Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

ヨーロッパ選手権2016アイスダンスSD

2016年01月29日 22時01分46秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権2016アイスダンス・ショートダンス(ジャッジスコア)。

1 カタリナ・パイセ/ユーリ・エレメンコ(スイス) SD:36.23(28)
 「Real Love」「Micmacs a tire-larigot」♪ 赤のホルターネックと紺のジャケット。素直な感じの若手。大きなミスはなかったが、まだエッジは浅いかな。ISU自己ベスト更新。

2 カロリーナ・モスケーニ/バラス・マジョール(ハンガリー) SD:42.87(27)
 「Fascination」「Hungarian Polka」♪ パステルグリーンのドレスと、シャツにベスト。「魅惑のワルツ」のゆったりしたリズムで、ツイズルをきれいに合わせる。ポルカでは手拍子にのって、元気よく滑った。本人たちは満足の出来だが、ベスト更新はならず。

3 ペロリーヌ・オジャルディアス/ミカエル・ブラマンテ(フランス) SD:48.36(24)
 「All of Me」「Die Young」♪ ピンクのスカートがふわり。全体にスピーディーで、一歩もわりと伸びている。ベスト更新。

4 イサベラ・トビアス/イリア・トカチェンコ(イスラエル) SD:64.46(7)
 「シンデレラ」♪ 水色のドレス、男性はオフホワイトで王子様風に。曲はディズニー。いい距離感のツイズル、「ビビディバビィディブー」のパーシャルステップは楽しげ。男性の靴の上に乗るリフトもよかった。
 デヴィダス・スタグニウナスと組んでリトアニア代表だったトビアス、エカテリーナ・リャザノワと組んでロシア代表だったトカチェンコ、新しいパートナーとの相性は良さそう

<G2>
5 カタリナ・ミュラー/ティム・ディエク(ドイツ) SD:48.75(23)
 「Micmacs a tire-larigot」♪ 緑のスカートに花がいっぽい、蝶も止まってる あんまりスピードはないが、丁寧にこなしている印象。ツイズルは少しだけずれてしまった。わずかながらベスト更新。

6 小松原美里/アンドレア・ファブリ(イタリア) SD:49.56(21)
 「椿姫」より「Libiamo ne lieti calici(乾杯の歌)」「Dell'Invito Trascorsa e gia l'ora(招待の時はとっくに過ぎた)」ヴェルディ♪ 日本人選手の登場。舞踏会の雰囲気で。ツイズルの最初のパートは二人の回転数が合わず、小松原選手が先に回転を止めてしまったが、残りのパートはぴったり合った。
 アリアのサビのところでローテーショナルリフト、途中で手を高く上げるところなど盛り上る。

7 テイラー・トラン/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) SD:45.09(25)
 「The Carousel」♪ 紫のドレスとグレーのベスト。ツイズルでユニゾンが少しずれ、男性が一瞬ふらついた。パターンダンスはわりとスピードに乗れていた感じ。

8 カヴィタ・ロレンツ/パナジオティス・ポリゾアキス(ドイツ) SD:55.06(13)
 「サウンド・オブ・ミュージック」♪ 水色のドレス、男性はベストとタイ。「ドレミの歌」でツイズル、耳になじんだ曲で楽しい。「マイ・フェヴァリット・シングス」でパターンダンス、この曲ってワルツだったんだと再認識。
 体を大きく伸びやかに使えている印象。自己ベスト更新に大喜びするキスクラ。

<G3>
9 オルガ・ヤクシナ/アンドレイ・ネフスキー(ラトビア) SD:49.49(22)
 「Maybe I May Be You」「I Was Made For Love」♪ スコーピオンズの曲なので男性の背中にはサソリの飾り。リフトに上げるタイミングが一瞬合わなかったが、落ち着いてうまく持ち上げた。
 女性が170cm、男性195cmと長身カップル。減点1はリフトが長かったか。

10 ヴァレリア・ガイストゥルク/アレクセイ・オレイニク(ウクライナ) SD:44.44(26)
 「ラ・ボエーム」♪ 女性は細かい花柄の長めのドレス。ストリーミング不調で見られなかったが、本人たちは納得の出来だった模様。

11 ティナ・ガラベディアン/サイモン・プルール-セネカル(アルメニア) SD:50.17(20)
 「花のワルツ」など♪ ピンクのドレス、男性は水色のシャツ。この曲は今年の課題・ラベンスバーガーワルツに最適 スピードにのってスケートがよく伸びている。ツイズルはちょいずれ。
 モントリオール拠点のカップル。ベスト更新。

12 セシリア・トルン/ユシヴィル・パルタネン(フィンランド) SD:51.14(18)
 「The World (WIth You)」「Witchcraft」フランク・シナトラ♪ ベビーピンクのドレスと燕尾服。パターンダンスのなかで女性が一瞬つまづいたが大きなミスにはならなかった。身のこなしがボールルームダンスらしい雰囲気。

13 ロレンザ・アレサンドリーニ/ピエール・スーケ(フランス) SD:54.37(16)
 「パリの空の下」「Les Grands Boulevards」イヴ・モンタン♪ 大きな花柄のワンピース、男性はベストにスカーフ。フランスのカップルがシャンソンでワルツを踊る、なかなか素敵
 伸びやかなパターンダンス、スピードを保ってツイズルへ。リフトの姿勢変化が自然で見栄えがした。
 ベスト更新でコーチのシェーンフェルダー氏も嬉しそう。

<G4>
14 セリア・ロブレド/ルイス・フェネロ(スペイン) SD:50.19(19)
 「Sangre de toro」「Bolero of Fire」♪ 火のように赤いドレスと白シャツ。ツイズルから入り、丁寧にパターンダンス。後半はマーチで、背中に逆立ち姿勢で乗るリフトは迫力。
 自己ベスト更新にコーチたちも嬉しそう。

15 バルボラ・シルナ/ユーリ・クラキン(オーストリア) SD:54.56(15)
 「こうもり」♪ 白っぽいドレスと燕尾服。オーストリア代表がウィンナワルツで、フォルクスオパーの舞踏会のよう 流れのきれいなパターンダンスから、スピードにのってスプリットポジションのローテーショナルリフト。ツイズルもおおむね合った。
 後半はポルカで、手拍子をもらいながらテンポアップ、フィニッシュも女性のスプリットポジションと華やか。技術点は29点(世界選手権ミニマム)越え。

16 ナタリア・カリゼク/マクシム・スポディレフ(ポーランド) SD:59.57(11)
 「Rain Waltz」ショパン/「二人でお茶を」♪ ピンクの長めのスカート、男性はスーツ。なめらかで大きなツイズルから、ワルツもなめらか。男性が片足でスピンしながらのリフトが魅力的。
 「Tea for Two」の小粋でロマンティックなダンスに見惚れる。ベスト更新にコーチのほうが感激。

17 コートニー・マンスール/ミハル・チェスカ(チェコ) SD:54.97(14)
 「La Valse d'Amelie」「ラ・ヴィ・アン・ローズ」♪ ストリーミング失敗^^; あとで動画見てからまた。ベスト大幅更新!

18 ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア) SD:68.33(4)
 「白鳥の湖」♪ 白のチュチュ風とフリルのシャツ。このカップルのワルツはゴージャス 高速ツイズルに拍手が起こる。後半のポルカも軽快でキレがある。
 終わって大きくガッツポーズのカツァラポフ、ベスト大幅更新。

<G5>
19 フェデリカ・テスタ/ルーカス・チョリー(スロバキア) SD:62.24(9)
 「アダムス・ファミリー」♪ 地元の大歓声に送られて登場。ゴージャスなツイズルから入り、スムーズで端正なワルツ。後半はひょうきんな振付も見せ、持ち上げ方がユニークで姿勢の変化が素早いリフトでも喝采。ベストに近い得点。

20 ローレンス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(デンマーク) SD:62.19(9)
 「Never Tear Us Apart」♪ 黒に赤などをあしらって。ツイズルの回転がすごく正確。中盤からのマーチでワルツのパートとがらっと雰囲気を変える。女性が直立姿勢で、男性が女性の太腿の内側を片手で持ち上げるリフト、そこから女性が横向きに姿勢を変えていくのが面白い。
 こちらも自己ベストまであとわずか。

21 アレクサンドラ・ステパノワ/イワン・ブキン(ロシア) SD:66.65(5)
 「The Stunt Man」♪ またストリーミングが(汗) 自己ベスト更新。

22 ヴィクトリア・カヴァリオワ/ユリー・ヴィエリアエフ(ベラルーシ) SD:52.25(17)
 「Flashlights」「Russian March」♪ あまりよく見られなかったんだけど、ツイズルでミスがあった模様。

23 アリサ・アガフォノワ/アルペル・ウチャル(トルコ) SD:56.33(12)
 「Until」♪ 地味なグレーのドレス。女性が片足を男性の肩に乗せてスプリットポジションを取るリフトが特徴的。何がどうってうまく言えないけど、このカップル独自の世界観みたいなものがちゃんとある感じ。

<G6>
24 シャルレーヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) SD:64.87(6)
 「帰れソレントヘ」「マリア・マリ」「Fantasia Italiana」♪ イタリアのカップルがイタリア民謡で。ムードたっぷりのボーカルにのったツイズルが決まる。女性を逆さまに持ち上げて一ひねりしてから膝に乗せるリフト、アクロバティック!

25 ガブリエラ・パパダキス/ギョーム・シゼロン(フランス) SD:70.74(2)
 「Charms」「Composition」♪ このカップルが帰ってきた。赤のドレスと白のシャツ、ただその滑りを見せるための衣装。ひたすらスムーズに、全ての動きが完璧・・・

26 ペニー・クームス/ニコラス・バックランド(イギリス) SD:64.26(8)
 「こうもり」♪ このカップルも帰ってきた。自己ベスト更新。

27 アンナ・カッペリーニ/ルカ・ラノッテ(イタリア) SD:72.31(1)
 「メリー・ウィドウ」♪ 隙がなく気持ちいいツイズル、終始笑顔でリラックスした滑り。ぴょん!と女性が跳び上がってホールドされるローテーショナルリフトがクライマックス。

28 エカテリーナ・ボブロワ/ドミトリ・ソロヴィエフ(ロシア) SD:68.71(3)
 「仮面舞踏会」ハチャトゥリアン/「ロミオとジュリエット」プロコフィエフ♪ 重い曲に負けない力強い滑り。つなぎのステップからさっと肩に乗って難しい姿勢変化をしていくリフトが凄い。
 
 結果、トップに立ったのはカッペリーニ/ラノッテ、2位に復帰のパパダキス/シゼロン、3位にボブロワ/ソロヴィエフがつけた。僅差の4位にシニツィナ/カツァラポフ、5位ステパノワ/ブキンとロシア勢が続く。イタリアの2番手ギニャール/ファブリが6位、トビアス/トカチェンコ、クームス/バックランドまで64点台。
 日本人の小松原美里/アンドレア・ファブリ(イタリア)は、惜しくも21位でフリー進出ならず。あと0.62点だった
 フリーは大会最後の種目

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ヨーロッパ選手権2016男子フリー

2016年01月29日 18時13分20秒 | スポーツ

 フィギュアスケート・ヨーロッパ選手権2016男子フリージャッジスコア)。

<G1>
1 ステファン・ウォーカー(スイス) SP:57.23(22) FS:114.56(18) 合計:171.79(19)
 「ピアノ協奏曲第21番」モーツァルト♪ ビロードジャケット風。トリプルアクセルは手をついたが着氷。ルッツが2回転になったり、3-3予定が3-2になったりとジャンプは好調ではなかった。
 曲調がずっと同じで、コレオシークエンスが目立たなかった^^;

2 ソンドレ・オドヴォル・ボエ(ノルウェー) SP:59.12(20) FS:90.48(24) 合計:149.60(24)
 「Mi Mancherai」♪ 胸から腕にかけてのピンクが映える。アクセルがシングルに、フリップ2本もシングルになる等、今日は元気がない トウ・トウ3-2、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-2などをなんとか決めた。
 スパイラル姿勢なんかは柔らかくきれいなので、それが生きるようなプログラムが見たい。


3 デイヴィッド・クラニェック(スロベニア) SP:56.99(23) FS:106.99(22) 合計:163.98(22)
 「トリスタンとイゾルデ」♪ グレーのメタリックな雰囲気の衣装。最初にルッツ・トウ3-2、サルコウ・ループ・サルコウ3-1-2を決める。2本目のルッツはステップアウト。
 クリーンに決まってきれいに流れていくジャンプは少なかったが、それなりに頑張ったかな。前半は比較的抑えた感じで、終盤のコレオシークエンスでバレエジャンプなどでようやく盛り上った印象。

4 ニコラス・ヴルドリャク(クロアチア) SP:59.02(21) FS:108.05(20) 合計:167.07(21)
 「道」ニーノ・ロータ♪ ピエロ風の衣装。トリプルアクセル以上のジャンプは元々ないようだが、できるジャンプは淡々とこなした。フリップ、ルッツ、ループ、サルコウと3回転単独、コンビネーションはルッツ・トウ2-2、フリップ・トウ・ループ3-2-2など。
 ステップは、高橋大輔ファンが見たら頭抱えそうな^^; コレオシークエンスでステップシークエンスと曲の同じパートを繰り返したのが、ちょっと構成的にどうなんだろう? 解説・岡部さんには「姿勢を直して」と指摘されていた。

5 イリ・ベロフラドスキー(チェコ) SP:60.53(19) FS:108.04(21) 合計:168.57(20)
 「カルメン」♪ トマシュ・ヴェルネルが見守るなか、フリップ・トウ3-3を着氷。1本目のループは転倒したが、2本目は2回転トウループをつけた。同じメロディが何度も繰り返されるので、ちょっと冗長に感じた。

6 マリオ-ラファエル・イオニアン(オーストリア) SP:54.16(24) FS:106.41(23) 合計:160.57(23)
 「Vabanque」♪ 若く見えるけど25歳。黒シャツに赤いタイ。トリプルアクセルはない構成。慎重に丁寧にジャンプを跳んで、大きなミスはなかった。ただ両足着氷したり、流れがあまりないあたりを解説・岡部さんに指摘される。イーグルからの3回転サルコウはよかったと思う。スピンはあまり速くないかも^^;
 自己ベスト大幅更新にコーチが大喜び。

<G2>
7 デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:68.32(14) FS:135.92(10) 合計:204.24(12)
 「Adagio for Tron」♪ コーチはアレクセイ・ウルマノフ。JGPでは2試合とも2位に入っている選手。長い手足を生かして独創的な振付、伸びやかなスケーティング。冒頭にトリプルアクセルを着氷、高さのあるルッツ・トウ3-3など。着氷姿勢も岡部さんに褒められる。
 キックやブレイクダンス風の動きが入ったコレオシークエンスも面白い。終わってきちっとお辞儀、リンクサイドに戻ったところで転びそうになって


8 フランツ・シュトロイベル(ドイツ) SP:68.11(15) FS:128.06(11) 合計:196.17(14)
 「ジャンゴ 繋がれざる者」♪ 白シャツにベスト。スムーズに4回転トウループ、カウンターからのトリプルアクセル、フリップやループと決まった。ところが後半、3連続が3-1-1になってしまったりと、コンビネーションジャンプがいまいち^^;
 スケーティング自体はわりときれい。少しだけど自己ベスト更新。

9 フィリップ・ハリス(イギリス) SP:63.93(18) FS:117.06(16) 合計:180.99(18)
 「The Globalist」ミューズ♪ 黒に控えめにストーン。トリプルアクセルをややこらえながら下りて2回転トウループをつける。ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3はサルコウでステップアウト、2本目のトリプルアクセルは途中で開いてしまった。後半3回転予定が2回転になったものが2つと、やや疲れたか。
 「ステップはなかなかいい」と岡部さん。


10 イワン・パヴロフ(ウクライナ) SP:68.78(13) FS:120.87(15) 合計:189.65(15)
 「Angels and Demons」♪ こちらも黒でストーン。トリプルアクセル1本目はややこらえて着氷、2本目はステップアウトで両手をついた。ルッツ・トウ3-3、ルッツ・ループ・サルコウ3-1-3も決める。終盤のループは2回転になった。
 終盤速いエレキの音にのってステップ、続けてコレオシークエンス、電気が切れるようなフィニッシュ。「ステップとコレオの違いがあまりない」と岡部さん。


11 パウル・フェンツ(ドイツ) SP:67.97(16) FS:114.62(17) 合計:182.59(16)
 「Another Brick in the Wall」ピンク・フロイド♪ 黒Tシャツにレンガのような模様。冒頭にきれいなトリプルアクセルを下り、4回転予定だったトウループは無理せず3回転に。後半のトリプルアクセルはステップアウトして手をついた。
 ステップシークエンスの途中で転倒 表現は個性があるだけに惜しい。


12 フェリペ・モントーヤ(スペイン) SP:67.73(17) FS:114.22(19) 合計:181.95(17)
 「ラ・クンパルシータ」♪ 黒シャツにサスペンダー。スペイン語の語りが入る曲。トリプルアクセルを回避、しかしルッツ2本が2回転に。コンビネーションのセカンドに3回転も入れられなかった。
 「ちょっと元気がなかった」「めりはりがなかった」と岡部さん。フリーで世界選手権ミニマム獲得ならず。

<G3>
13 マテオ・リッツォ(イタリア) SP:74.91(12) FS:125.90(14) 合計:200.81(13)
 「女心の歌(「リゴレット」より」「カヴァレリア・ルスティカーナ」「ウィリアム・テル」♪ 全体にスケーティングは軽やか。冒頭のトリプルアクセルはステップアウト、フリップ・トウ3-3は間にターンが入ってしまった。終盤ルッツが2回転になったあたりは本人は口惜しいところ。
 全然違うタイプの曲を3曲つなげたプログラム^^;

14 アレクサンデル・マヨロフ(スウェーデン) SP:76.34(11) FS:127.93(12) 合計:204.27(11)
 「Archangel」♪ 昨季と同じプログラム。冒頭の4回転トウループがきれいに決まり、ルッツ・トウ3-2はルッツで傾いたが頑張る。トリプルアクセル+2回転トウループも入った。
 後半アクセルが1回転に。3回転トウループからの3連続に使った2回転トウループが3つ目で、コンビネーションが無効0点に プログラム全体の完成度は高くなっている。


15 フローラン・アモディオ(フランス) SP:78.28(8) FS:162.68(2) 合計:240.96(4)
 「Memories of Sobral」「Rio」♪ 競技生活最後の演技。4回転サルコウ トリプルアクセルもこらえる。2本目のトリプルアクセルから、なんとか1回転ループ+2回転サルコウにつなげた。ルッツ・トウ3-2、サルコウ・トウ3-3も入る。
 サンバのリズムを氷上に表現するステップ、最後のダブルアクセルを決めて笑顔で踊りまくったコレオシークエンス。フラワーガールたちがリンクサイドで踊っていた。
 スピンを終えてフィニッシュするときにはもう、感激のガッツポーズ。氷に突っ伏して喜んでいた。コーチのモロゾフ氏も感涙 キス&クライでは感謝の言葉のフリップを見せ、涙ぐみながら手を振った。

16 ミハイル・コリャダ(ロシア) SP:77.58(9) FS:159.00(3) 合計:236.58(5)
 「The Nightmare Before Christmas」♪ 感激ムードの中に、ちょっと気まずそうに登場。しかし堂々たる演技!4回転トウループはステップアウトで手をついたが、トリプルアクセル+3回転トウループは鮮やか。2本目のトリプルアクセル、ルッツ・トウ・ループ3-2-2も入る。
 おどけた振付を随所に挟み、独特の雰囲気のステップとコレオシークエンスで盛り上げた。


17 ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー) SP:79.13(7) FS:142.26(9) 合計:221.39(9)
 「タイタニック」♪ 映画のセリフをところどころで使っている曲。トリプルアクセル1本目ステップアウト、2本目で転倒したので+REPで基礎点が下がった。ルッツ・トウ・ループ3-3-2などはきっちり着氷。
 映画の内容の盛り上がりをうまく使った印象。

18 アレクサンデル・ペトロフ(ロシア) SP:76.95(10) FS:152.74(7) 合計:229.69(8)
 「Oblivion」アストル・ピアソラ♪ グレーにゴールドをのせた衣装。軽く髪をかきあげて滑り出し、トリプルアクセル+2回転トウループ、トリプルアクセル単独と決める。ルッツ・トウ3-2はセカンドで両手上げ、フリップ・ループ・サルコウ3-1-3はちょっと手をついたが着氷。
 4回転を回避してクリーンなプログラム。しっとりと滑るパート、タンゴの激しいリズムを表現するパートと、しっかり演じ分けていた。


<G4>
19 ダニエル・サモヒン(イスラエル) SP:82.73(5) FS:149.35(8) 合計:232.08(7)
 「シャーロック・ホームズ」♪ 4回転を3つ入れる構成。冒頭のトウループは頑張って2回転トウループをつけ、次のサルコウはステップアウト、後半のトウループは深く膝を曲げて着氷。
 アクセルが1回転になったのがもったいない^^; でも全体に若者らしい勢いがある。

20 アレクセイ・ビチェンコ(イスラエル) SP:84.09(4) FS:158.47(4) 合計:242.56(2)
 「レ・ミゼラブル」♪ 後輩に負けてられない!と4回転トウループを下り、なんとか1回転トウループをつける。トリプルアクセルがきれいに入り、2本目の4回転トウループは転倒。その後のジャンプはルッツ・ループ・サルコウ3-1-3など、きっちり決めていった。
 「夢破れて」でしっとりとステップ、終盤「民衆の歌」で力強くコレオシークエンス。表現もまとまっていた。

21 イヴァン・リギニ(イタリア) SP:82.23(6) FS:154.13(5) 合計:236.36(6)
 「Shine On You, Crazy Diamond」「Money」ピンク・フロイド♪ 派手めのブルーの衣装。4回転は回避、トリプルアクセル2本、ダブルアクセル+1回転ループ+3回転サルコウ、ルッツとフリップは両手上げ。2本目のルッツが2回転になった以外はミスはなし。
 レジのガチャガチャ、チン!という音に合わせてカキカキした動きの振付が面白い。スピンの姿勢など、以前より丁寧になったと思う。いい演技に満足そうにVサイン。

22 ハヴィエル・フェルナンデス(スペイン) SP:102.54(1) FS:200.23(1) 合計:302.77(1)
 「野郎どもと女たち」♪ 王者の登場。4回転トウループ1本目はちょっと手をつく。4回転サルコウには3回転トウループをつけ、トリプルアクセル+2回転トウループもきれい。後半の4回転サルコウがまた見事 2本目のトリプルアクセルは転倒したが、ほかにミスはなかった。
 軽やかなステップシークエンスからそのままスピンに入るなどの工夫。競技なのにエンターテインメントになってて、楽しすぎる
 技術点100点越え、フリー200点越え、合計300点越え 羽生結弦の次元にフェルナンデスも入ってきた

23 マクシム・コフトゥン(ロシア) SP:88.09(2) FS:154.12(6) 合計:242.21(3)
 ベートーヴェン・メドレー♪ 4回転サルコウでステップアウト、4回転トウループで転倒して起き上がるのに時間がかかってしまった。次のサルコウは2回転にパンク トリプルアクセル+3回転トウループは頑張り、ほかの3回転ジャンプはしっかり決めてきた。
 コミカルな表情も織り交ぜながら、ステップやコレオシークエンスでは大きく表現。あとはジャンプを完璧にできるようになれば、、、

24 ミハル・ブレジナ(チェコ) SP:84.30(3) FS:127.51(13) 合計:211.81(10)
 「海賊」♪ ほぼ地元の選手が最終滑走。トリプルアクセルでステップアウト、トウループは3回転にした。4回転サルコウは2本とも転倒 さらにアクセルがシングルになったり、ループが2回転になったり・・・
 バレエらしいポーズや振付はきれいにこなしていて、ジャンプが決まれば素敵なプログラムになるはずなんだけど。終盤疲れが出たのかスピンも回転速度が落ちてしまっていた。世界選手権までに立て直して!

 結果、選手権で初めての300点越えで、フェルナンデスが4連覇。オンドレイ・ネペラ以来のヨーロッパ選手権4連覇だそうな 2位ビチェンコ、イスラエル代表として初めてのヨーロッパ選手権メダル。僅差の3位にコフトゥン。今大会で引退のアモディオは4位。
 5位コリャダ、8位ペトロフとロシア勢は安定の強さを見せた。リギニは6位と昨年より順位を上げ、7位のサモヒンは2位ビチェンコと合わせて3枠獲得に貢献。ヘンドリクスが9位に入り、フリーで順位を落としたブレジナが10位、なんとか2枠は保った。
 11位マヨロフのスウェーデン、14位シュトロイベルと16位フェンツのドイツは1枠に。複数枠を保持していくのは難しい
 世界選手権ミニマムポイントをこの大会でクリアした選手は、男子ではなし。フェリペ・モントーヤ(スペイン)がSPはクリアしたが、フリーはちょっと遠かった。世界選手権エントリーまでにクリアできるかな?

 今夜はペアSP、女子フリー

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