昔から日本人は
「見た目より中身が大切だ」と言われて来ました。
「うわべを取り繕うよりも、心が大切だ」とも言いますね。
江戸時代まで続いた武士階級の精神性が
いまだに残っているのかも知れません。
質実剛健で、誠実で、礼儀正しく、潔い生き方が武士ですものね。
お金持ちが着るものや、持ち物を
これ見よがしに華美にすることはあまり好ましくなく
見えない裏地に装飾することが粋だと言われていました。
こういうことは、現代社会にも引き継がれていると思います。
ところが戦争に敗北したことによる自信喪失と
物質的に豊かな欧米文化へのあこがれも相まって
戦後、少しずつ変化して来ました。
特に1980年代ぐらいから極端に派手で成金趣味である傾向や
極端に地味で控えめ過ぎる傾向との格差が目立ってきました。
バブル経済が弾けたことと、知識・情報化社会への移行により
1990年代と2000年代には一段と
高級ブランドブームやユニクロブームなど
着る物や持ち物の名前で人を値踏みする
間違った見た目の判断やセンスの無さが
詐欺や経済破綻の増加を促進して来ました。
それは現在も続いてますね。