ICT甲府
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない




2007年07月18日の山梨日日新聞の記事を読んで面白かったです(^o^) 「ルネサンス」という言葉で知事選を思い出した! 民間の良いセンスは遠慮無く取り入れる行政というのが素晴らしいですね。

山梨県は2007年度、農業振興の指針「やまなし農業ルネサンス大綱」を策定する。今後10年間(2007~2016年度)を計画期間とし、担い手の確保、育成や農作物の販路拡大などに向けた施策を工程表とともに盛り込 む。生産者や農業団体などでつくる検討委員会を設置して意見を集約、12月をめどに大綱をまとめる。
 県農政総務課によると、農業ルネサンス大綱は、従来の「やまなし農業・農村活性化ビジョン」(2004~2016年度)~PDFファイル~に代えて策定する。遊休農地の解消や農産物の輸出促進を含めた販路拡大などが柱となる見通し。
 検討委員会は16人で構成。生産者代表(果樹、野菜、水稲、畜産、花き)6人や農業団体代表、学識経験者のほか、農山村で余暇を過ごす「グリーンツーリズム」の普及や異業種からの農業参入、食育推進などを視野に入れ、観光、流通関係者や経済団体代表も委員に選び、県内農業の在り方や振興策について意見を聞く。


「ルネサンス」で思い出して確認したページ(オリジナルはリンク切れ)には以下のように---
『山梨県の農林業の再生を図ります。特に山梨県の主要な農林業地帯である中山間地域における地域活力を増す方策を図ります。そのためには、単に農林業そのものに注目するのではなく中山間地域の総合的な基盤を生成することを目標にグリーンツーリズム・癒し・芸術・文化・地場産業など様々な機能を複合的に集積する仕組みを構築していきます。』

記事にあった「検討委員会」で気になるのは、山村(林業)について意見を述べられる人が入っているのかどうかという事です。農山村で余暇を過ごす「グリーンツーリズム」なのですから、「農山村」を単に言葉のアヤにしないほうが良いと感じました。農業と林業とが縦割り行政組織だからと区別されていると、このプロジェクトは中途半端なものになる。畜産はあっても漁村が無い山梨ですから、農山村を文字どおりに一体化してルネサンス!


山梨県庁知事室のページ知事記者会見に平成19年7月17日(火)の記事がありました。

<発表事項>
●「やまなし農業ルネサンス大綱策定検討委員会の設置について」
(知 事) 本県の農業振興の指針になる「やまなし農業ルネサンス大綱」を策定することとしておりますが、この策定に当たり幅広い分野の方々から意見をいただため、本日、「やまなし農業ルネサンス大綱策定検討委員会」を設置することにいたしました。
 委員会は16名で構成し、お手元にあります資料に記載しているようなメンバーの方々を予定しておりまして、農業者、学識経験者、農業団体や経済界の代表者など、幅広い分野から人選をしております。
 委員会では、山梨の農業を再生するために、重点的に取り組む施策などについて、ご検討いただくこととしております。  なお、第1回委員会は、今月末7月31日火曜日に開催する予定であります。
 貴重なご意見をいただけるものと期待をしております。
 以上であります。

<質疑応答>
(記者) 「ルネサンス大綱」ということですが、例えば期間は今後何年間であるとか、目標みたいなものを定めるものなのでしょうか、それともあるべき姿というか理想みたいなかたちでいくのか、そのあたりの目指すものというものをもう少し具体的に教えていただけますでしょうか。
(知 事) 期間は10年としたいと思っております。10年を目標といたしまして、単なる理想ということでなく、本県農業のあるべき姿、そしてそれに到達する具体的な施策を盛り込んだものにしたいと考えております。
 こういうものをつくる背景として、何回か説明をしたこともありますが、本県は果樹を中心とする農業が展開されているわけでありまして、ご案内のように、果樹農業者は高齢化が進んでおります。他方で、その農業の後継者がいるかということになると、後継者が大変少ないという状況でありまして、その結果として、現在でも既に遊休農地化が進んでいる。全国的に見ても遊休農地の比率が多い県であります。
 この状況がもし続いていくとすれば、10年、20年後には、遊休農地がさらに拡大して、本県のこの果樹農業が崩壊し、さらには、甲府盆地というのは独特の景観を持っているわけでありますが、その景観もまた崩壊していくのではないかと、そういう心配を私は強く感じるものですから、本県の農業のあり方を、ここで基本的に考え直し、本県の農業が今後振興されるような施策を展開をしていきたい。そのために、このルネサンス大綱というものをつくりたいというのが動機であります。
(記者) 「やまなし農業大綱」でも良かったのではないかと思いましたが、あえて「ルネサンス」という言葉を入れた想いというのはどんなところにあったのでしょうか。
(知 事) 他の県に比べて本県の農業の特徴は、やはり果樹農業ということだと思います。もちろん、水田農業があり、野菜の生産ということもあるわけであります。
 他の多くの県は水田農業というものが中心の県が多いわけでありますが、水田農業の場合は、ほ場整備がかなり進んでいるということとか、あるいは田植機とか、あるいは稲刈り機とか、そういう機械化がかなり進んでおりまして、決して簡単ではないのですけれども、第2種兼業というような、他に職業を持ちながら稲作農業を展開をしていくということが可能であるわけです。
 しかし、果樹農業というのは、性格上、なかなかほ場整備が進みにくいということがあったり、あるいは機械化が進みにくいということがありまして、どうしても手作業となり、同時に、桃やブドウの農産物の質というのは、作っている農業者のノウハウといいましょうか、そういうものに依存しているということがありまして、したがって、農業者自身が高齢化する、そして後継者がなかなか育たないということになると、農業そのものの崩壊は、稲作農業よりも可能性、危険性が大きいということになるわけです。
従って、通常の稲作農業が中心のような都道府県と比べて、本県の農業を再生していくためには、従来とは違った新しい方策をとっていかなければならないということであります。
 そういうことで私は、21世紀の日本の農業のモデルとなるような新しい色々な試みを本県において行っていかなければいけないと思っておりまして、そのような想いを込めて「ルネサンス」という言葉を使っているということであります。


「本県の農業の特徴は、やはり果樹農業」という知事の話を読みながら、これまで動き回った県内で私が思い描く農村地帯という風景に出会わなかった理由が納得できました。子供の頃に夏休みになると出かけていた所は、遥か遠い山の麓まで続くかと思える程に一面の田んぼに埋めつくされた風景、その中に点在するのは鎮守の森であったり部落であったりします。まさに田園地帯でした。しかし山梨でこれまで私が見てきたのは果樹園地帯だったのだ。

「機械化が進みにくい」、「桃やブドウの農産物の質は作っている農業者のノウハウに依存している」、これはマイナス要因ではなくプラス要因だと感じました。ロボットを投入すれば生産性が上がるというものではないし、地質などの自然環境にも左右されるのでしょう。だから工業製品のように低賃金労働を求めて海外生産に移行するというような単純なものでもない。広域農道をどんどん作ればよいというものでもない。
アーティストを育てるのと同様に農業者を育てる環境作りができればよい。まさに文芸復興と同様なコンセプトで、先日記事にした山梨ブランド-果物を書きながら感じたことの道筋が見えてきた気がします。輪島の漆とか、友禅、西陣などと同様に「人手がかかった宝石のような山梨の果物」。

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