例えば右下を二手連打されても、黒優勢でしょう。

図9の黒1の方からハネてもコウですが、これは図10の白1黒2の後、白に他を打たれます。黒から1手で解消できず、本コウを仕掛けるタイミングを見られて、この図は若干白が面白いようです。

天頂の囲碁7をツールとして使うことにより、自分の棋力よりもはるかに高いレベルの検討が可能になっていると感じます。一方、天頂の囲碁7の示す評価値が常に正しいわけではなく、その読み筋に無い手を入力することにより、形勢判断が逆転することもしばしばあります。プロ棋士が最強レベルのAIをツールとして研究を行うことが普通になって来ていますが、そこでもおそらく同様のことがはるかに高いレベルで起きているだろうと想像します。つまり、人間の棋士とAIのどちらか一方だけではできないような高度な研究がなされているだろうということです。

現在プロ棋士にのみ利用できる高度なAIと同等あるいはそれに近いAIが一般向けに公開され出しています。果樹園構想にとっては大きな追い風です。

 

ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 2間高バサミ(3) | トップ | オープンソースの囲碁AIたち »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

実験」カテゴリの最新記事