建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

壁から雨漏り;建築設計監理業務不存在

2008年02月24日 | 活動
ある方からの依頼で杉並で建て売りを購入した方が雨漏りで困っているので力を貸してほしいとのこと
お会いしたのは若いご夫婦でやっとマイホームを購入したのに新築後すぐに雨漏りが始まったとのこと
事情をお聞きすると、建築条件付きの土地を購入、その建築業者に希望の家を建ててもらったが、設計者は途中でいなくなり施工も丸投げとのこと
私の前に建築士の方に相談していたが、進まないので相談したいとのことだった
よく聞くと、その建築士は下請けの業者と直接話し合いをしていて、そのまま修繕をすると保証も受けることができない状態になりかねない
公的な保証機関との瑕疵保険が取り交わされていることを確認して、保証機関から検査機関への連絡、現場確認等を経て、結果的に壁の防水シートとサッシ回りの接着テープが接着されていないことが原因と指摘した

その後、元請けの責任で外壁モルタルを全面的にはがし、下地の防水シートからすべてやり直ししてもらうことになった
ここまでの交渉には施主の奥様の粘り強いやり取りが功を奏した
私の役回りは、知恵を授け交渉の進め方とポイントを説明、基本的には表には出ないし業者と名刺交換もしないというものだった
前の建築士の方が直接業者と打ち合わせて交渉するのとは180度反対の対応で、奥様ははじめは戸惑っている様子もあったが結局それで成功したと思う

ここまで成功した事例は少ないかもしれない
業者の不誠実な対応、業者の計画的倒産、不当な逆損害賠償裁判など消費者の側は初めての事態に右往左往するのが常ではないだろうか
私も建築家協会の相談委員会の友人に相談したりしたが、裁判をしても時間と労力がかかりすぎて、交渉で修繕をしてもらう方が得策と判断した

この事件の構造は、土地売買に建築条件をつけていること、設計施工であること、設計監理業務があってないに等しいなど、他の事件でもいつも問題になる条件を満たしている
建築家協会は、各方面に様々な機会を捉えて設計業務の法的独立化を訴えているが、例の耐震偽造事件でも何ら改革はされていない
これら建築家協会の立場を日本社会にご支持いただけるようお願いしたい
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