冷たい風のような火

メモ書きですが、それにしても何で公開の場で書くんでしょうね。

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八ヶ岳テント泊縦断 その2

2019-09-16 21:58:39 | 旅行
8月3日から5日の八ヶ岳縦断旅。中日の8月4日の記録です。前日は久々のテント泊山行でコースタイムより大幅に遅れての苦しい道でしたが、何とか累積標高差1,400mを乗り越えて難所のキレット前半戦を終了。針葉樹の香りのよいキレット小屋のテント場に癒されながら眠りにつきました。テント場に最後にやって来たのは3人の外国人の方々で、私は英語は普通に喋るので会話したところ、なんとそれぞれポーランド、スウェーデン、イギリスの3か国の出身ということでした。日本の山に魅せられる外国人が多いのは嬉しいですね。

さて、この日も夜明けは5時ちょうどくらいなのですが、その20分くらい前から既に明るいのでそれに合わせて準備も完了。4:45頃に出発です。シラビソの香りの豊かなキレット小屋のテント場を後にするのはちょっと寂しいけど。


中日のこの日は、キレットを越えて赤岳に登頂。そして人気の横岳~硫黄岳に続く稜線を経て、夏沢峠に下降。最後はオーレン小屋のテント場を目指します。累積標高差は大したことないですが、まずは赤岳への登りが厳しい道だし、横岳は岩場で細かなアップダウンが結構面倒です。今日も気が抜けません。ソロテント泊は厳しいのだ。

さて、歩き始めて5分もしないで富士山の絶景スポットがありました。雲海と富士山のコラボは最強。






そして赤岳は昨日から変わらず、悪役ボスキャラとして聳え立っている。ホントにあれ登るのか。一般登山道としては穂高より厳しくないか。


このルンゼ。


こう登るようだ。


振り返ると権現岳。昨日通ってきたルートも分かるけど、昨日はガスが出ていたので稜線美を楽しむことはできませんでした。ちょっと残念。


山頂部拡大。


お花は、早速本日もチシマギキョウが登場。




コマクサやヨツバシオガマも。このヨツバシオガマは形は今一つだけど、この山行で初めてピントが合った。




権現岳に朝日が当たる。富士山も奥に見えています。




いよいよルンゼに突入。当然ストックは使わず、手を使います。三点支持を確実に。それにしてもザックの重さが気になる。小屋泊装備なら楽しいアスレチックイベントだったかもしれませんが、テント泊装備だと必死。


ちょっと振り返ると、崖。崖を登ってきている。


険しい道が続きます。


ちょっとだけ平らなところに出た。でもこの先も急だなあ。


振り返って富士山に癒しを求める。


権現岳も格好いい。八ヶ岳南部は赤岳~横岳~硫黄岳が圧倒的にメジャーだと思いますが、権現岳って格好いいですね。このキレットルートは万人にお勧めはできませんが。


いい加減崖は終わりにしてほしい。


崖にもチシマギキョウが多いです。そして、タカネツメクサもたくさん出てきました。お花は嬉しいですね。素直に現実逃避しましょう。




ここに来て梯子か。足を滑らせたらまずい梯子だ。


梯子を登り切って振り返ると大きな岩。大天狗と子天狗でしょう。


どうやら最大の難所は越えたようで、少し斜度も緩くなるのでここからはお花の写真が増えます。イブキジャコウソウ、ミネウスユキソウ、イワオウギ、タカネツメクサ、ムカゴトラノオ、キンロバイ、ミヤマオトコヨモギ、タカネナデシコなど。多種多様な花々。さすが八ヶ岳。


















さて、前方には竜頭峰と思われる岩峰が聳えていますが、これは左から巻きます。


コマクサも出てきました。比較的大きな株。


このタカネツメクサは立派な株。小さくてあまり人気ない花かもしれないけど、拡大すると美しさがよく分かる。






この辺りからは基本的に難所はなくて、キレット通過でヘロヘロになっていたとはいってもやや落ち着いて歩を進めました。そして、分岐点に到着。ここからは行者小屋方面から文三郎尾根を登ってくる多くの登山者と一緒になるので、急に混雑します。


下ってくる人とのすれ違いもあるので、写真を撮る余裕はなくなります。そして、順調に登頂。変な話、文三郎尾根から日帰りとか小屋泊装備で登っている人達に対してある種の優越感のようなものを感じていましたね。キレットをテント泊装備で登ったので。まあ、つまらん話ですが、やはり難度というか要求される体力全然違いますからね。
それはそうと、3回目の赤岳山頂もピーカン。八ヶ岳の神様に感謝です。何だかんだ言って、時間的にもコースタイム通りの丁度2時間で登頂でした。


まずは登ってきた権現岳方面を眺める。キレットは見えていませんが、網笠山は見えています。それにしても結構歩いてきたもんだ。


権現岳の後方には南アルプス北部の山々も見えています。大好きな北岳も。この2年間は行く機会がないですが。


北側に目を転じると、翌日越えていく天狗岳も見えています。まだまだ遠いイメージ。


阿弥陀岳方面。こっちに行ったのは実際には1回しかないですが、途中の中岳のアップダウンが微妙に疲れたイメージ。阿弥陀岳山頂直下は斜度がかなり急ですが、岩場という訳ではないので一気に落ちる恐怖はなかったと思います。


行者小屋方面を見下ろす。あそこにテントを張ったのは、登山を始めたばかりの年の秋でした。この時期は緑が濃いですね。


さて、山頂は混雑しているので、あまり長居しないで横岳方面に縦走です。この日の目的地は最初に書いたようにオーレン小屋のテント場で、硫黄岳まで越えて夏沢峠まで出てから少し下ります。進行方向、横岳と硫黄岳が見える。


今日もチシマギキョウが多いです。


サクサク進んで、地蔵尾根との分岐からちょっと行ったところから振り返った図。この形の赤岳は見慣れています。しかし、この山行を経てあの厳しいキレットの方から見上げる赤岳の姿の方に価値を感じる。


キレットを歩いていた時は周囲に誰もいませんでしたが、横岳の稜線は写真のように人が多いですし、危険とは言えないまでもそれなりの岩場で鎖や梯子も登場しますから、テント泊装備だと周りの人に気を使います。ほとんどの人は日帰りか小屋泊装備(小屋に衣類は置いているので水と非常食と地図くらいしか持っていない)なので、どうしてもこっちの方が鈍重になりますし、すれ違い時とかこっちの大きなザックにぶつかる人も出てくるので。一方、こっちが大きな装備背負っているのは分かるだろうから、向こうも気を使ってサッサと追い抜いたり特に多人数グループはすれ違いで道を譲ってくれてもよさそうな場面もあるのだけれど、経験的に八ヶ岳や北アではそうした気遣いは先ず期待できないですね。南アだと多少は期待できる気がする。


まあ、横岳はまさに花の宝庫なので、花を愛でたり探したり写真を撮ったりしながらゆっくり進みます。やはりイブキジャコウソウやチシマギキョウ、タカネツメクサなどの定番が多かったですが、チングルマかチョウノスケソウかウメバチソウか迷うような花も。綺麗なんですけどね。後は、硫黄岳が近付くにつれてコマクサも増えてきました。
















イワヒバリと思われる小鳥さんも登場。


横岳稜線はゆっくりと歩きました。キレット越えで赤岳に登頂した疲労もあるし、ザックは重いし、人は多いし、天気はいいし花も綺麗なので。で、結果的にはコースタイムを30分ほどオーバーしながらも楽しいハイキングになりました。
で、次に目指すは硫黄岳。お天気がいいのはありがたいものの、やはり盛夏の稜線は暑いので、その前の硫黄岳山荘で冷たいソフトドリンクを買おうと思っていました。


クライミングの対象である大同心を左手に見ながら。


と、この辺りから八ヶ岳らしい火山性の土の上にピンク色がやけに目立つようになります。硫黄岳~横岳間のコマクサの群生地です。




この道の両側、基本的にコマクサ群生地帯です。


コマクサは群落を作りがちな花ですが、これほどの大群落は始めて見ました。北アルプスの蓮華岳も凄かったけど、こっちの方が上じゃないかな。


この他にもタカネニガナやチシマギキョウ、それに名前を特定できない白い花が咲いていました。


この白い花、とても気になります。なぜ名前が特定できないのか不明。こんな大株で葉の形も花の形もハッキリ分かっているのに。


で、トコトコ歩いているうちに硫黄岳山荘に到着。2016年の初夏に、ツクモグサを見るために宿泊したことがあります。硫黄岳山荘グループの山荘では夏沢鉱泉にも積雪期に泊ったことがありますが、いずれの山小屋もスタッフがとても丁寧親切で、食事もボリュームがあり美味しく、利用価値が高いという印象があります。ちなみに、硫黄岳山荘は稜線にあるにも拘わらず、水洗トイレやシャワー施設まである山小屋です。


今回は時間的にも9:20くらいで昼食には早いし、ソフトドリンクを購入するだけでした。それでもベンチがあるのでしばらく休憩。10時少し前に硫黄岳に向けて出発です。
この硫黄岳への道は結構好きですね。山頂の広い硫黄岳ですが、山頂直下も緩めの斜度の道がビクトリーロードっぽくて好きです。ガスが出た時には迷いやすいので、大型のケルンが一定間隔で置かれています。




西側から夏雲が上がり始めましたね。10時過ぎですからね。まあ、青空に真っ白い大きな雲は夏らしくていい景色です。


山頂近くから赤岳方面を振り返る。


そして、10時18分頃に硫黄岳登頂。人が多く、山頂標識のところで写真を撮るのは渋滞。そこでまずは爆裂火口を。夏雲が少しずつ上がってきていました。






これは積雪期の写真。まあ、迫力は同じだが趣が異なる。


硫黄岳山頂からの赤岳~阿弥陀岳の図は定番ですね。


ちなみに、積雪期のシーンはこんな感じ。


赤岳拡大。


これくらい引いてみた方が格好いいかも。


権現岳にもズーム。だいぶ遠くなった。


硫黄岳山頂の祠のような人工物の後ろに夏雲。絵になる。


天狗岳方面は雲が上がってきていて、蓼科山などは既に見えず。


山頂にはコゴメグサが結構ありました。


10分くらい山頂で遊んだら、夏沢峠に向けて高度を下げていきます。冬に登った時は風が強くて大変だったイメージですが、この日は穏やかでした。途中で爆裂火口を覗けるところがあります。


緑濃い風景だ。


進行方向。基本的に緩やかな道です。


で、11:10くらいに夏沢峠到着。少数ですが登山者がいて、時間的に皆さん軽く昼食・行動食を取られていました。私もザックを下ろして菓子パンを食べて最後の栄養補給。




これは積雪期の夏沢峠。静まり返っている。


少し休んだらオーレン小屋まで最後の20分ほどの下りです。樹林帯で針葉樹香りが強く、八ヶ岳らしい気持ちのよい原生林の中を行きます。




そしてオーレン小屋到着。テント泊でもお風呂も500円払えば入れます。トイレも屋内。八ヶ岳の山小屋は親切設計・運営です。


小屋の脇には沢が流れていて、キンキンの冷たい水が流れています。ここでシャツと手拭いを洗い、顔と体を拭く。付近には可愛いお花も。




この日は日曜日だったので、テント場もまばら。週末は混みあうようですが、月曜も山歩きの人は少ない模様。


雲が結構上がってきていましたが、この日は雷雨はありませんでした。


で、登山中としては遅めの昼食をアルファ米の山菜おこわとイワシの缶詰で取って、後はゆっくり。5時半ごろに代わり映えのしないパスタの夕食を取って就寝です。
2日目はキレット~赤岳にテント泊装備の荷物を担いで挑むという、3か月ぶりの山行としては若干無謀な挑戦でしたが、お天気にも恵まれて安全山行で楽しむことができました。やはり八ヶ岳とは相性がいい。山に感謝です。
翌日は最終日。根石岳、天狗岳を越えて白駒池に出て、最後は麦草峠でフィニッシュの予定です。

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