~苦楽つれづれ草紙~

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フリーライター・三文コラムニストの夢前孝行です。

花の思い出

2016年10月29日 21時22分55秒 | 日記
          花の思い出



牡丹げし
 美しい花である
  絹の美しさをもった華奢でかよわい花
   深紅に燃えるような花
    乙女の心に忍び寄る
     美しい儚い恋を思い出す
      深紅の花びらに秘めているのは
       悲しい水色の音楽
        清潔な水の色に支えられた
         紅い牡丹げしの花の花言葉
 
 来るべき
   恋 

          とある
         紅く 紅く よわく ゆらゆらと
        静かにしずかにもえる恋だろう
       病院の面会室の花瓶から
      はらりと落ちた花びらを見て
     いいようもないはかなさを見た
    もう二度と来ない病院で見た
   禁断の花
  野辺や庭園では咲かすことの出来ぬ花
 それ故に
それ故に
  その美しさは忘れられぬ

         1958年 詩集『をりふし』より
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