上手すぎる。凄すぎる。
(以下ネタばれ有、予備知識なしでラジオ放送を聴きたい方は注意)
一昨年のサイン会のことなど思い出しながら、5時ごろ文化放送前に並ぶ。すでにけっこうな列で、もらった整理券の番号は26。10人くらいずつホールに誘導される。こじんまりしたきれいなスタジオ。
スクリーンに今回のアルバムのMVが流れている。まだDVD見てないんだった~。親友と恋人のはざまで、究極の選択!みたいなストーリー、早く見なくちゃ^^;
開演時間、司会の文化放送アナウンサー(「アジアン・プラス」月~木ナビゲーター)がプロフィールの説明などをしてから、ゲイリーを壇上へ呼ぶ。黒ワイシャツにグレーのジャケットとネクタイ、ジーンズに大きなバックルのベルト。なかなか決まってる足元は歌詞カードの写真で履いてたシルバーのスニーカー。
「日本に来て何か美味しいもの食べましたか?」「特別な店に行きました。店内で船から釣りをするんです。釣れませんでした」へぇ~。「共演した中で一番美人は?」「アンディ・ラウ」おいおい「ビビアン(・スー)?」なるほど。
会場で質問した人にあげるお土産が届いてないとかで、ちょっとバタバタ。真っ先に手を挙げて質問したのは中国人女性で、「彼氏とCDを買いました。できたらサインいただけませんか?」突然のお願いに司会は困ってしまうが(サインなどの時間は設けられてなかった)、「今すぐはできないけど、後でなんとかします、promise」と小指を差し出していた
「日本のアーティストで共演してみたい人は?」「♪Can you celebrate~♪」といきなり歌う。「ナミエ・アムロ、セクシーママ」わぉ(^^)
別の質問で「ブログにワールドツアーを回ると書いてありますが、日本は?」「今日この東京ライブをワールドツアーのスタートにします」と宣言して喝采。「400人だけど(実際そんなに入ってない)4万人分の拍手と歓声をくれますか?」いいとも~。
いよいよ始まったライブ。1曲目に何をもってくるかと思ってたら、「起床歌」。いきなりノリノリ! 一転してしっとりと「單數」。「愛愛」はイントロを「Chinese New Year」と説明して、最初の広東語ラップもしっかり。
合間に「水飲んでもいい(我可不可以喝水)?」耳に手をあてて観客に「いいよ(可以)!」と言わせたり、ペットボトルを最前列の観客に「持ってて」と預けたり、細かいところで盛り上げてくれる。片手を出して「mushroom」口に入れる真似をして「no mushroom, うーくー(無辜)」無(キノコがない)とかけたのね
なんてひょうきんなMCをしても、バラードにひとたび入ればその世界に引き込む。「愛的弧度」の静かなジャズにはため息。そして「男らしくても女っぽくても、僕は僕」と前置きして、“伝説の”「My Way」。“男声”の豊かな低音と“女声”の軽やかな高音を交互に使いこなす。まるで元々男女のかけあいの歌のよう・・・
「これからも愛と平和を伝える歌を歌っていきます」と「世界唯一的你」。「最後の曲」と言われれば、みんな「えーっ!」。「別れはさよならとイコールじゃない、これが始まり」「これは僕にしないでね」と「背叛(裏切り)」を歌って退場。
司会者が放送日の予定などの話をして、ゲイリー再登場は観客席の後ろから 真ん中の通路から手の届く人と握手しながら(私も握手しちゃった)「Superman」を歌い、途中小さなブーケなど受け取って壇上へ。
会社社長が花束を贈呈、「アジアン・プラス」金曜ナビゲーターの女優さんや、台湾のアイドルグループ棒棒堂のメンバーで日本留学中のリチャードが登場して一言。女優さんは中国語が上手だった。3ショットでプレス向けのフォトセッション、スターらしい顔してる~。
女優さんたちが退場したあと、また面白いことをやってくれた。もらったブーケを後ろ向きで観客席に投げた(花嫁かい^^;)なんと数少ない男性の観客がキャッチ(爆) それから何かとその人に「老公」と言って笑いを取った。
(映画「ブロークバック・マウンテン」のポスターに曹格の顔をくっつけたパロディをやって、似てる!といわれたり、ゲイの人たちが集まることで有名なパブでライブしたり、という下地があるので笑える)
体格をほめられたゲイリー、いきなり大胸筋をぴくぴくさせて見せた。さすが元ボクサー、鍛えてる!(とはいえ、1stアルバムの頃より顔は少し丸くなった?!)
本人も満足した様子で、観客はもちろん大満足して終了。プレゼントを預かってくれるという話だったので、受付の人に託す。私のプレゼントは、音が出るだるまのメッセージカード、クリアファイル3種(猫・いろいろな国旗・音符)に、香港ヒットチャート集計の2007年度総合をプリントアウトして、曹格のところにマークしたもの。話の種に見てもらえるかな?
彼の歌声は、声量の豊かさ、音域の広さ、それを完璧に生かすコントロールがそろっていて、はらはらするところがただの一瞬もない。それでいて、自己満足に浸る感じが全くない。音楽、歌に対する深い愛情と人生に対する畏敬の念のようなものが、底に流れている。きっと彼は、音楽の神様が地上に遣わした天使のひとり。
素晴らしかったライブ&トークショーで唯一難があったのが、通訳だった。若い男性でゲイリーとは仲良しらしい雰囲気だったが、話に聞き入って訳すタイミングに気づかなかったり。ゲイリーが真ん中に立つと、司会者と反対側に少し離れて立ったので、ゲイリーが右を見たり左を見たりする羽目になってしまった。こういう場合は本人の後ろに寄り添って、本人が司会者を見たまま、横から通訳が聞けるようにするといいんじゃないだろうか?
曲間のMCでは、ゲイリーのほうが気をつかって、少し話すとすぐ通訳を見て訳させようとしてしまい、文の途中で止めてしまったり(それじゃ却って訳しにくい^^;)。観客は多少の中国語がわかる人が多かったようだし、話をまとめながら訳したほうがよかったのでは?
もしかしてプロの通訳ではない?とも思われる。ただこういう場合、通訳技術が完璧でも、C-pop関連の基礎知識がないと厳しいかも?という気もするので、人選が悪かったというわけではない。次回は詳しく打ち合わせして、スムーズな進行を期待
インタビューは4月24日、ライブは5月6日・7日に放送予定とのこと。くわしくはこちら
アジアン・プラス放送時間 10:00~12:00 16:00~18:00 24:00~26:00
http://www.uniqueradio.jp/player/player.html
<追記・訂正>
ライブのあと皆さんと楽しく食べまくりしゃべりまくりで、曲の順番の記憶が曖昧になってました^^;
2曲目が「無辜」、4曲目が「單數」だったようです。失礼いたしました
「マレーシアのコンテストの時、ワン・リーホンに何て励まされたんですか?」「惜しい!惜しいな!いい声なんだから、もっと練習すればきっと・・・」リーホンの真似、かなり似てました
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とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
お早いレポートUPに感動です。
早く日本でも本格的にコンサートが開かれればいいですね~。曹格サイコーでした~っ!!
お礼まで。
HO太さんのレポ読んでると 会場の様子がありありと思い出せます。 脳みその中であの極上の歌声が蘇ってきますわ~。
曹格の生歌、素晴らしかったですよね・・・
本人も楽しみながら会場をのせていくのが、そんなキャラだったか?!とびっくりするやら嬉しいやら、でした。
またよろしくお願いします
すばらしいレポートありがとうございます!
「起床歌」から始まり「背叛」で終わるなんて・・・・「背叛」いい曲ですよね!!ほんとに上手いな~と思ってしまいます。おっしゃるとおり上手いのに自己満足に浸ったり過剰に自己主張するようなところがないです。そして声の良さは天性ですね。
曹格はマレーシア出身なんですよね。国語の歌がすごく上手いと思います。英語もできるし多彩なアーティストですね。
(香港や台湾歌手よりマレーシアやシンガポール歌手の方が国語の歌が上手いような気がするんですが気のせいでしょうか・・・。)
「背叛」でじっくりと聴かせて終わった・・・と思ったらアンコールの「Superman」、これがめっちゃ楽しくワクワクだったんですよ。
私はCDやDVDではそんなに気に入ってなかったんですが、生で聴いたらこの曲の魅力にショック!で、帰りに思わず日本版を買ってしまいました
あれだけいい声でぐいぐいと歌いながら、自己主張にならないのは、本当に素晴らしいと思います。
>(香港や台湾歌手よりマレーシアやシンガポール歌手の方が国語の歌が上手いような気がするんですが気のせいでしょうか・・・。)
気のせいでもないかも
香港の歌手が国語下手なのは、母語じゃないし、国語で教育を受けてない人が多いので、まあ仕方ないかと。
この話はまたブログで書きますね。