山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

大井川3段攻め 6

2006-08-08 20:27:50 | 渓流釣り
         大井川3段攻め 6


その後しばらく林の中を下りていくと、小さな涸れた河原に出た。すぐに池の沢池だった。水は少なく、干上がった岸辺には獣の足跡が目立つ。

左岸の方から小さいが、水量は十分な沢が流れこんでいる。かなり冷たい。ここを幕営地として、池から一段高い河原にテントを張る。

 竿を持ってテン場をあとにしてさらに池の沢を下る。三〇分ほど下り、落ち込みで竿をだすがアタリなし。渓相はいいが、段差が急で魚もここまでは登って来れないのかもしれない。

もう少し下ってみよう、帰りのことを考えると4時ころまでは粘れるだろうと、竿をだすがやはりアタリなし。しだいに薄暗くなり、何となく心細くなるので引返すこととする。

 いくときよりも帰りの方が、周囲のことが気になり不気味さを感じる。帰りは1時間、明日の帰りの時の計算に役立つ。テン場についてからはたき木を集め、火を燃やし、沢水でビールを冷やし夕飯の用意を始める。

 もう暗くなり始めた頃だというのに上流の方から10名前後の集団、若者ばかりの男女混成。「白根三山を縦走して池の沢、大井川、転付へ向かう、今日は大井川まで出る予定だったが、暗くなったのでここで野営をする」とのこと。

テントを3つ干上がった岸に張り始めた。大きな鍋、釜持参である。こちらは焚火の近くでコンパクト・ガスストーブで夕食。疲れのせいもあり7時半頃には眠りに就く。