囲碁とロック

好きなことについて

【囲碁】セキのはなし【平和の象徴】

2020-06-11 18:20:44 | 日記

セキ

 

おお、なんと甘美な響き・・・!!

 

 

 

どうも関です。

 

 

囲碁に「セキ」という言葉があるんですよ。

真ん中らへんにある、黒の3つと白の4つ

どちらも、けっこう囲まれてて、今にも取られそうな気がします。

 

えいっ

たまたま黒の番だったので、白を攻めてみました。

次は白です。どうなるでしょう・・・?

 

 

ほいっと

▲に打つことで、黒の4つが取れました。

ああ、黒は攻めちゃいけなかったんだ・・・

 

なら、白から行ってみよう。

▲に打ちました。次は黒の番です。

どうなるでしょう・・・

 

 

ほいっと

こうなりました。

あれ、白から攻めるのもダメだったようです。

 

 

というわけで、×の石は危なそうなんですが

「どっちからも攻めに行けない」

特殊な形です。

どちらの側も、取られません。安全。

 

この状態を「セキ」といいます。

なんか、運命を感じますよね。

(狭いと言われているはずの囲碁業界には関さんが結構多いです。これがあるから??)

 

 

囲碁勢は空間が好きです。

石を置いていくことで、空いている場所に陣地を完成させるゲームなので、

目的である「石が置かれていない場所」にいろいろなものを感じたり、見出したりします。

たいていは、自分の陣地になりやすいところが好きになりやすい。

 

これは互角の序盤戦ですが

 

黒は真ん中や右のほう(広いけれど陣地かどうか未定)

白は左上、左下らへん(狭いけれどかなり陣地になりやすい)

というふうに、陣地どこになるかなーーといった具合に見ていきます。

 

まだわからない場所も、ゲームが進んでくると陣地になったり、石で埋まったり

最後には、空いている場所の99パーセントは陣地になって終わります。

 

・・・その残った1パーセントが、セキなのです。

 

(ここ)

ここです。

黒と白の間にある、この空間

囲碁のゲームが最後まで進んでも、そのまんま残されます。

どちらの陣地でもない。

石を置いた瞬間、自分がやられてしまうは前述のとおりですね。

 

この空間が、最近私はものすごく好きです。

いろいろ争ったあとに、永久・永遠に踏み込めない、争いが絶対に起こらない場所が生まれている

 

一見、(漫画『グラップラー刃牙』渋川剛気VS愚地独歩戦、ギリギリまで間合いを詰めた状態が続いたように)パワーがぶつかり合って緊張感に包まれているようにも見えますが、絶対にどちらも攻めに行けないのが必然なのです。

この「セキ」、作品に生かさないわけにはいきません。

 

これら、すべて最後には「セキ」になるようにできています。(そのうえ、引き分け)

 

最近はもはや、ただただ図形を描いていますが

空いている場所にも注目してみてください!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿