Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

採点だけど対戦

2024年08月13日 00時05分38秒 | スポーツ

 パリ五輪2024で知った競技、ブレイキン。なかなか面白かった。
 音楽に合わせてパフォーマンスという点では、私の好きなフィギュアスケートと共通する部分がある。その場で即興で合わせるか、シーズン通して練り上げていくかの違いは大きいが
 いわゆるヒップホップの曲だけでなく、ちょっとラテンっぽいリズムの曲とか、エレキでメロディを聞かせる曲もあったりして、DJがバリエーションを出していた。なんか知ってる♪と思ったら、フィギュアスケートでもよく使われる「キャラバン」だった。
 音楽に合わせて演技する競技はいろいろある。夏季五輪では、アーティスティックスイミング、新体操、体操女子の床運動、今回まだ見てないが馬術の馬場馬術にもあるそうで フィギュアスケートもそうだが、みんなジャッジが得点をつける採点競技だ。高い得点を出した選手が上位となる。
 しかし!ブレイキンはあくまでも、その時対戦した相手との比較でどちらが上だったかを決めるものだった。これは他の採点競技と大きく違う、ブレイキンの特徴だろう。
 ブレイキンは、1970年代にニューヨークの貧困街で発祥したのがブレイキン。抗争していたギャングが銃を捨て、ダンスで戦おうとしたのが始まりとされるのだそうだ。それなら、対戦という形が大事なのも頷ける。
 9名のジャッジが採点するのは、技術(Technique)、表現(Vocabulary)、独創性(Originality )、出来栄え(Execution)、音楽性(Musicality)の5項目。それぞれ相手よりどのくらい良かったかをパーセントで示し、総合してどちらがよかったか決める。9名中5名以上が上につけた選手がそのラウンドを取る形だ。下の例はB-Girl決勝AMI対NICKAの第1ラウンド

 ジャッジも国と名前が明らかになっているし、どの項目をどう評価したかがわかるので、選手も観客も納得しやすい。今大会はVocabulary、Originalityで優れた選手が高く評価される傾向にあった気がする。
 そして何しろ対戦競技なので、組み合わせの運というものもあり このあたりはこちらの記事に詳しい。
 もしラウンドごとではなく、各項目の合計だったら? 総合Overallを出さず、各ジャッジ持ち点5をどう振り分けたかの合計だと、また結果は変わってくるかもしれない。しかし、それだとブレイキンのカルチャーではなくなってしまうのだろう。
 スポーツとしての勝負は勝負として、各選手のパフォーマンスを楽しめばいいんだな。私はSHIGEKIXの高速足さばきが好き


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