今、フランス人の本が人気ですね。『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣』(ジェニファー・L・スコット著、大和書房)が54万部を超えたとか、講談社や幻冬舎からの著作がある ドミニック・ローホーさんも人気です。
今回紹介する、『ライフレシピ Recettes de Vie フランス流「シンプルで豊かな暮らし」を手に入れる30のレッスン』の著者ジュリアン・パトリスさんは日本にビストロブームや「ル・クルーズズ等を紹介した、ライフスタイルデザイナー。この本もシンプル・イズ・ベストの香りが漂っています。
彼の哲学は極めて理解しやすい。
「いまいる場所、いまあるものをは、すべて自分の過去の“チョイス”の結果だし、全部が“自分の責任”なのだ。」
そのためにも、「自分を常にセンターに置く」ことを主張しています。また、いまいる場を高めるために、「自然の秩序に逆らわない」「正しい調和を保つ」「その精神をキープする」「その場所をすっきりと片付けておく」など、タオ(老子)や禅の教えに近い。シンプルを目指すと、行きつくところは洋の東西に関係ないのでしょうね。