タイトルがフォードVSフェラーリと言う、いかにも的なタイトルですが内容はシェルビーとマイルズの物語です。
ハリウッドが作っているのでフォード側しかもシェルビー目線の物語なのでタイトルで観るとあれ?ってなるかも知れません。
きっとシェルビーが一番楽しい時間であって大切な物を失った思い出なのでは思いました。
GT40の開発物語に終始するとGT40が出来るまでのストーリーになってしまい開発物語(プロジェクトXに)になってしまいますからこれはこれで良いと思います。
私的には、レース物の映画としては良く出来ていると思います。
ふっくらしたマットや痩せたベールを見ても映画の為にキャスト作りをしていますしね。
レース中にフェラーリチームのストップウォッチをパクったり、ナット落として慌てさせる等の行為は当時はあったのだろうと思います。もしかしたら生前のシェルビーさんに聞いたのかも知れません。
今の人があのシーンを思いつくとは思えません。カメラが多い昨今ではあの様な行為は出来ませんからね。
テスト中に一度火災事故を起こし、それが物語の最後までブレーキに問題がある事を伏線貼ってます。
最後にマイルズが亡くなったものブレーキの可能性があります。
一度の火災から生還した時にも息子は何となく危うさは理解していて24時間のレースでもブレーキを心配していましたしね。
一つのシーンと側面だけ見ているとアレ?とかなりますが限られた時間の中でまあ、良く詰め込んでいると思います。
うちのメカさんが以前言っていた一番使える工具はハンマーだというのが良く判りました。笑
ハンマがー最強の工具なのもこの映画を見ると判ります。
閉まらないドアをハンマー一発で・・笑
車の事を知っているとクスっとしたりニヤっとしたり出来る映画です。
映画を見て突っ込む所はそりゃどの映画もありますけれどそれ言ったら何も楽しめません。
ドキュメンタリーではありませんから。
本当は車、販売なんかしたくないけれど致し方無い感が映画のシェルビーを見ているとその葛藤が判ります。
純粋に車が好きでいじっていたい、乗りたいだけ。
色々なセリフがありましたが私が気になったのは・・。
7000rpm
ブレーキ
車の限界知る
丁寧な優しい運転
映画で出て来る言葉ですが、現代でも通用するキーワードです。笑
やっぱり車って楽しいとその様に思わせるそんな映画でした。
既に他界されているシェルビーさんとマイルズさんはきっと雲の上からそうそう、あの時は~とか現代のGT40の活躍をきっと笑ながら見ている様なそんな気がします。
きっと二人で車を作って走らせている事でしょう。笑
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