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板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

小さな里山をつくる チョウたちの庭

2021-07-07 16:54:04 | 

 比叡山のふもとの1000坪の山林と田んぼを、チョウを呼ぶ場所に整備すること30年。その集大成を1冊にまとめられています。チョウは環境の豊かさを測るにはもってこいの生き物であること、そのための場所は多様な植物の地であること、そのために今森さんは汗を流されている様子が手に取るようにわかります。春夏秋冬、花咲く草花や木々、それに誘われてくる様々なチョウ、今森さんの思いの詰まったチョウの聖地が美しい写真と解説文により、読む者は間違いなく癒されます。

 私は板宿の里山整備をする一人として、「板宿嵐山」を目指しています。春は山桜、ツツジ、ヤマボウシ、秋は紅葉が楽しめる場所へほぼ1年中草刈機を扱っていますが、15年経過して、多くの山野草の花が顔を出し、春には山菜も食することができるようになりました。チョウへの視点は欠いてましたが、植樹だけでなく、地に合った花々も育てていきたいと喚起させられました。

『小さな里山をつくる チョウたちの庭』(今森光彦著、アリス館、本体価格2,400円、税込価格2,620円)

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