Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

胡桃のピラミッド。

2019-07-23 | 東のコト・モノ

小学生の頃に友達からもらった、小さな胡桃のピラミッド。

東ベルリン時代の友達が、私が日本へ帰国した後にプレゼントとして贈ってくれたものです。

友だちのご両親の出身地が、エルツ山地ということもあり
クリスマスには小さなエルツの工芸品を送ってくれていたのです。
当時は、どこで作られているかなんて知らなかったんですが・・・。


知り合ったころは、ドイツ語で普通に会話できていたのに、
日本に帰ってからは、ドイツ語で書くなんて無理!
英語で手紙を書くのも一苦労な状況の私が、
大人になるまで連絡を取り続けていた友人の一人です。

その後、就職をする前に父親とドイツ旅行を3週間くらいして、
仲良かった友人数人と、小学生以来の再会。

その時、もう一度ドイツ語を話せるようになってドイツで生活したいって思い、
2年後にはドイツに来ていた私です。

ベルリン時代の友人との交流が続いていなかったら、
今のドイツでの私の生活もないわけで。(笑)

この胡桃のピラミッドはそんないろんな思い出がある大切なものです。

ただ、年月とともに埃っぽくなり、数枚ある薄い羽根の部分が半分近く折れている・・・
気にはなっているけれど、修復することもできないなって諦めていました。

たまたま、インスタにこの写真を載せたら(綺麗じゃないし載せるか迷ったんですが・・・)
隣の州でエルツの工芸品を扱っているお店の方から、
ドイツに送ってくれたら、自分の所の職人さんが修復できるかもっていうコメントが。

その後すぐに、直接コンタクトを取りましたよ。(笑)
とっても古くていいものだから、ぜひ修復したいって言ってくださいました。
もう、これを作っていた工房はないし、お店のオーナーのお母さまが、
羽根以外はいい状態だし、貴重なものだし大切にしないとって言われてコメントをくれたそうです。
今でも同じようなクルミの作品は違う工房のものであるのですが、
私のは本当に細かくて、小さなキノコとかまでついているんです。

羽根が修復されてまた、くるくる回ってくれたら嬉しいな・・・

ということで、明日郵便で送る準備をしました。

ドイツまで持ってきてよかった・・・
そして、ドイツ語できるようになってよかった・・・(笑)

って思った、もうすぐドイツ生活丸22年目になる夏です。