感染症診療の原則

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まれなタイプのデング熱の増加(シンガポール)

2009-03-19 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
この1-2年、アジアでデング熱報告が急増していますが、実際に感染症そのものが増加しているのか(真の増加)、検査キットが普及したのか、サーベイランスの精度がよくなったのか・・・。
シンガポールでまれなタイプのデングが増えている、というニュースがありました。それはいったい何を意味するのか?です。

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Rise in rare dengue type /Singapore(March 18, 2009 Straits Times)

シンガポールではデング熱症例の数は減少傾向にあるが、政府は高レベルの警告を出している。それは、重症化して死亡につながるウイルスが循環しているためである。

デングは4種類あり、1つに感染すれば生涯免疫になる。つまり、ヒトは生涯に4回デング熱になりうるということである。

この10年間、シンガポールでは主に2つのウイルスが循環しているが、国立環境研究所の研究者はここ数ヶ月の間に3つめのウイルスがLittle IndiaとGeylangで広がっており警告レベルであると指摘。

新しいタイプのウイルスの免疫はないヒトが多いので、アウトブレイクにつながる
可能性がある(2005年には14000症例が報告された)。

http://www.straitstimes.com/Breaking%2BNews/Singapore/Story/STIStory_351701.html
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