あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

君が生きる意味

2018-09-10 16:27:35 | 

  大手アパレル会社のある店舗の店長をしているボクは、半年間販売予算未達のため、部長やエリアスーパーバイザーには愚弄され、店舗スタッフからは文句を言われ、モンスタークレイマーには散々に理不尽なクレームで悩まされる。こんな人生ではなかったと考えているボクの前に小さなおじさんが現れる。このおじさんはボクの生き方の指導を行いますが、『夜と霧』の著者として有名な、ヴィクトール・フランクルの心理学の教えを7日間の間、説いていきます。

 ・成功と失敗のものさしではなく、生きる意味を考えること。

 ・出発点が自分(自分中心)ではなく、自分を忘れて誰かや何かのために尽くす、自己超越が意味を付加してくれる。無我夢中になれば、言葉の通り、「我を無くせば、夢は手中に」なる。

 ・人生は仕事が全てではない。仕事の完成より、人間の完成が大切。

 ・人間は苦悩し耐える存在~ホモ・パティエンス

など、現代人の自己中心の思考(欲望の成就や地位や名誉など)ではなく、自分の目の前の人や、関係する環境に働きかけ、抱える課題解決をすることこそが、仕事や人生の意味を明確にし、人生を豊かにしてくれます。Me Firstの時代、フランクルの教えは人間のみならず、地球を救う思考になるでしょう。

『君が生きる意味 人生を劇的に変えるフランクルの教え』(松山淳著、諸富祥彦解説、ダイヤモンド社、本体価格1,400円)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする