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迷いが消える禅のひとこと

2019-01-04 15:16:10 | 

 禅を理解するのは難しい…しかし、本書は52の禅語の解説を、文と絵で表しており、その真髄がより理解しやすく書かれています。禅の教えに凝縮されているのは、

 ⌈ひとが前向きに生きていくための知恵⌋であり、心のゴミを捨てるために禅を学ぶのです。

 その要諦、肝心なのは、⌈自分のこころを見つめること⌋であり、そして、⌈自分の『いま』を受け入れること⌋になります。

 だからこそ、いまここに集中し、他と比較せず、自分の最善を尽くす姿勢を培うと、自ずと幸せが現れるのです。

 52の中から2~3を紹介します。『一期一会』なら、

 一生涯に一度の出合い
 出会いの縁を活かす
 出会えたことに感謝
 一瞬一瞬を決して無駄に生きない

であり、『上善如水』は、

 水のように無心に生きよう、それがよりよく生きるということ
 人も一つのことに固執せず、跡形も残さず、流れるように生きていけ!

です。そして、 『紅炉上一点雲(こうろじょういってんのゆき)』 は

 ひとは⌈死⌋に向かって生きている
 だから、必死に生きる
 生きることへの執着を捨てよう
 死ぬことへの恐れを捨てよう
 心を動かすことなく、⌈死⌋に向かって生きていこう
 今を懸命に生きて、今日を生き切ろう

としています。肩の力を抜いて、ゆったりと読め、禅がすぅーと頭に入ってきます。

 『迷いが消える禅のひとこと』(細川晋輔著、サンマーク出版、本体価格1,400円)

 

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