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四大陸選手権2019男子フリー

2019年02月10日 16時48分09秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・四大陸選手権2019男子フリージャッジスコア)。

<G1
マーク・ウェブスター(オーストラリア) SP:50.24(24) FS:76.17(24) 合計:126.41(24)
 「Rise」「Believer」♪ 黒と白。コレオシークエンスから始める構成。最初のジャンプ、3フリップ転倒、パンクもあったが3トウ+2トウが決まると拍手をもらった。フライングシットスピンに入るところで尻もちをついてしまい 観客は拍手で応援

ニキータ・マンコ(カザフスタン) SP:51.15(22) FS:87.25(23) 合計:138.40(23)
 「ロミオとジュリエット」♪ 黒シャツ。前の滑走者の出来があんまりだったせいか、2アクセルを下りただけで拍手 ループやサルコウなど3回転を落ち着いて下りていく。後半のフリップで転倒は惜しい。
 Bioによると、コーチの一人はプルシェンコ。

イ・シヒョン(韓国) SP:56.03(21) FS:127.95(13) 合計:183.98(15)
 「Love Never Dies」♪ 白ブラウスに黒ベスト。いきなりジャンプのレベルが上がって3フリップ+3トウ両手上げをさらっと、3アクセル決まった! 3フリップ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウ両手上げなど見事。3ルッツだけは両足着氷になったが、ほぼミスがない出来。思わずガッツポーズ
 表現はまだ淡々としているが、全体に癖がなくて好感が持てる。

レスリー・マンチュク・イップ(葉文焯)(香港) SP:50.40(23) FS:96.20(21) 合計:146.60(22)
 「Scientist」「Clocks」コールドプレイ♪ 紫にストーンたくさん。冒頭のアクセルが1回転で転倒したときはどうなることかと思ったが、3ルッツ+2トウ、ループ、サルコウと立て直す。後半にも3ループ+2トウ、最後はルッツ予定を3トウにしたが手をついた。
 シーズンベストが出てコーチが嬉しそう。

ハリソン・ジョンイェン・ウォン(黃軍駱)(香港) SP:56.27(20) FS:92.27(22) 合計:148.54(21)
 「ノートルダム・ド・パリ」♪ 白シャツ青ベスト赤スカーフ、フランスのイメージか。ルッツが2回転になって両手をついてしまったが、2アクセル、3フリップと決める。ルッツは転倒、2アクセル+オイラー+2サルコウ、3ループ+2トウと詰まり気味だったが頑張る。
 ジャンプの軸が太めなので、もう少し細くできたら安定するのかな。

マイカー・カイ・リネッテ(タイ) SP:57.45(19) FS:116.99(16) 合計:174.44(19)
 「Nocturnal Animals」♪ 黒に赤スカーフ。最初に3フリップ+オイラー+3サルコウを決める。ルッツやループ、後半2アクセル+3トウは詰まったが耐える。3ルッツでフェンスぎりぎりになってもうまく身をかわして2トウをつけた。
 スピンの姿勢もわりときれいで、伸びやかさもある。ハーフなのか色白ですらっとしていて、成績が上がってきたら人気出そう。

<G2>
イ・ジュンヒョン(韓国) SP:64.19(16) FS:123.91(14) 合計:188.10(14)
 ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」♪ ブルーのシャツ、背中にスリットで上に透ける生地を重ねている。冒頭の3アクセル転倒、2本目は安全にダブルにした。3フリップ+3トウ、後半3ルッツ+2トウ+2ループなどをまとめる。
 柔らかな滑りの中に要素が溶け込んでいて、音楽と調和。自然と引き込まれるプログラム。振付はデヴィッド・ウィルソン。

ジュリアン・ジージエ・イー(マレーシア) SP:61.23(18) FS:112.87(17) 合計:174.10(20)
 「Seven Nations Army」「Highway to Hell」♪ 黒シャツ。冒頭の3アクセル予定が跳び上がれず 無効なジャンプになってしまった。2本目は片手をついたが降りる。フリップが両手つきになったり、ルッツが2回転になったりとジャンプはやや不調。
 観客を煽りながら踊りまくるコレオは健在。やっぱりジャンプを決めて盛り上げたい!

アンドリュー・ドッズ(オーストラリア) SP:71.91(13) FS:119.43(15) 合計:191.40(13)
 「シンドラーのリスト」♪ グレーに黒の線。アイスダンスとかけもちの選手。3ルッツ、3フリップ+2トウと序盤は安定。ジェイソン・ブラウンほどではないが、滑らかなスケーティングと要素が“シームレス”につながっている。
 後半ルッツがパンクしたのが口惜しいが、さすがの表現力を見せた。今のところは掛け持ちが効果を発揮している感じ(いつまでできるか?)。

ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:71.16(14) FS:103.54(20) 合計:174.70(17)
 「Ya lo se que tu te vas」♪ 白からブラウン。アメリカで大人気らしく、大きな歓声で迎えられる。3アクセル転倒、3ルッツ転倒と続いたが、3フリップ+オイラー+3サルコウを根性で下りる。ムーディーな曲でゆったりと見せるコレオ。
 後半も転倒があったり、ジャンプはなかなかクリーンに下りられなかったが、会場はプログラムをエンジョイ。投げ入れられたソンブレロをかぶってイーグルで退場

ジャン・ハー(張鶴)(中国) SP:67.38(15) FS:112.51(18) 合計:179.89(16)
 「Crazy in Love」♪ 黒Vネック。今日初めて4回転に挑む選手が出た。4サルコウ、片足で立ったが完全に足が止まった下り方に。アクセルが抜け、3ルッツ+3トウ下りる。後半の3アクセル予定は2アクセル+オイラー+3サルコウに。
 ジュニアの頃は滑走姿勢がきれいだと思っていたが、体が硬くなったのか、あまり身のこなしが柔らかくない。ジャンプに向かうときにただ走っているのが残念。

マイカー・タン(湯銘恩)(台湾) SP:62.95(17) FS:111.64(19) 合計:174.59(17)
 「Nero」「Archangel」♪ ワインカラー。アクセルはダブルだが、しっかり高さを出した。3ルッツ、3フリップ+オイラー+2サルコウ、3ループ+2トウなど下りる。あまり着氷が流れないので、少しずつGOEがマイナスになってしまうが
 一応シーズンベスト。

<G3>
ニコラ・ナドー(カナダ) SP:74.44(11) FS:135.21(11) 合計:209.65(11)
 Depeche Mode メドレー♪ 黒にシルバーのチェーン。3アクセル+3トウを苦も無く決めた! 4回転予定のトウループは3回転に。3ループ+2アクセル、すぐフライングキャメルスピンと流れがいい。後半の3アクセルは片手をつき、ループが2回転と、やや失速。
 煽りながら力強いコレオで会場を沸かせた。

ブレンダン・ケリー(オーストラリア) SP:76.81(10) FS:147.63(9) 合計:224.44(9)
 「グリース」メドレー♪ 白Tに黒革ジャン。前半は静かに語るように歌うバージョンで、4トウループを決める。2本目4トウで片手をついたが2トウをつけた。後半3アクセル+2トウ、2ルッツ+オイラー+3サルコウと頑張る。
 後半アップテンポになると、観客は待ってました!とノリノリ。疾走するコレオで沸いた。
 そういえば、オリビア・ニュートン・ジョンってオーストラリアの出身でしたね

友野一希 SP:74.16(12) FS:132.25(12) 合計:206.41(12)
 「リバーダンス」♪ 緑。冒頭の4サルコウ、下りられそうだったが両手をついて転倒に。2本目は2回転になってしまった。3アクセル+オイラー+3サルコウがビシッと決まる。
 ステップの豊かな表情はよかったが、後半アクセルがパンク。フリップとルッツをコンビネーションにして必死のリカバリー。
 曲の世界観をしっかり伝えるプログラムに観客は歓声で応えた。回転不足、ルッツのエッジエラー、コンビネーションスピンのV判定と課題がたくさん。これから

樋渡知樹(アメリカ) SP:76.95(9) FS:159.84(7) 合計:236.79(8)
 「Fate of the Gods」♪ 黒にゴールド。冒頭の4トウ+3トウ、3アクセル+2トウと決めた 3アクセル単独はややこらえたが、3ルッツ+オイラー+3フリップなど後半になっても全くブレない。
 体の動きやめっちゃ良くて、キレキレ!高いバレエジャンプ、最後は女子並みに足を高く上げたビールマンでフィニッシュ。
 完璧だ~~~ 得点を見て立ち上がって喜んだ。

ナム・ニュエン(カナダ) SP:79.55(8) FS:136.94(10) 合計:216.49(10)
 「ラ・ラ・ランド」♪ 白シャツ。ボタンの一番上をはずして滑り出し、さらにもう一つはずす演出から。4サルコウ+3トウ、入った 2本目の4サルコウはほぼ下りてたが転倒。3アクセル1本目ミスしたが2本目頑張る。最後のループが、、、パンク、、、
 穏やかなボーカルのステップがムードたっぷり、コレオで躍動、いいプログラムなので完成形を見たい。

田中刑事 SP:83.93(7) FS:167.61(6) 合計:251.54(7)
 ロッシーニ「ウィリアム・テル序曲」♪ クリーム色シャツに黒ゴールドベスト。しっかりスピードにのって滑り出し、スムーズに4サルコウに入って柔らかく膝を使って下り、2トウをつける 2本目の4サルコウも素晴らしい!
 3アクセル+3トウ、きれいに入った。ステップも体を大きく使いながら一歩一歩が丁寧。
 フリップが2回転になったが、ルッツをオイラーを挟む3連続にしようとして、サルコウは1回転にしかできなかった。それでも終盤のアップテンポに入るところでループがビシッと入り、熱狂のコレオはバレエのクライマックスのよう。
 久々に満足の演技

<G4>
宇野昌磨 SP:91.76(4) FS:197.36(1) 合計:289.12(1)
 ベートーヴェン「月光ソナタ」♪ 黒みがかった青。静かな表情で滑り出し、4フリップがスムーズに決まる。4トウループもしっかりと回り、フリーレッグをつきそうになったがこらえる。
 すーっとイーグルをしているだけなのに、惹きつけられるコレオ。4トウ+2トウ、決まった! 3アクセル入り、3アクセル+オイラー+3フリップはちょっと詰まったが耐える。3サルコウ+3トウも頑張った。
 ピアノの音とシンクロして緩急のあるステップはレベル4、最後のスピンが終わる頃はもう拍手の渦。終わって氷に崩れ落ちた。
 よくやった・・・

キーガン・メッシング(カナダ) SP:88.18(5) FS:179.43(3) 合計:267.61(4)
 チャップリン・メドレー♪ 燕尾服。冒頭の4回転予定のルッツは3回転にした。4トウ、3アクセル+2トウを決めて波に乗る。エッジのきれいなステップ、所作が可愛い。
 後半4トウ+2トウ頑張り、最後の3アクセルも決まった。コレオは映画から出てきたように踊りまくる。最後のスピンも回転速い。満足の出来と得点に笑顔

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:86.57(5) FS:172.32(4) 合計:258.89(5)
 サイモン&ガーファンクル・メドレー♪ 黒にブルー系の縦ライン。4サルコウに挑んだ!変な下り方になってしまったが、選手権での挑戦
 3アクセル+3トウ、美しい。Y字バランスから足を後ろに回すスパイラルの素敵なこと! 後半3アクセル(回転不足)、3フリップ+3トウ、曲が変わるところで3ルッツ+2ループ+2ループが入って、ノリノリのステップ。
 何度でも見たいプログラム シーズンベストに手を叩いて喜ぶ。

ヴィンセント・ジョウ(アメリカ) SP:100.18(1) FS:172.04(5) 合計:272.22(3)
 「グリーン・デスティニー♪ 白にグレー、黒帯。跳んで跳んで跳びまくった。4ルッツ+3トウ両手上げ、4サルコウ、4トウ。3アクセルでオーバーターンしたが2トウをつけ、単独3アクセルも下りる。最後のルッツから3連続も頑張った。
 終盤の疲れているところでのステップも、しっかり動けている。振付も板についてきた。
 ただ、、、速報からがっつり技術点が下がる。3トウ、4サルコウ、4トウが回転不足。転倒よりこちらのほうが痛い
 それでもベスト更新の高得点、観客の拍手に応えた。

チャ・ジュンファン(韓国) SP:97.33(2) FS:158.50(8) 合計:255.83(6)
 「ロミオとジュリエット」♪ 紫。4トウ、4サルコウと2種類の4回転を下りる。3ルッツ+3ループが鮮やか。ビート系のパートできびきびとステップ、スローパートでゆったりとコレオ、カーブのイナバウアーがきれい。
 後半3アクセル2本と3フリップ+オイラー+3サルコウ頑張り、3ループを下りて「ジュリエーッ!」。
 いい出来だと思ったが、、、4トウ4サルコウ3アクセル2本3サルコウが回転不足。癖にならないように、練習から見直しが必要かも。

ジン・ボーヤン(金博洋)(中国) SP:92.17(3) FS:181.34(2) 合計:273.51(2)
 「Hable con ella」♪ 赤。フラメンコギターにのって、4ルッツ!少しステップアウト。サルコウはやめて4トウ+2トウにしてきた。3アクセル+オイラー+3サルコウ、問題なし。
 ちょっとした動きに色気が出せるようになって、ステップもカッコよくレベル4獲得。4トウ単独、3アクセル単独、3ルッツ+3トウ、最後に3フリップを入れた。
 クリーンなジャンプを揃えて、激しい動きのコレオでフィニッシュ。素晴らしい演技で男子の最後を締めくくってくれた。

 結果、SP5位から逆転で宇野昌磨が優勝 2位ジン・ボーヤン(金博洋)、3位ヴィンセント・ジョウ。地元アメリカの面目を保った。4位メッシング、5位ブラウン、6位チャ・ジュンファン、田中刑事が7位、樋渡知樹が8位。友野一希は12位。
 ついに昌磨がシニアの選手権で1位に おめでとう

コメント
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