2024年09月10日 19時38分
富士山登山 静岡県側も来年の夏山シーズンは規制実施の考え(NHK山梨)
夜通しで山頂を目指す「弾丸登山」などが問題になっている富士山の登山について、静岡県の鈴木知事は、登山者の通行時間の規制や入山料の徴収に向けて条例を制定し、来年の夏山シーズンから実施したい考えを示しました。
富士山の夏山シーズン最終日の10日、鈴木知事は定例会見で、ことしから始めた山小屋での宿泊の有無などを事前に登録するよう求めるシステムを使用した登山者について、今月4日の時点で、全体の7割に上ったことを明らかにしました。
鈴木知事は、
「夜間の登山者数の減少など一定の効果があった一方、死亡事故の増加や弾丸登山などのルール違反が散見された」と今シーズンの登山を振り返りました。
その上で、登山者の通行時間の規制や入山料の徴収などを盛り込んだ条例を制定するため、今月下旬から現地調査などを行うと発表しました。
具体的には、登山口でのゲートの整備や入山を管理するための調査を始めるほか、入山料の決済の方法について検討するということです。
県は、国や地元自治体と協議した結果を踏まえ、来年2月の県議会をめどに条例を制定し、来年の夏山シーズンに規制を実施したい考えです。
鈴木知事は、
「山梨県側の規制による抑制効果も鑑みて、山梨県と足並みをそろえて危ない登山が減るように規制を行っていきたい」と述べました。
2024年09月11日 18時17分
富士山の登山規制 長崎知事「来年も継続 関係者と協議」(NHK山梨)
10日までの夏山シーズン中に富士山で行われた登山規制について、長崎知事は来年も規制を継続する方針を明らかにし地元関係者や静岡県などとの協議を進めていく考えを示しました。
富士山の夏山シーズンが10日最終日を迎え、山梨県側で初めて導入した登山者数の制限や通行料の徴収といった規制について長崎知事は11日の記者会見で総括しました。
長崎知事は夜通しで一気に山頂を目指すいわゆる弾丸登山とみられる夜間の登山者が大幅に減少したことを例に挙げ「シーズン終了まで滞りなく順調に行われた」と評価しました。
そして来年も登山規制を継続する方針を示し、今後の課題として5合目に設置したゲートが閉鎖される直前に登山を始める「駆け込み登山」への対策や山梨県側と静岡県側とで規制の実施に向けた足並みをそろえることの必要性を指摘し、関係者と協議を進めていく考えを示しました。
長崎知事は
「来年に向けて国や静岡県、地元の関係者とも緊密にコミュニケーションを取り、必要な見直しを行っていきたい」と述べました。