【山梨県監査委員の皆様へ】
事業の情報が子供たちにも明確に伝わることが如何に大切か、ご高配ください。
「リニアで変わるやまなしの姿」は棚から牡丹餅、労せずして得られる未来では無いでしょう。そのことが子供たちにも理解できるような情報の大切さについてご考慮ください。
この未来図は自分達が実現させるのだという意欲が子供たちに湧き出るような冊子であれば、教育効果があるとも言えるのです。
行政による的確な情報開示は、開通までの長い時間の中で成長していく子供達が、冊子が描いた未来図が実現するように、自分達の役目として、リニア中央線事業に注目し、監視して、適切な事業進行がされるように、行政職員として活動したり、国民として地域行政や国政に働きかけていくことに繋がるのではありませんか。
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山梨県監査委員事務局) (
住民監査請求に基づく監査の結果)
住民監査請求の監査結果は規程により提出2か月後の6月16日までに報告されます。
この住民監査請求は2018年4月17日に提出され、県内各紙も報じましたのでご存じの県民は多いと思います。監査請求をするという情報はその前に知られていて4月10日には 山梨県知事記者会見でもこの件の質疑応答がありました。
そして、5月15日に意見陳述が行なわれました。
2012年12月28日~2013年1月27日の期間で「山梨県リニア活用基本構想(素案)」のパブリックコメントが実施されました。
集まった県民意見について山梨県庁が応えた見解の中には、例えば、『県としては、事業者であるJR東海に対し、安全性を含め、自然環境・周辺環境等への影響についても十分に配慮することを求めていきます。』 のように、行政が懸命に努力を続ける意思が明示されています。
山梨県や市町村が事業者に配慮を求め、地域の安全・安心に向けた努力を続けているから冊子の描いた「リニアで変わるやまなしの姿」が現実になるのだと思います。
今から開通まで10年以上の長い期間がかかるでしょう。リニア中央新幹線事業は品川~名古屋間の各地で予定通りには進んでいないことをご存じの方は多いと思います。
これからの長い年月の間に自治体職員も世代交代し、成長した子供たちは社会に出て仕事につき、工事が進むリニア中央新幹線事業に関わったり、中にはJR東海や建設会社との交渉に携わる人もいるでしょう。
山梨県にリニア実験線が設置されて研究が続く中で、沿線ではいろいろな問題が出て来ました。その事は未だ山梨県内の行政ホームページには記録されていないように思えますが、当時の新聞で報じられたこともあるようですし、近年ではインターネット上で色々と語られている場合もあります。しかし県内ですら事案の全体像を理解することは困難です。
「リニアで変わるやまなしの姿」の実現に向けて、これまでの問題はどのように解決して来たかを参考にして、これからも生じるであろう問題解決を次世代が引き継げるように、県庁や沿線市町村の情報として何時でも誰でも何処からでも読めるようにしておくのは当然だと私は考えます。
「リニアで変わるやまなしの姿」とそれらの公式情報とを合わせ読むことで、自分たちを育ててくれている山梨県という地域への愛着と、それを守り続けるためには自分達はどのように学び、社会人として活動していくべきかを知ることが出来るのではありませんか。
「リニアで変わるやまなしの姿」は私たちが創ると子供たちが奮い立つ山梨県であって欲しいと願います。