ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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山梨、福井、徳島、高知、佐賀の5県で小選挙区数は3から2になり、衆議院の総定数は475(小選挙区295、比例180)になりました。2010年国勢調査に基づく「1票の格差」は 1.998 倍に縮小されたと報じられています。
【ネット選挙運動が解禁された2013年7月21日投開票の参院選については、山梨県の参院選 2013 にまとめています】

Wikipedia 一票の格差を確認しておきました。
「何の差を基準として格差を判定するか」 によると、「選出議員および非有権者を含む全ての住民(国民)の代表とする考え方に基づく。非有権者(子供など)も含めた人口による議席配分である。アメリカほか多くの国で、この説に基づき選挙区の区割りが行われる。日本でも、衆議院議員選挙区画定審議会設置法が人口を基準にしてその均衡を図ることを規定している。」とのことです。

山梨県地域の新聞報道によりますと、新2区の全人口は 331,084、新1区は 531,991 なので、人口比では 1.61 になると思います。
これを見た時に私の脳裏には高齢化社会進展の差が浮かびましたので、有権者数で比べたらどうなるかを確認する作業をしてみたのが以下のリストです。
最高裁の違憲判断が2倍以上の格差らしいので 1.6 は問題とはされないものでしょう。

第183回国会 閣第51号 衆議院小選挙区選出議員の選挙区間における人口較差を緊急に是正するための公職選挙法及び衆議院議員選挙区画定審議会設置法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案 が衆議院サイトに掲載されています。下記の新選挙区別市町村リストはこの法案に書かれています。

選挙人名簿登録者数
平成25年6月2日現在  有権者合計  698,764 1区と2区の比 1.57

◇新1区       427,073
甲府市         156,965
韮崎市          25,171
南アルプス市    57,844
北杜市          41,166
甲斐市          58,558
中央市          24,155
西八代郡        14,451
南巨摩郡        34,802
中巨摩郡        13,961
◇新2区       271,691    
富士吉田市      41,670    
都留市          25,812    
山梨市          30,660    
大月市          23,527    
笛吹市          57,745    
上野原市        21,763    
甲州市          28,372    
南都留郡        40,889    
北都留郡         1,253    

東京、首都圏にいて国政選挙に関心を持った時に、地方との格差に憤りを感じたものです。そこから出てきた議員が農協などをバックにして高い米を売りつけている・・・などまで思いました。しかし地方に暮してみるとそんな見方も少しは変わってきました。日本国諸悪の根源はどうやら官僚主権にある、それに盲従するだけの地方公務員にも責任があるのだと考えるようになりました。それを打破できずに行政言いなりの地方議員も諸悪を温存しているだけじゃないのか。
そういう官僚主権を打破して真の国民主権に移行できる能力をもった少数精鋭の国会議員が必要とされていると思っています。人口動態から考えても、近い将来、山梨県は全県一区で良いかも知れません。全国区比例で議席を得られる人財が豊富な地域・政党が国政で多くの議席を得られるというシステムも有りかも知れないと考える私、相変わらずの政治ドシロウト・・・

格差を1.1(消費税率^o^)程度に抑えることは不可能でしょうか。
ネット選挙というのは地域の広さや構造など関係無くなるというのも基本的な発想のはずです。その為にも国策ブロードバンドを推進したのではありませんか。「ネットを使えない高齢者も多い・・・」、それじゃ1995年ネット元年からこれまで地域情報化推進とは、地域生涯教育推進とは何をやってきたのか?・・・とネットオタクの戯れ言は毎度のこと


東京新聞 2013年6月25日の社説、0増5減成立 弥縫策を繰り返しては を読みました。
「衆院小選挙区は限りなく格差一倍に近づくよう区割りをするか、それが困難なら死票の多い小選挙区から、比例代表制などに移行するのも選択肢だろう。」 などの論説に同感でした。




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