ICT工夫
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2014年10月28日、午前10時から、鹿児島県薩摩川内市市議会の臨時議会がネット中継です。
www.gikai-tv.jp/dvl-satsumasendai/

薩摩川内市議会臨時議会

既に予告映像が表示されていますのでキャプチャーしておきました。尚、録画もネット公開されています。

議会広報・・・
臨時会(平成26年10月28日招集)の開催について
・平成26年第4回(10月)臨時会が、10月28日(火)、午前10時から 開催されます。
・臨時会では、川内原子力発電所対策調査特別委員会において、審査が終了した 陳情等を審議することとしております。
・本会議は傍聴できますが、通常の傍聴の取扱いと異なります。下記の関連情報 を参照ください。

陳情が議会特別委員会で裁決されていて、それを本会議で報告を受け裁決されるというのが臨時議会開催の意味
「川内原発再稼働に反対する意見書提出の陳情」
「薩摩川内市・原発特別委が再稼働推進陳情を採択」
薩摩川内市議会議員 井上勝博さんのTwitter、議員さんたちのネット発信はこれしか見つかりませんでした。
◇ 薩摩川内市市議会-平成26年度請願・陳情の処理状況 に記載されている陳情以外にもこの臨時議会で報告された川内原発に関する陳情があります。
平成26年10月臨時会)本会議の議事日程について( 2014年10月28日 登録)記事でアップロードされている 「 議事日程(第1号)10月28日(93KB)(PDF文書」 、ここに特別委で審査した陳情の一覧が掲載されています。

薩摩川内市議会-議員名簿一覧(議席番号順・顔写真入り)(定数26) にはメールアドレスもホームページアドレスも記載はありません。そんな自治体でもネット中継、録画公開は行なわれる時代です。議会映像配信システム | 株式会社会議録研究所(山梨県では甲斐市と身延町が利用しています)


再稼働に反対する陳情(多数)の審査結果は特別委委員長から一括説明され、陳情趣旨に賛成と反対の討論があり、裁決の結果、陳情には反対(再稼働は認める)結果となった。投票総数24、賛成4、反対19(定刻開会して裁決時刻は正午頃になった)
再稼働反対陳情に反対の討論はお粗末な中味ばかりでした。賛成討論が指摘したような問題点に対する反論にはなっていない、規制が世界一厳しい、それにパスしたとか、政府が責任を持つというような話に過ぎない。彼等が問題を不勉強なのではなく、全て承知の上で再稼働に賛成せざるをえない何かがあるなら、その力の凄さを恐ろしいと思うし、自身の生き方を誤魔化さざるをえないような気の毒な人々だと考える。彼等は自分の生き方を子供たちに語れるだろうか。

続いて、一日も早い再稼働を求める陳情の審議に入ったので、こちらで陳情賛成討論の論理はより明確に語られると期待。(12:32 記)
仕事が混んできて、中継ネットを視聴している時間がなくなったので期待だけ書いておこう。気の毒な薩摩川内市市議会議員さんたちが、再稼働要求陳情も否決することが唯一残された道だろう。すなわち川内原発問題を市民の皆さんと共に考え続けることだ。


夕方にはメディア各紙が臨時議会での裁決を報じています。川内原発地元が再稼働同意判断へ-経済的恩恵で割れる自治体  10月28日(ブルームバーグ) はかなり深い記事にしています。
裁決は議長を除き25議員、1名退席されて、投票数は24、「川内原子力発電所1・2号機の一日も早い再稼働を求める陳情」 については、賛成19、反対4、棄権1で可決されました。
この陳情はおそらく 陳情者 「薩摩川内市原子力推進期成会」、受理年月日は平成26年3月18日 と記載されて議会ページにアップロードされている陳情の内容と同様と思えます。
再稼働賛成を述べた議員さんたちの発言内容は、ここに書かれていることを抜き出して口頭陳述しているような中味でした・・・・
今回審議された再稼働陳情も同様に議会ページにアップロードされると思います。

平成23年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故を機に、全国の原子力発電所は長期運転停止を余儀なくされた。
これにより、我が国においては、産業の血液ともいわれる電力の需給逼迫、火力発電燃料費の大幅増加に伴う国富の海外流出、さらには電気料金の値上げといった事態を招き、企業活動や我が国の経済成長の大きな足かせとなっている。
一方、本市を振り返ると、合併後の新「薩摩川内市」の発展に高い関心が寄せられてきたが、少子高齢化の到来や過疎化の進行、中心市街地を始めとする各地商店街の衰退等によって、本市を取り巻く環境は大変厳しい状況にある。
また、地域を支える重要産業の一つの九州電力川内原子力発電所が運転を停止したことで、定期検査や補修に携わる建設・電気業関係者、作業員の宿泊を収入の柱とするホテル旅館・民宿業はもとより、流入人口減少により、サービス業、バス・タクシー業など関連する全ての業種に売上減少等の影響が拡大することが懸念されている。
国は、現在検討が進められているエネルギー基本計画において、原子力発電を「重要なべースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた場合には、その判断を尊重し、原子力発電所の再稼働を進めるとしている。
したがって、川内原子力発電所1・2号機が新規制基準に適合すると判断された場合には、安全性の確保を大前提にその活用を推進し、疲弊する地域経済の活性化につながることを切に希望するものであり、下記事項について賛同くださるよう陳情する。

川内原子力発電所1・2号機が新規制基準に適合すると判断された場合には、その後の手続を迅速に進め、一日も早く再稼働すること。

討論を聞きながら、私は山梨県内におけるリニア中央新幹線推進論とダブって聞いていました。やはり原発もリニアも推進している構造は同じなのだなぁ・・・と。議会ページにある議員リストは子供たちや孫たちの為に保存しておきましょう。
それはともかく、薩摩川内市議会事務局の情報発信は我が県都よりも優れていると感じました。口惜しいですね。

九州電力の電力使用状況
九州電力の電力使用状況

政府の節電ポータルサイト 「節電.go.jp」
川内原発が再稼働したら九州電力の電気料金は幾ら下がるのかな? 知りたいです。



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