あなたの本の世界を変えましょう!

板宿の書店主から見た、本・まち・環境を語ります!

しないことリスト

2016-03-08 15:36:19 | 

  スマホが身近になってから、情報過多も甚だしい。テレビ、ラジオ、新聞でも通販の広告がやかましいぐらいに「買え!」コールをしている。コンビニのポスターに「春の土用の丑の日は4月25日」と掲示され、それでなくても希少価値になっているウナギが可哀想に思える。企業側は提案しているだけでしょうが、これだけ多いとなんだか命令されている気になってくる。なんだかなぁと思っていた時に読んだのが『しないことリスト』。

  初っ端から、明確に書かれています。

1.他人や世間の評価で行動を決めるのではなく、自分なりの価値観を持つ

2.他人や世間のペースに無理に付いていこうとせず、自分のペースを把握する

 物事を決める基準が自分にないために、情報の洪水に流されるままなんでしょうね。現実を非常識に眺めるためにも、本書の36のしないことリストを一つでも実行すると日常のストレスから解放されるでしょう。

  私が注目したのはしないことリスト29の「何かのためにしない」という項目。例えば、「知識が増えるために本を読むのではなく、本を読むこと自体を楽しむ」と幸福感が増すでしょう。趣味の世界ではこういうことは多々ありますが、実生活では「何のために」を考えてしまいます。いまここを楽しむ意識を持ちましょう!

『しないことリスト』(pha[ファ]、大和書房、本体価格1200円)

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