ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない




2008年暮れに甲府市SNSで甲府市新庁舎のユニバーサルデザインに関係する日記を拝見してコメントしていたものを整理してみました。その日記の筆者の方(以下、DFさんと書きます)は「聴覚障害」がある方です。
DFさんも参加されたという「新庁舎建設に関する懇話会」が2009年1月14日に宮島雅展市長に提言書を提出したと報じられました。後日新庁舎建設ホームページから閲覧できると思いますが、私が確認できた新聞記事は以下のものでした。
甲府市新庁舎に足湯など設置(朝日新聞山梨版 2009年01月15日)
甲府市新庁舎建設:「懇話会」、提言書を提出(毎日新聞山梨版 2009年1月15日)
その他にも現庁舎の解体や仮庁舎の計画などの記事もありましたが、新庁舎建設の経緯を整理しているページにまとめておきます。毎日新聞の記事では『市は1月中に新庁舎の基本計画案を作り、市民の意見を聞いた上で、3月までに基本計画を策定する予定。』とのことです。
2008.10.29 甲府市役所庁舎のあり方懇話会で「今のペースでは基本計画は年度内に決まる事になるのでしょう。」と書いたのが的中らしいです(^o^)

DFさんの日記から拾い上げてみると、ユニバーサルデザインでは以下のようなポイントを指摘されていました。
一般的には聴覚障害者にとっても使い易くなったシステムができている--それを新庁舎にもいかに導入できるかということでしょうか・・・

○電光掲示板 (日本語だけではなく、外国語の案内もできるし、混雑時は視覚的に情報が得られるから特に便利)
○エレベーター (外の世界が見えるガラスの壁。閉じこめられても、筆談や手話で会話ができる)--これには適確なサンプル記事が紹介されていました、東芝エレベータ株式会社の進歩したユニバーサルデザイン
○災害時のランプ (新しいものは、非常口表示灯にフラッシュがついている)
○駐車場の無人管理機 (管理が人だとコミュニケーションが取りにくい)

私が特にハッとしたのは、『トイレは密室だ。聴覚障害者がトイレに居て災害になった時は手遅れになる』との項目でした。ほとんどのトイレは、外から中に光で知らせるシステムが無いという問題。外で非常ベルが鳴ったり、スピーカーで避難を呼び掛けてもトイレの中の聴覚障害者には音が聞えない。

逆に、トイレで急に体の具合が悪くなった時、あるいは何らかの原因で壊れた扉が開かなくなった時、ドアを叩いたりして外に呼び掛けることはできても、それに気が付いた人が中に声をかけただけでは分からない。内外で音によるコミュニケーションが取れない事を外にいる人が気付かねばならないという問題もある。ドアノブをがちゃがちゃ回す、ドアをドンドン叩く、その振動を感じれば中にいる人は助けが来た事が分かる・・・とか。
DFさんはトイレに閉じ込められたら…というブログ記事を紹介されていました。同じく、「トイレ」にまつわる聴覚障害者のちょっとした工夫という記事、なるほどと思います。

Gikaikoho0811 更に市役所窓口のスペース、ロビーなどについては、こんなご意見も書かれていました。『聴こえない私たちは、オープンスペースを好む。いつでも見渡せるから。しかし、大切な話、他の人に知られたくない話をしたいとき、手話コミュニケーションだと、手話を知る人は読み取ってしまうので不便だ。』
そういう点から考えると、市役所のロビーにも壁際にベンチを設置するだけにとどまらず、小さなテーブル(筆談も可能)を間に椅子を置きパーティションで区切られたスペースもあると良いでしょう。

尚、この日記でのコメントのやり取りから、甲府市市議会ホームページには電話番号、FAX番号、メールアドレスが記載されるようになりました。今後の甲府市広報誌などでも連絡先として三位一体、情報受発信手段のユニバーサルデザイン(^o^)が実行されるものと期待できます。

『ろう者は、目の人です。耳の人ではありません。』とDFさんはお書きになっていました。 携帯電話のマナーモードというのは、私が耳を使わずに電話の着信を察知せねばならない時の対処法です。幸いな事に私は今はまだ目も耳もなんとか問題なく使えています、最近は耳が少し遠くなったかも。しかし加齢とともにどう変化するかはわかりません。どんな事故に遭うかも知れません。明日は我が身と考えて問題をおろそかにはしたくないです。

ユニバーサルデザインというのは昔からWeb制作では気にしている事なのですが、私が心掛けていることは文字サイズの大小に関らずテキストが普通に読める事、文字色と背景色の使い方に注意する事くらいです。音声読み上げツールを試用したのは Windows95 時代で最近はテストしていません。テキストとスタイルシートとの役割分担をきちんとすることで多分対応できるだろうと考えています(^_^;)

またパソコン、インターネット方向にテーマを持ってきてしまいましたが、ユニバーサルデザインの問題はインターネットからもどれくらい情報を取り込んでいるかで理解の度合が違ってくるだろうと思っています。中央官庁などから降りて来た文書だけを読んでいても現場では通用しないかも知れません。後期高齢者医療問題と同じように・・・

◇ 内閣府政策統括官(共生社会政策担当)バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進ホームページ
◇ 内閣府「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進要綱」(平成20年3月28日)
◇ 国土交通省総合政策 - バリアフリー
◇ 国土交通省バリアフリー・ユニバーサルデザイン施策
◇ 国土交通省ユニバーサルデザインの考え方を導入した人にやさしい官庁施設の整備
やまなしユニバーサルデザイン基本指針 (2008年4月23日掲載?)

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1月17日、甲府市議会議員 野中一二さんのホームページで「新庁舎建設に伴う市議会議場の対応について」という記事が議会活動のページに追加されているのを確認しました。『旧相生小学校を議場として使うというのはまだ未定だそうで、調整中だが可能性が高いとのこと。』だそうです。私は議会の開催場所をどうするのか、全く視野に入っていませんでした(^_^;)

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